「AIは人を憎まない 著トム・チヴァース」を読む

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私たちを待っている未来はどっち?

A:自分たちが生み出した人工知能というテクノロジーに滅ぼされる

B:このまま繁栄を続けて宇宙へ進出し、不老不死の存在となる

l  AIは人類の敵か味方か

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この本の目的といくつかのポイント

(引用)

この本の目的は合理主義者たちが何を信じ生きているかを力の限り公平に説明する

合理主義者の考え

人間にできることはAIにもできるようになる

もし人間より賢い機械が生まれると、人間は機械による暗黙の許可の下で生きるほかなくなる。

人工知能との未来は、私たちの知る限り、きわめて短く好ましくないものに終わってしまう可能性がある。

そしてそのまた一方で、エントロピーや、光の速度や、原子の大きさといった物理的な限界にしか制限されない、銀河をまたにかけた輝かしいものになる可能性もある。

本書はそんな未来についての本だ。

本当に私たちは瀬戸際に立っているのだと・・・子供たちが廊下で死なない時代が迫っているのだと…合理主義者(の一部)と同じように信じるかどうか、私なりに見きわめる試みである。

魅力的で、変わっていて、頭がよくて、親切で、未来を案じ、みずからイメージを悪くしてしまうこともある合理主義に焦点を当てた本である。

 

ネタバラシ

(P128引用)

良く引用されるようにユドカウスキーは次のように語っている。

「AIはあなたを憎んでもいないし、愛してもいないが、AIはあなたを構成している原子を別の用途に使うかもしれない。

もしAIが、あなたやあなたの住むこの惑星を原子に作り替えた方が有用だと判断したら、困ったことになる。

 

 

爪を立てる

この本は合理主義者に2つの学びを求めている。

(引用)

地球が温暖化しているかどうかは、大気や海にどれほどの熱ネルギ―が含まてているかの問題だ。

それとは別に、あるヒトが、地球が温暖化していると信じるかどうかは、その人の脳の問題だ。

著者はコンピュータ科学を知らなければならないという。

そして遺伝子と分化が相互に影響し合い生まれつきの小さな違いが社会の役割として固定化されることによって、その際が飛躍的に大きくなっていっただろう。と考えている

科学的<知の蓄積>と<知の広がり>をどうパワーアップしてゆくかということで解決方向に向かう。

しかし、個人の脳の問題というのは単細胞生物からの進化という例えば脳の癖というような歴史的拘束を共有できるかどうかにかかってくる。

そんなことができるのだろうか?

 

人工的な知能というものが次の20~30年で実現するかもしれないと多くの専門家が考えている。

そして人間の知能は、いい意味でも悪い意味でも、これまでに世界を大きく変えてきた。

人間著李も優れた知能ができたらもっと大きく世界を変える影響力を持つ、と想定しない理由はない。

その知能は、私たちが気にかけていること、たとえば病気の治療、新たな形の監視、富と貧困の格差なんかも含めて、さまざまな影響を与えるはず。

 

ヒトは試されている

気候変動の対策としてCO²の削減が有効だというコンセンサスが人類全体に共有できて行動できるか?

それが間に合うのか?

コロナウイルス以上の感染病が時に人類を守る対策を立てられるのか?

最近人流という言葉が一般化しようとしている。

人流をこれから止める方向に向かうのか?

ヒトは歴史的拘束に縛られている。

単細胞から進化してきた。

進化は生存することを最重点にしてきたため、脳も目も特徴を持つ.

そして地理的拘束に縛られている。

生存地域を広げるために環境に適応し、整えてきた。

AIを手にすることによってヒトが生存するための選択に幅が広がったに過ぎない。

生存するための選択肢が増える。その振幅が大きくなって片や人類滅亡、片やこれまでにない繁栄という可能性の中で、少なくともこれまでにないスピード感をもって結果が出てくるのだろう。

 

最近宇宙への挑戦の話題は国家間の競争というより、イノベーションを起こした当事者からの行動が多い。

それは、未来を切り拓いてきた頭脳集団が地球に危機を身近に感じて、人間全体のコンセンサスを取ると同時に宇宙への脱出という選択肢を確保しようとしているのではなかと疑っている。

そして技術はそれを可能にしつつあることが証明されつつある。

 

そこまで来ていると考えるのは考え過ぎか?

民主主義や平等という言葉が言葉遊びにならないよう願うとともに、皆で貧しくなるという退行現象と思考停止化を何とかしないと‥‥どうにもならない。

 

残すものは何か、

アンドリュー・マカフィーが<モア・フロム・レス>で言っているように人類と自然界のトレードオフはおわり、資本主義は脱物質化するというベクトルを認め、AIが高速で発展してゆくと仮定すれば、ヒトを育てる力のある国のAI関連企業ということになる。

その企業に力を与えてよりイノベーションの高速化に貢献する。

そしてそこから生まれる問題は自分の問題として捉え、手を抜かずに次を考えてゆく。

それが、先のリスクを取りながら分散化することになる。

次の成長フィールドは、ヒトを育てる社会インフラを持ち、ヒトを育てられる組織・企業となる。

 

ここに手を出すか?

デビッド・シンクレアに書いた老いなき世界(ライフスパン)読んで死ぬ覚悟もできていないのに生き続ける覚悟なんて・・・と考えていた。

新しい世界が宇宙進出には必要であることを教えられる。

ここに科学の持つ不思議な連携がある。

栄耀の樽理論が教えてくれる全体のバランスアップがそこそこ出来つつあるのかもしれない。

遅れていくのは社会システムか?もしれない。

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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