「臓器たちは語り合う著丸山雄二」を読んで先を占う

NHKスペシャル「人体」取材班

帯広告なし

表紙裏

今、生命科学の進歩により、「脳を頂点とするピラミッド」という人体観が覆されようとしている。

臓器同士のメッセージのやり取りが、私たちの身体を支えるカギとなっていることがわかってきわかってきたのだ。

人体はどのようにして成り立っているのか?

そもそも、病気とは何か?

健康長寿を実現するためには何が必要なのか?

最先端の医療現場への取材から得られた知見を基に、新たな人体の姿を描く。

 

「人体、神秘の巨大ネットワーク」シリーズのコンセプト紹介

(引用)

このシリーズのコンセプトは体の中には巨大な情報ネットワークがある」というものです。

これを別の言葉で言うと、「臓器同士、細胞同士は互いに語り合っている」となります。

 

いくつかの名言紹介

(引用)

  • 長生きすることが人間の特徴なのかもしれません
  • 細胞もDNAと同様に重要だと考えたほうがいいのではないでしょうか?その意味でDNA単体ではなく受精卵こそが最も価値あるものだと感じます。
  • 静かに壊れることで、ネットワークが影響を吸収する猶予期間を与えるのが、臓器や細胞たちの「生きざま」であり、「死にざま」です。
  • ネットワークの視点で、「死とは何か」を考えてみると、生命の本質が見えてくる気がします。
  • 生命の本質はつながっていることにある

等、名言・知見が詰まっている。

 

爪を立てる

人体にネットワークが張り巡らされている。

これは<ヒト>が最近手にした<視点>なのだろう。

人体というスペシャル番組の読み物版として出版された本。

映像を見て本を読む。

映像で強く訴えて、纏める形で分にする。

つまり文章では感じられない、映像から伝わる印象を付加することで身近に感じたり、より理解したような気がする。

ほかの例として

NHKだからできるコラボかもしれないが、ほかのもマルクス・ガブリエルのサンディルの番組と本の組み合わせでみると、新しい挑戦として感じられる。

人物としてテレビ出演して話をさせ、本でその神髄(?)を伝える。

著者にとってこれほど力強いものはない。

(言う間でも無くなく本の出版は独占されていない)

本の不得意な部分を映像が補って、情報量を増したり、親近感を持たせたりする。

自分なりの視座を持ちたいと願うとき、この効率化は有用に思える。

そして固い<知>すなわちデジタル化されていない化石化した情報を残す。

そこで問題点を2つ

  1. 著者のオリジナリティが最重要なのではなく、それを売り出そうとする出版業界、放送業界など<知>の流通担当者の手に結果の多くを握られている。
  2. 本が担っていた<知>の割合の相当な部分は減少する。
グローバル化が進むことで、世界の<知>のある部分は共通化する。
平坦化と深化が同時並行で起こるために、研究者・著作者、出版社、マスコミなどの情報提供者もグローバル化とローカル化が同時進行で起こる。
学際的研究が急速に進む下地はできている。
全体的に見ればには振幅や摩擦が大きくなるため、読者、視聴者には俯瞰的な目を養うことが求められる。
<知。の提供者はこれから、どのような収入源を求めながら、共通化と独自性を打ち出すか?
そんな近未来のテーマを暗示する本、と言っててしまえば言い過ぎだろうか?
感じているのは
外国語の習得よりも高度な翻訳機能を持つパソコンのほうがストレスは少なそうだ。
 
 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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