「独学大全 著読書猿」を読む
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表
読むのが遅い
時間がない
続かない
頭が悪い
お金がない
やる気が得ない
何を、どう学べばいいか迷ったときの羅針盤
「自分を変えたい」すべての人へ
独学を武器にする独立研究者山口周氏
アインシュタイン、ダーウィン、ジョブス・・・・
「独学の量で人生は決まる」と強く訴えたい。
東大教授への道を独学で切り拓いた柳川範甫之氏
著者の長年にわたる独学の経験と、そこから得られた圧倒的な知識。
この両輪に支えられた詳細な「勉強法プログラム」。
学生から大人まで使える。
裏
著者が独自に収集・開発した技法「ベスト55」を厳選!
1. 学びの動機付けマップ
2. 可能の階段
3. 学習ルートマップ
4. 1/100プランニング
5. 2ミニッツ・スターター
6. 行動記録表
7. グレー時間クレンジング
8. ポモドーロ・テクニック
9. 逆説プランニング
10. 習慣レバレッジ
11. 行動デザインシート
12. ラーニングログ
13. ゲートキーパー
14. 私淑
15. 会読
16. カルテ・クセジュ
17. ラミのトポス
18. NDCトラバース
19. 検索語みがき
20. シネクドキ探索
21. 文献たぐりよせ
22. リサーチログ
23. 辞典
24. 書誌
25. 教科書
26. 書籍検索
27. 雑誌記事(論文)調査
28. 目次マトリクス
29. 引用マトリクス
30. 要素マトリクス
31. タイム・スケール・マトリクス
32. 四分割表
33. トゥールミン・モデル
34. 転読Flipping
35. 掬読Skimming
36. 問読Q&AReading
37. 限読Timed Reading
38. 黙読Silent Reading
39. 音読Reading aloud
40. 指読Pointing aloud
41. 刻読Marked aloud
42. 段落要約Paragraph summarizing
43. 筆写Scribbling
44. 注釈Annotating
45. 鈴木式6分割ノート
46. レーニンノート
47. 記憶法マッチング
48. PQRST法
49. プレマップ&ポストマップ
50. 記憶術(ニーモニクス)
51. 35ミニッツ・モジュール
52. シンクアラウドthink aloud
53. わからないルートマップ
54. ちがう解き方
55. メタノート
背
悩んだときにぱっと開ける独学の百科事典
背
悩んだときにパッと開ける独学の百科事典
表紙裏
この本はあまり賢くなく、すぐに飽きるし、諦めてしまう人たちのために書かれた。
独学の凡人である私には、これが精いっぱいである。
しかし独学の達人が書いた書物よりもきっと、繰り返し挫折し、しかし諦めきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役に立つだろう。
著者のスタンス
(引用)
l われわれは直感と感情が優先する脳を持っていながら、生得的な認知機能だけでは適応しがたい世界に、言い換えれば理性と知識なしには社会と文明を維持できない世界に生きている。
l 学校は我々が生まれ育ったコミュニティでは学ぶことができない知識を長期にわたって系統的に学習する人工環境であると同時に、感情と直感だけでは解決できない問題への対処法がシステム1の抑制を伴うことを体験させる場でもある。
<システム1の説明の引用>
システム1とは二重過程説(ヒトの認知や行動は大きく分けて2つのシステムプロセスから形成されるという理論で、システム1とは無意識で自動的、迅速で直感的に働く。これに対してシステム2は、意識的に制御され、処理が遅く熟慮的に働く)
ヒトという生き物の知・情・意を俯瞰的に捉えることのできる二重過程説は有用なのだ。
システム1は我々の優れた直感や人生の豊かさを亜宿る感情の源泉であるのと同様に、我々の愚かさの源泉でもある。
l 本書は賢くなり続けるのに必要なもの、すなわち学び続けるための賢さを提供するものである。
そのためにヒトの認知行動についての「仕様」を知り、それに基づいて知識とは何か知識とは何か、学ぶとは何かを考察し、現代の読学者たちが開発してきた方法をそれらの基礎の上に再構成した。
l 独学は船を主膳しながら続ける航海のようなものだ。
l 外部足場の概念を使って言い換えればその足場を使いながら/探し集めながら「船」を修繕し拡張し、我々は独学という航海を続けるのである。
爪を立てる
購入して背表紙を数か月眺めながら、積んだままになっていた本を読む。
独学を進めるなら、学習者として共に学ぶ、師との対話から得る、そんな一般的な活動に対しての考えと、独学の持つ有用性と限界について対比する筆者の考えを知りたいです。
独学の先に何があるのか?
直感と感情が優先する脳に理性と知識を加えることで社会と文明を維持しようとするなら、何故独学か?
本を読む、論文を読むスキルの紹介で解決できるのは卒業論文のある大学?(卒論のないところも含め?入学時のガイダンスで、提供される情報ではないかとも判断できる。
それならターゲットは相当な数になる。
ガイダンス資料にしては厚すぎるが、全国共通の資料となればこれくらいになるか!
なかに学会発表/論文掲載⇒展望論文⇒論文集とある。読むべき資料の位置づけなのか論文作成までの工程表なのかどちらも目指しているのならやはり大学入学時のガイダンス資料をより共通化して卒業論文参考書とも見える。
加えて生涯学習者という人がいるなら、その人たちの目も引くだろう。
こんなに厚い本が10万部以上売れているとのこと。
購読者がそれだけあるというのはピンポイントの読者層対象ではなく、いくつか焦点があるのだろうという疑問に、自答してみた。
著者はいう(引用)書物も知識も、スタンドアローンでは存在できないと。
(引用)知識は元よりつながっている.
そういう関係を重要視しながら、何故独学なのだろう?
ヒトとヒトとのつながりから生れることを認め、それでも独学を進めると言ったことではないらしい。
時間と金の問題?
いずれにしても独学にあこがれるとか、学びたいとか興味を持つ人が多いことがわかる。
そしてスキル提供としての本のニーズを満たしていると良いなーというのが感想。
生まれ持った認知能力だけでは、ヒトは今のような巨大で複雑な社会を、それを支える知を維持できない。
だが何をどう学ぶかについて、独学者には自由がある。
長くない人生だ。どうせなら、ましなものを学んだ方がいいと思わないか?
ここで言う自由とは時間的な自由?それとも人と交わることをこばむ自由?
ある程度の目的地に行き着いて、師や学友がそばにいるよりもマイペースで、一人で行くという独学ではなさそうだ。
独学の目的はもう少しドロドロしていて資格を取るとか、仕事上の問題解決とか、自らの巣キルアップとか、温暖化に興味があるとか、忖度に疑問があるとか、ウイルスを学んでみたいとか、具体的な目標を持つ人にとって、スキルを身につけるという意味での参考書になるだろう。
しかし、何を学んでいいか迷う人を対象にするのには無理がないだろうか?
ソコを考えるのは合格通知を出した大学が引き受けるべきテーマと言ってしまうのはオカシイだろうか?
そこである考えに至る。
この本は複数の読者層をターゲットにしている。
l 大学に入学して間もない卒論を予定しているヒト
l 在野研究者情報取集に関するチェック表
l 職業を持ちながら自立したテーマに挑戦しているヒト
l ガイダンス作成者の参考書として
l 組織内で研究報告書を求めるセクションが効率化をはかるための指導書
もっといろいろある!
著者が想定している読者について<自覚していない、ある年代の若者の行動パターンとか>をビックデータの解析などで、より具体的なターゲット設定や、新しい知の創出がそんな問題も解決してくれるのではないかと少し期待している
そして著者のスキル提供が単に自分史の作成を回想として残されるのではなく、読者のリアルタイムで記録しておくデータがその人を理解する履歴書や名刺代わりになる。
そんな新しい学びを記録し公開しておくともっと面白そうだ。
著者のようなヒトがそのデータを分析して、次のアドバイスを考えてくれるだろう。
分母は大きいほうが良い。
残る著者の言葉
<再読に値しない本は最初から読まない方が時間も人生も有効に使える>本を購入する際の参考にしようと思える新しい視点。
<大学で使うレベルの教科書は、学術的にも信用できる分野の入門書になっているし索引や用語集も充実していて、ちょっとした専門事典としても使える。>同感
学習者はどこかで独学になってゆくように思う。
そう感じながらあえて独学とは違う立場を考えてみました。
<守・破・離>みたいなものが学問にもあるような気がする。
おまけ
<田舎伝説>
片眼のつぶれたセミはグルグルとらせんを描きながら太陽に向かって飛んでゆく。
という話を聞いたことがありますか?
<大洋を群れずに回遊する>
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
