「21世紀の民主主義 著成田悠輔」を読んで考える

長いサブタイトル?

選挙はアルゴリズムになり、政治家は猫になる。

 

民主主義が意識を失っている間に田主名を失った資本主義は加速している…

私たちはどこを目指せばいいのか?

人類は世の初めから気付いていた。

ヒトの能力や運や資源はおぞましく不平等なこと。

 

革命か、ラテか?

経済と言えば「資本主義」

政治と言えば「民主主義」

勝者を放置して、徹底的に勝たせるのがうまい資本主義は

それゆえ格差と敗者をも生み出してしまう。

生まれてしまった弱者に、声を与える仕組みが民主主義だ。

二人三脚の片足、民主主義が、しかし重症である。

(本文より)

 

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成田悠輔

…経済学者・データ科学者

…イーエル大学助教授、半熟仮想(株)代表

言っちゃいけないことはたいてい正しい

話題沸騰!たちまち18万部突破

断言する

若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは何も変わらない

これは冷笑ではない。

もっと大事場事に目を向けようという呼びかけだ。

何がもっと大事なのか?

選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。

ルールを変えること、つまりちょっとした革命だ。

 

著者からの提案で考えるポイント2点

1点目の引用

この本の内容を再利用したい場合はじゃんじゃんやってしまってほしい。

私に連絡する必要も名前も記す必要もない。

切り抜くなりパクるなりリミックスするなり自由にしてほしい。

2点目の引用

どんな小さなものでもいいから、私たち一人一人が民主主義と選挙のビジョンやグランドデザインを考え直していくことが大事なのだと思う。

 

爪を立てる。

1点目に関して

オリジナルに関しての問題。

特許権やオリジナリティにどれだけの優先権を認めるかの問題。革新的技術に関する特許から、文系論文の引用に関してはどこまでオリジナリティを認めるのかということ。

新しく創造されたものに対するどこまで金銭的な価値として測れるのかという問題を解決していない。

新創造物はより広く普及する、つまり知れ渡利活用されることで価値が上がる。

その評価とは?

研究者に対する対価とは?

新しい価値基準に著者は挑戦しているのか、

創り出した人のものの比率100%から最初から創造物は社会全体のモノである比率100%の間にあるがそれは人為的にその時々に決めているルールに従っているに過ぎない。

著者はその比率を変えようとしているのか?

 

2点目に関して

どんな小さなものでもいいから、私たち一人一人が民主主義と選挙のビジョンやグランドデザインを考え直していくことが大事なのだと思う。

あえて問う。

だれが考え直すのか?

今本の中にイナゴユーザーという言葉がある。

誰を信じるのか?

誰をリーダーとして認めるのか?

つまりどんな社会システムを創るのかという土台に皆がそれぞれどう関与してゆくのか?

という具体例を必要とする。

どんな社会にあってもたとえ民主主義であろうと、そのシステムに対する既得権と言う垢が身にについてしまって、変化に抵抗が生まれる。

著者の言う、ビッグデータの解析による効率化が格段に社会を良くする方向に向かうだろう。

誰がそのデータにアクセスできるかという問題をクリアーできれば

どうしても著者の言う民主主義と選挙を考え直すにあたって新しい方向性を示す力のあるリーダーが必要となるのかもしれない。

少なくとも著者のような次の世代の人が生まれていることを知ることが出来るのは、楽しい。

テレ東大も興味深く視聴する。

 

斬新な切り口が世に出るには1世代の我慢期間が必要だとすれば、失われたといわれる30年は単に失われて分けではないが、2~3周遅れであることは間違いない。

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

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