「モア・フロム・レス 資本主義は脱物質化する」を読む

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人類と自然界のトレードオフは終わった。

経済が成長しても資源は枯渇しない。

大量消費の資本主義はおわり、先進国の資源消費量はピークを越えた。

技術の進歩は経済的繁栄と脱物質化を両立させる。

経済の脱物質化は、非常に重要だが、全く評価されていないメガトレンドである。

心配に満ちているこの世にあって、著者の楽観的な分析は歓迎すべきである。

未來への不安を抱いている人は個の重要な本を読もう。

あなたの不安は和らぎ、未来への希望が高まるだろう。

・・・ローレンス・サマーズ(元アメリカ財務長官)

 

私はテクノロジーの発展と企業家精神が人々の暮らしを豊かにすると信じてきた。

本書でマカフィーは、この二つが地球にも良いことを明らかにしている。

その逆ではない。

豊で持続可能な未来を気づきたいとおもぅっている人たちはこの本を読むべきだ。

・・・リード・ホフマン(リンクトイン共同創設者)

 

環境保護のためにテクノロジーと資本主義の発展を促すべき理由をはっきり立証している。

現代のテクノロジーは、私たちの消費を脱物質化させ、少ない物質消費で大きな複利をもたらした。

私たちはテクノロジーがもたらす果実に対する認識を変えつかみ取らなければならない。

・・・マーク・アンドリーセン(アンドリー千・フホロヴィッツ共同創業者)

表紙裏

「経済成長は資源消費量を増やす」

「社会が豊かになれば自然を壊す」

・・・人間が繁栄すればするほど、天然資源は枯渇し職りぉゆ生産は限界を迎えるという予想が、無批判に信じられてきた。

だが実際には、予想と正反対のことが起きた。

***

もはや人類と自然界のトレードオフの関係は終わった。

資本主義は発展し続け、世界中に勢力を拡大し続けていが、同時にテクノロジーが資源を使わない方向に進歩した。

人類は多様なデジタル技術を開発し、消費の脱物質化を実現させた。

デジタル技術の進歩により、物質的なものがデジタルのビットに取って代わられた。かつて複数機器を必要とした作業は、いまやスマホひとつで事足りる。

地球から取り出す資源は減少している。

人類は経済成長と資源消費量を切り離すことに成功し、経済の脱物質化へと舵を切った。

この素晴らしい現象について、なぜそれが可能となったのかを解き明かしどんな可能性を秘めているかを記してゆこう.

***

テクノロジーの進歩、資本主義、市民の自覚、反応する政府・・・<希望の四騎士>がそろえば人間と自然の両方が、よりよい状況となる。

この先の人類が反映し続ける道がここにある。

 

著者の考えの基本的なところ(本書の概要より引用)

人類の繁栄と健全な地球環境の両立は、これまでやってきたことの延長上にあった。ひたすらレベルを上げることで成し遂げたのである。

 

何といっても資本主義とテクノロジーと言いう組み合わせが効果を発揮して、人々のニーズと願望に見事にこたえてきた。

 

 

テクノロジーの進歩、資本主義、市民の自覚、反応する政府、この4つをまとめて(希望の四騎士)と呼ぶことにする。このすべてがそろった国は人間と自然の両方とも、より良い環境となる。どれ一つ存在しない場合、人間も自然も苦しむ。

 

幸いにも、いま世界各地に(希望の四騎士)が姿を現すようになっている、したがって私たちは急激な転換を図る必要はなく、すでに着手していることをさらにやり続ければよい。騎士ではなく自動車の運転に例えてみよう。経済と社会のハンドルを右や左に切るのではなく、アクセルを踏み込むことが大事だ。

 

 

研究を重ねる中で人類が少量から多くを得られるようになった経緯について説明がついた。

 

もしもあなたが資本主義を擁護する立場にあるなら、本書で私が支持する新しい税(炭素税など)と新しい規制(公害、絶滅の危機に瀕した動物の売買についての規制)が気に入らないかもしれない。筋金入りの資本主義者の多くは、こうした提案にいい顔をしないだろう。それに加えて、私は原子力と遺伝子組み合わせさくもとをもっと積極的に活用しようと提案している。どちらも強い逆風にさらされるのはよくわかっている。

私が目指すのは、この世界で起きているすばらしい現象について、なぜそれが実現したかを解明しどんな可能性を秘めているのかを記していくことだ

 

爪を立てる

著者の言う、人類がより少量からより多くを得られるようになったため人類と自然界のトレードオフの関係が終わった。それを支えたのは資本主義の求める効率性と、テクノロジーとの親和性であることを認めたうえでの問題提起。

4騎士を揃えなければ理想的な明るい未来を描けない。

テクノロジーの進歩特に著者の言う原子力と遺伝子組み換え食品の利用促進についてはエビデンスで語りつくせない現状がある。安心・安全を最優先とするスローガンに対応する手段を新しく提示できるのか?

データで説得できなくても物語化できるのか?と次の質問が出る。

なぜなら現状を考えるとテクノロジーの進歩に関してフルスロットルで進む国がおいしいところ全部取りした後に、世界的な合意として、その残りを分け合うことになるから、できることならナンバーワンでありたいとどこの国でも願うはずだ。

例はGAGAの世界制覇とデジタル税の進行具合を見て。

資本主義が効率性を求め、その延長として敵のロジーの進歩を求めるときに不平等問題が起こる。

それを解決できるには反応する政府と著者は考えているが選べる政府となれば民主主義以外にない。

でも著者の文脈から市民の自覚に対するフォローがない。

それは著者から見ると、誰かその解決策を考えている人を知ってる?

著者はこう言う(引用)

威主義は社会関係資本を損なう。

同調圧力に屈して従順でなくては信頼も互酬性も得られないからだ。

多様性に価値を置く人々からすれば、到底受け入れがたい。

これでは多元主義者と権威主義者はわかりあえないだろう。潜在的な権威主義が表面化してゆくにつれてヒトとヒトのつながりが壊れ社会関係資本は衰退してゆく。

ならどうする?

著者はこう言う(引用)

なじみの情報を真実だと思ってしまうのは、私たちの思考のハードウエアに不具合があるからだ。

ネガティブな情報ほど頭に残りやすいので、悲劇的な大見出し、衰退と破滅を予測する専門家の意見、物事が悪化の一途をたどっていると伝える大量の映像に接するうちに、真実だと思いこんでしまう。

ここには2つ問題がある

人間が生物学的にネガティブ情報に反応しやすいには歴史的拘束を受けているからで、思考法をエビデンスベースに鍛え得ると替え決する。

②ネガティブ情報に反応しやすいことを利用してマスコミが情報提供しているとしたらマスコミの未熟さに

問題がある。

 

 

妄想的思考実験

じつは著者は市民の自覚をそんなに信用していないのではないか?

そこで伏線がある。

この先に宇宙への移住を考える。

そんなコンセンサスが一部にあって、人類滅亡のリスク分散としての宇宙移住を考える。

実際複数の民間組織がチャレンジしている。

そして確実に成果を上げつつある。

 

ピーター・ディアマンデス・スティーブン・コトラー著2030年では<すべてが加速する>と言っている。

あらゆるテクノロジーの融合がある一つの緩やかな方向性を決めるたり、それまでの思考実験の結果が出始めるのではないかと考える。

やはり複数の頭脳がシンギュラリティを予想している。

 

半導体産業のファブレス化、都市に生まれる生鮮野菜工場などが持つ可能性を幅広く展開してゆくと考えれば

先端企業もすぐにインフラ企業化してしまう。

絶えず生まれる優秀な少数精鋭頭脳集団が世界を引っ張ってゆく。

前向き・上向き・フルスロットルで活動できる人の集合体が中心となる。

工場設備や土地や投資資金は相対的に地位を低下させる。

これからの投資は一層<ヒト中心>にになる。

より良い教育システムを持つ国なのか?

人を育てられる企業なのか?

クラウドファンディング型の投資を絶えず検討するのか?

ヒトを育てる新しい方法を創り出す!そんな投資先が最高に面白そうだ!

 

何を残すか、何に価値を見出すかという思いで投資先を考える

言い訳として

安定した成長と安定した配当を目指す企業を無視してはいない。

安心・安全を思考停止の言い訳にはさせないと自分に言い聞かせている。

探す目標として

今の、その先に爆発力のある可能性を持つヒト達がいて何とかその仲間に加わることが効率の良い投資になるのだろう。

 

おまけ

著者は「プラットフォームの経済学」を書いた人

ギャレット・ハーディンの論文「コモンズの悲劇」から、だれもが経済的合理性を追究したらどうなるか使い果たされる前にとことん利用したいという傾向がだれにでもあるので結果的にそうなると紹介

ロバート・パットナム著「孤独なボウリング」を引用し社会関係資本の衰退と絶望死を紹介

 

 

 

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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