「現代哲学の最前線 著仲正昌樹」と「名著で始める哲学入門 著菅野稔人」を並行して読む

共に帯ナシなので表紙裏と目次の紹介

 

現代哲学の最前線

現代哲学・・・主として20世紀後半以後の哲学には、どこにどういう問いがあり、誰によって何が議論されているのか?本書は現代哲学における最もホットな5つのテーマ・・・正義論・承認論・自然主義・心の哲学・新しい実在論の議論を整理し、そのエッセンスを解説。ロールズ、サンデルからサール、デネット、マルクス・ガブリエルまで。

変貌する哲学の見取り図を示す。

本格的哲学入門。

第1章 正義論‥‥公正な社会はいかにして根拠づけられるか?

第2章 承認論‥‥我々はいかにして「他者」と認めあえるか?

第3章 自然主義・・・自由意志は幻想にすぎないのか?

第4章 心の哲学・・・「心」はどこまで説明可能か?

第5章 新しい実在論‥存在することを何故問い直すのか?

 

 

名著で始める哲学入門

私たちを取り巻くこの世界とは、いったい何なのだろうか?

注目の哲学者が「哲学」「人間」「存在」国家」「政治」「権力」など15の問いを設定し、アリストテレス「ニコマコス倫理学」からドゥルーズ、ガタリ「千のプラトー」まで、名著38冊と49にキーワードを駆使して、日本人の哲学力を磨く!

複雑化する世界を新たな視点でとらえる。実践的学び直しの書。

哲学とは何か

人間とは何か

自己と他者

道徳とは何か

存在とは何か

政治とは何か

国家とは何か

ナショナリズムとは何か

暴力とは何か

権力とは何か

正義とは何か

刑罰とは何か

自由と平和

歴史とは何か

 

現代哲学の最前線で著者はこう言っている

(引用)私は通常、「あとがき」、特に純理論的内容を扱った本のそれを、時事ネタに絡めて書かないことにしている。

時流にこびて注目されようとする態度はさもしいと感じるからだ。

 

今まで全然わからなかった”哲学”が急に「したたかに生きるための知恵」に思えてきたら要注意だ。

そういう時こそ、なかなか理解させてくれない、身体的に拒否感を覚えるような、手ごわいテクストを読むべきだ

 

名著で始める哲学入門で著者はこう言っている。

わたしが哲学の世界に身を置くようになってから強く感じていることがあります。

それは、日本の人文思想界(哲学もそこに含まれています)は意外と同調圧力が強い世界だということです。

これは学説上の議論に関しても、あるいは政治的な意見に関しても当てはまります。(中略)ある部分では画一的です。

そしてその画一性は思考停止をもたらしています。

 

風評に惑わされずに自らの頭で哲学者の著作を読む事も、そうした同調圧力と思考停止から自由になることを助けてくれるはずです。

本書のコンセプトの一つがここにあります。

 

爪を立てる。

実社会に生きながら、矛盾や疑問を感じるとき、一歩引いて考えたいときがある。

それは正義であったり、平等であったり、同調性であったりする。

広く人間関係全般であったりもする。

 

お恐れ多くも、哲学者を目指すわけではなく、哲学史を学びたいわけでもない。

ただ、一歩引いて、俯瞰的に考えたいときに参考にしたいのは、歴史的の、学問的に裏打ちされた考えというサポートが必要と感じるときがある。

この2冊はそんな時に手にする本の代表例だろう。

 

<一つのこと>を考えるだけならいいがそうで無い時、たとえば優先されるのは正義なのか自由なのか、その時前にはだかる壁を突き破る、乗り越える、回り道をする

 

こうした著書を出す人の目標として10万部を考えてもらうのはどうか?

なぜ10万という数字か

大学1年生が10万人くらいいるらしい。

読者は大学生であっても社会人であっても良くて、思考停止ではなく会話の下敷きとしての役目を果たす数と考えるからだ。

販促手段として、SNSで紹介するのもよし、出版社の新しい販促でもよし、

付加価値をつけながら本を売ってほしい。

出版した本の数ではなく、冊数を目標にしてくれないだろうか。

国内だけでなく、海外にも最初から目を向けていたらどうか?

出版社も、最初から販売数目標を大きく設定したマーケティングを検討すれば、読者はベースにすべき本がより大きな声で聞こえてくる気がする。

そうなると大学の出版部・会の力が強くなってしまい面白くないか?

それでも読書時間と購入予算の限られた人にとって、読む優先順位に関して合理的なサポートがあっても良いのでは・・・・と考えさせられる。

 

エッセイのように読むがそれを支えているのは、歴史の英知であったりして、支えているのは著者と出版社の総合力だろう。

本の生き残る道は、時間と本代を納得して支払う読者の存在で、そのヒト達がいなくなれば、研究者の活躍の場が減るだけでなく、社会に対する影響力の場も減ずることになる。

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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