「民主主義とは何か 著宇野重規」を読む
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表紙裏
民主主義は現代において多様な危機に遭遇しています。
民主主義がそれを乗り越えられるかは、まだわかりません。
そこで問われているのは、民主主義の力によって格差を縮小し、平等を確保することができるのか、ヒトと政治をつなぐ新たな回路を見出すことは可能か、民主主義は真に人類が共有しうる共通の課題か、人間の人間らしさ、個人の尊厳や平等をいかに正当化できるか、そして、パンデミックのような緊急事態に民主主義は対応できるのか、といった問です。
本書では歴史を遡りながら、これらの問いに答えていきたいと思います。
まずは民主主義という言葉の生まれた古代ギリシャです。
…序、民主主義の危機より
著者のピケティを引用した解説
(引用)
1970年後半以降、再び格差拡大へと向かった欧米諸国において、相続による富が経済の主要部分を占めるようになり、次第に中間層が減少し・・・・・
爪を立てる
民主主義とは何か?という問いに対する著者の答えと思うがこう言っている。
(引用)
★民主主義とは国の制度の事だ。
国民が主権者であり、その国民の意思を政治に適切に反映する具体的な仕組みが民主主義だ。
★民主主義とは理念だ。
平等な人々が共に生きていく社会を作ってゆくための終わることのない家庭が民主主義だ。
民主主義がいまだに制度化の途上にある。
民主主義とは一文にはできない未完成のもの
<おわりに>にこうある
(引用)
コロナ問題はもちろん、世界や日本の各地で、社会の直面する課題と奮闘している皆さんにこの本をささげたいと思います。
民主主義は、そのような方にとって最大の味方であると確信しています。
そのすぐ前にこうある。
(引用)
本書を書き上げて思うのは、むしろ民主主義の曖昧さ、そして実現の困難さです。
民主主義には、2500年以上もの歴史がありますが、そのほとんどの期間において、この言葉は否定的に語られてきています。
言いたいこと<確信>とそれまでの積み重ねの民主主義の説明に落差があって楽天的にすぎないかと感じています。
4つの危機を乗り越えて
(引用)
①ポピュリズムの台頭
②独裁指導者の増加
③第4次産業革命とも呼べる技術革新
④コロナ危機
コロナは民主主義の危機だったのかどうかは別にしてイノベーションの勝利だとはいえる。
ほかの3綱乗り越えていなし、特に技術革新については乗り越えるものではなく、酢技術革新が急速に進んだ後、どう追いつくかがいまの課題ではないか?
何を信じるべきかと題し、こう言う
(引用)
①公開による透明性(情報の公開、オープンデータ、政策決定過程)
②参加を通じての当事者意識
③判断を伴う責任
生涯学習者としての意見を言ってみる。
直面している人にとって、民主主義が最大の味方であることは知っているのです。ほかの制度に比べてですが
制度の事だとか、理念だとかを理解して、あえて未完の制度である民主主義は常にメンテナンスを必要としている。
疑問が残るのです。
代議制にすることで、市民は税金を納め、法律を守ることで、正義の下で生活ができる。
相当大きな権限移譲ですよ。三権の執行者に対して。
何が言いたいか
投票率低いのを問題とするのではなく、投票したい人がいないのは何が問題なのかと投票に行かない人は
問うていると考えられませんか?
著者の言う政策決定の透明性は努力目標ではなく、権力者が持つ説明責任とは考えられませんか?
私は参加しないよりも参加するという<次善の策>を選択し投票に必ず参加しています。
こう言ってみると
個人的には制度としての信頼に重きを置いている気がする。
民主主義の最も良いところは権力者を革命なしに替える制度が組み込まれている制度というところか。
意味が飛躍すると著者に失礼なので言葉だけを借りるとピシッと決まるようで個人的には気に入りそう。
<未完の制度である民主主義は常にメンテナンスを必要としている。>
と前に行ったが民主主義も福岡真一ハカセの言う<動的平衡>そのものだと思うのだがどうだろう?
世の中は流れに任せておけばよくなるものではなく、理不尽に悪い方向へも向かうということを知らされる時、人それぞれの価値観を問うような本がそばにあることはありがたい。
そして、願わくばそんな本が緊急性を持って取りあげられるのではなく、マリンスノーが静かに海底に沈んでゆくような社会になってもいいのではないか?
それでは本が売れないかな?
<大洋を群れずに回遊する>
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
