「生命の網のなかの野資本主義 著ジェイソン・w・ムーワ」を読んで考える

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「人新世」か、「資本新世」か世界システム論の新次元を切り開いた話題の書

世界の知識人たちが注目する

気鋭の米環境史学者の主著、待望の邦訳

『人新世の「資本論」』の斎藤浩平氏推薦&解説寄稿

気候変動は、資本主義の歴史が最初から最後まで「環境」の問題であることの証拠であるといってよいだろう。

本書は、過去を理解し、未来を変える仕事にいかに手を付けるかを考えるうえで、創造的な枠組みを力強く提示してくれる。

ナオミ・クライン「ジャーナリスト、ショック・ドクトリン」著者

 

自然は基盤でもなければ、容れ物でもなく、資源でもない。

それは私が教えてくれる通り、私たちは自然が問題となるかのように歴史を生きなければならない。

ダナ・ハラウェイ(カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校教授)

 

もしエコロジー思想に関心があるのなら「生命の網の中の資本主義」は必読だ。

ムーアの議論の射程は演題でこれほど野心的な分析を成し遂げられる論者はそうはいない。

本書は、学識、機知、そして洞察に富み、読者はページごとに、一生考えることになるような着想のメモを書き込みたくなるだろう。

これはランドマーク的著作である。

ラジ・パテル(ジャーナリスト「肥満と飢餓」著者)

 

ムーアのラディカルで厳密な作品は、今後の私たちの議論絵を設定するものであり、またその深く議論するに値するものだ。

チァイナ・エヴィル(作家、マルクス主義活動家)

 

「世界=生態」という新しいパラダイムを提示するエキサイティングな大作

イマニュエル・ウォーラーステイン

背は表と同じ

 

著者の言う本書の目的

(引用)

本書における私の関心の焦点は、資本主義文明に置かれている。

資本主義文明とは、共…生産された資本、権力、そして自然からなる一つの世界からなる一つの世界…生態である。

「一つの全体」としての資本主義的世界=生態は、それを形成する部分の総和以上のものであると同時に、それ以下のものでしかない。

あらゆることを同時に行うことはできない。

本書で私に何か洞察があるとすれば、それは世界=生態の視角・・・・その方法論的な要がおケイオスの概念なのだが‥‥から出てくるものである。

その資格によって、資本蓄積の問題と地球の変容をこれまでと異なる、互いに密接に結びついたかたちで把握することが可能になったからだ。

上の関心から

(引用)

資本の論理と資本主義の歴史をとらえることだ。

 

訳者の協調したいこと2点

(引用)

  • 私たちもまた歴史的実在としての資本主義社会=生態の中で生きているということである。
  • 資本主義由来の危機を乗り越える新しいシステムは、特権的な立場で先取りされた未来化を外側から導入するようにもたらされるわけではなく、システムの内側に展開する「生命の綱」の中から生成するものだというところから考え始めなければならない。(中略)資本主義の自己変容を通じてもたらされる新しいシステムの生成、つまり「私たちは資本主義を生きていたことなどなかった」ように見える未来の歴史であるかもしれない。

 

 

爪を立てる

本に書かれていること、特に歴史を取り入れている本には既視感がある。

当然のことで、学問は巨人の背に乗っているものだから。

その背の上から本少しでも先を見通すアイデアを定着させるのが研究者の目指す最終目標、

自分の世界観、価値観を手に社会に対してプレゼンする。

人間と自然を対比させる対立させることは日本の風土感覚に合わないという個人的な違和感がある。

自然が人間の手で歪められていることを否定しない。

 

巻頭解説にあるように

(引用)

資本主義は、その外部にある限界に直面して崩壊するのではなく、金融空間のみならず、宇宙開発により新たなフロンティアを切り開いていく

資本主義が何かから搾取することで成長してゆくという言い方もあるが

不可能を可能にするというチャレンジする心はヒトに埋め込まれた遺伝子のような気がする。

それをフォローしてゆくのが民主主義と考えていて

互いに支えあっているのだとすれば、大きな生物の群れとしての人類という括りでみても著者の説得力に少しの劣化はない。

 

そういえばガイアの夜明けという番組があった。

人間の生活と自然は一体というそんなアジア的文化という言い方もあったような・・・・

対立の世紀という言葉もあった。

主義で話そうというところに少しの違和感がある。

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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