「実力も運のうち 著マイケル・サンデル」を読んで考える

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100万部部突破「これからの「正義の話をしよう」から11年

格差と分断の根源に切り込む、ハーバード大学哲学教授の新たなる主張

「努力」と才能で、人は誰でも成功できる」この考えに潜む。問題が見抜けますか?

宗教改革からトランプまで、社会思想からスキャンダルまで、きわめて幅広く目配りし、メリトクラシーが社会に及ぼす問題を深く論じたものとして、本書は抜きんでている。

本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授、本書開設より

 

鋭く、洞察に道、温かい、今こそ必読の書

タラ・ウェスト-バ-(エデュケーション」著者)

 

右派も左派もみんな本書を片手に着本し、真剣に議論しなければならない

ニューヨーク・タイムズ紙


表紙裏

ハーバード大学の学生の三分の二は所得規模で上位五分の一にあたる過程の出身だ。

にもかかわらず、彼らは判で押したように、自分が入学できたのは努力と勤勉のおかげだという・・

 

人種や性別、出自によらず能力の高いものが成功を手にできる「平等」な世界を、私たちは理想としてきた。

しかしいま、こうした「能力主義」(メリトクラシー)」がエリートを傲慢にし「敗者」との間に未曾有湯の分断をもたらしている。

この新たな階級社会を、真に正義にかなう共同体へと変えることはできるのか?

 

 

超人気哲学教授が、現代最大の疑問に挑む。

解説

(本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授)

 

爪を立てる

平たく言う.

一人一人の人権は同じ重みをもつという民主主義と自由主義の求める能力全開

という比較に歴史を組み込むと複雑になるよという例。

資本主義を単に効率をどこまでも追いかけると単純化すれば、裏打ちとして民主主義を

おけばいいのだろう。

民主主義も単に統治する権力者に任期限定と言うタガを嵌めただけの事だから.

 

こう考える。

過疎化された田舎に生まれるのと学習塾に囲まれた都会の片隅に生きる違い。

権威主義の国に浮かれるのと民主主義の国に生まれる。

<個のヒト>に選択の自由はない。

だから<個としてのヒト>に教育の平等を提供するというのか、<群れとしてのヒト>のための資源として有効活用としても、どちらも社会システムとして何とかしようとする方向性を示している?

 

スタートは<実力も運のうち>じゃなく<運も実力のうち>だろう!

 

おまけの一言

サンデルを理解するにはNHKの録画の力を借りるか、数冊は買い増すかの方法があるが

全体像が見えにくい。

一つのテーマに的を絞るとそこに光が当たるとともに影ができる。

議論することで理解を深めさせる手法はサンデルの手腕で見事。

ゼミ生は充実した時間を過ごすことだと想像する。

 

もう一人の哲学者に名をあげれば、私の俗人的知のレベルがわかる。

マルクス・ガブリエル

以前、NHKが取り上げた2人の哲学者ということでマスコミの影響100%に限りなく近いと自覚しています。

なぜ哲学を聞きかじるかと言えば、創業者例えばイーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグに聖人君主に求めるような高邁な哲学を求めるのではなく、消費者や利用者が自分の哲学で選択すべきなのではないか?

それはマスコミの聞き売りではなく、何かしっかりしたものに近づくすべがあるのではないか?と、疑っているからなのです。

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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