「オークション理論とデザイン 著ポール・ミルグロム」を読む
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表
オークション
理論とその実用化への貢献
2020 ノーベル経済学賞受賞
裏
ケネス・アロー
ジョゼフ・スティグリッツ
ロジャー・マイヤソン
ジャン・ティロール
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過去のノーベル賞受賞者たちも絶賛した、
オークション理論の必読書!
この本の外側の外側を紹介
日本語版への序文の中の一部を引用
1998年に日本を訪れた際の経験が、私が本書を各コントの契機の一つである。
われわれは、現実の市場のデザインを見たことで、オークション市場を分析してきた多数の経済学者が見逃してきた、とても重要な教訓があることに気づいた。
築地の魚市場は驚くほど効率的に運営されており、誰でも簡単に低いコストで競りに参加できる。
個の効率性こそが、取引の仕組みの間の比較優位を決める主要な要因になるだろう。
私がこの新しいデザインで対処しようとした問題の一つは、多くのオークションの結果が買い手の予測に依存しすぎる点である。
他のオークションと同様、周波数オークションには2つの不確実性がある。
第一の問題は価格の将来的な見通しである。
ほとんど同一な性質を持つ帯域がいくつも次々に売却されるとき、戦略的に重要なのは、落札可能な帯域をすぐに買ってしまうべきかそれとも価格の下落を見越して次に出品される帯域の購入を検討すべきか、という点である。
東京の魚市場では多数の独立した競りが並行しておこなわれるから、買い手はほかの競りに参加している知り合いから情報をえようと、携帯電話を手放すことはない.
その結果、買い手自身の行動によって事実上、同時オークションが行われている。
日本で私が学んだこの教訓を周波数オークションでも生かそうとした結果が、最終的に同時競り上げオークションという形式に決着した。
1つの国や1つの産業での経験という限られた教訓から、いかに学ぶべきだろうかその答えは、その教訓を一般化できるような抽象的な理論を開発する事にある。
理論を使うことによってのみ知的な一般化が可能になり、異なる文脈でも教訓が可能となる。
本書の内容
本書の構成より
2部構成
1部は著者が長年行ってきた講義にもとづいたオークション理論についての展望
単一需要条件に当てられる
著者の解説ポイント2点
1. 可能な限り現実対応を重視し応用に最も重要と考えられている問題点だけをカバーしている
2. 陰線底部理論は経済学の新しい分野ではなく伝統的な需要理論の新しい展開にすぎないという著者の考え方を反映している
後半では複数の異質な入札対象が売りに出される場合のオークション設計にある
単一需要に比べて根本的に複雑になる理由3点
1. 実現可能な配分方法に数が指数的に増大し、オークションアルゴリズムや入札者の戦略の可能性に深刻な影響を創り出す。
2. 理論的には効率的な配分を実現する事と売り手が競争的な収入を獲得することを両立させることが可能ンことにある
3. 評価額の計算問題、単一需要の場合、入札者は一つの配分だけ評価すればよいが一般的な場合には配分方法の可能性が指数的に増加するため、入札者はそれぞれの配分の価値を適切に評価できなくなり、効率性や価格競争の実現が困難になる
明らかにオークションを設計できるのは専門知
公共電波の競争入札についての内容。
最近、一部で話題になっている、日本の公共伝播使用量が適正なのか、新規参入障壁が高すぎるのではないかというような問題に対する問題解決に迫る一冊の本。
昨年のノーベル経済学賞を取っている理論なので新しいものというより世界で認められた、一般化された理論と言ってよいだろう。
そして、一部のヒトがいっちぇいるように、今回のノーベル経済学賞の本はほとんど日本で売れない。
と言われたのを覚えている。
その理由は、この理論は先進国では幅広く取り上げられて公共電波の入札は行われているが、日本ではテレビ用電波は新聞社系の民法が既得権益に守られて正当な評価をしていない。
NHKもしかり。
という話題だったように記憶している。
しかし実際本書を読むと、それだけではなく、数式が多い、
実際に少しでも検証できないかと挑戦してみたが私の手には余る。
経済学者からキャッチアップ本が出てこないかと期待していたがまだ目にしないので、ここで一区切りつけることにした。
この問題を言い当てている高橋教授に行政面からのアプローチがあるのではないかと期待していたが、参与をやめてしまったので、改革は進むのだろうかという不安も残る。
何故って既得権のある所にはよどみが発生し、そこには思考停止がおこり、全体の足を引っ張ることに社会全体が気づいているのに、それでも頑張る人がいる。
無駄なエネルギーを使わず、効率的な進歩を目指すほうがより気分がいいと思うが‥‥
関係の本書いてくれる研究者の出現を期待するばかりです。
爪を立てる
公共物を正当な価格に評価し、民間で活用してゆくという姿勢がこれから行政に生まれたとして、著書にあるようなオークションデザインを組み立てられる人、日本にいるのか?
早くに育てないと、客観性を担保できないと不当利益をえたり、オークションに参加した人が不利益をこうむったりするのではないか?
行政がインフラ維持や福祉や教育に力を入れて欲しいと願うがそこには社会を俯瞰する目を持った新版の役目に軸足を移すことで民間活力が大きく役立つ。
とすれば、公平な審判者という役目に仕事の比重を移すべきなのではないか?
行為者としての力はどうしても権力と結び付く不明朗な影を見せてしまう。
審判者に向かう、そんな方向ってないのだろうか?
権力者よりも公正な審判者の方が尊敬されると思うが・・・
この理論を導入して公共電波の適正価格を求めるというのは新しいイノベーションを求めるまでもない。
既存の財の再見積もりであり、行政の腕の見せ所でもある。
税とは違う意味で国に入るお金のことだ。
しっかりしてくれと言いたい。
研究者に対して特に求めたいコト。
自然科学系研究者は選んだ人を社会のシステムとして育てる。
成果は、広めようという努力が少なくとも、広がってゆく。
人文科学者は競わせる
その訳は、自然科学の多くは研究に設備や、研究集団としての時間的な連続性が多く求められるため社会システムに組み込んだ継続性が必要だと考えるから。
社会科学系研究者に必要なのは自説を説得し共有化することを必須として競わせる。
社会科学での研究はヒトとヒトの関係の中で存在すると考えれば孤立しているより競うことを優先して欲しい。
研究成果は社会の共有財産になることを目指しているのだと思うから。
安心安全に多くを求めるよりも、安心安全をベースにして前向き・上向き・フルスロットルの方が楽しいだろうに!
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
