「現代経済学の直観的方法 著者長沼伸一郎」を読む
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ビジネス書大賞
表
2020特別賞(知的アドベンチャー部門)受賞
最小の時間投資で最大の理解レベル
資本主義のこれからを見通す
と各界大反響!!
背
経済がズバリと判る!!
裏
西成活裕(東京大学大学院教授)
私は30年前にこの本のベースとなる現行に出会い大きな衝撃を受けた。
経済の「非」成長モデルのヒントがここにある。
SDGsを目指す中でどう生きればよいか迫ってくる本書は、万人に読んでいただきたい一冊である。
仲野徹(大阪大学教授)
現代経済学のさまざまな事柄を直感的に理解させてくれる。
理系で(もちろん文系でもいいけれど)経済学を勉強しようと思う人にはベストの本。
まるで魔法のような素晴らしさだ。
田代秀敏(シグマキャピタル・チーフエコノミスト)
資本主義の今後を考える上で経済学全体を数学と物理学とに根本的に基づいて新しく作りなおす必要があると宣言するくだりは、実に示唆に富む。
表紙裏
本書の内容
第1章 資本主義はなぜ止まれないのか
第2章 農業経済はなぜ敗退するのか
第3章 インフレとデフレのメカニズム
第4章 貿易はなぜ拡大するのか
第5章 ケインズ経済学とは何だったのか
第6章 貨幣はなぜ増殖するのか
第7章 ドルはなぜ国際経済に君臨したのか
第8章 仮想通貨とブロックチェーン
第9章 資本主義の将来はどこ画向かうのか
この本のスタンス3点
(引用)一般にどの分野でも、完全な初歩向けに易しい用語解説から始める入門書と、専門用語で埋め尽くされた高度な専門書は数多く出ているのだが、そこをつなぐ中間レベルの本というものがひどく少ないのである。
逆に言えばそのレベルこそが物事の鍵なのであって、そこさえ押さえれば全体像が一発で把握でき、残りの細部はほかの本に委ねればよい。
(引用)まずブロックチェーンの基本的メカニズムについて理系的な本質をもっとも単純化した形で直感的に理解できるように工夫する。
(引用)基本的なものの考え方に徹する。
生涯学習者としてはこう纏めてもらうと背筋が伸びるというか、確認する人も多いと思う。
理系分野に軸足を置く人にとっても最近学際の連携とか言われるなかで、ここも押さえておくか位のノリでも経済学の歴史的ポイント集中的に学べ、かつ今、目の前にある問題に対する著者の考えを知ることができる。
<終わりに>の中で
「経済が分からない人間には文明社会の将来を語ることはできない」というのが世になか全体の常識だからである」(中略)
逆に現在のように国の進む道が分からず、米国の後追いの二番煎じの戦略しか描けないという状況は、むしろ理数系武士団が登場するときの典型的な日本の行動パターンなのである。
(中略)
そしてもし、今まで「物理数学・・・」の読者であった大勢の理系の人びとの書棚に、本書が新たに標準装備としてそういう形で一冊加わるならば。その意義は意外に大きいかもしれない。
この本の目的
この本が最初に書かれ始めた当初の目的は(確かにビジネスのために最も楽に経済学を学べる本としても使えるが)、行き詰まった現代世界の中で、読者が未来の経済学を模索するためにベースとなる知識を提供することになった。
キーワード
イングランド貨幣とイスラム貨幣
51%攻撃
相互扶助の幻想
ハッシュ衝突
社会の縮退
縮退による「コラブサー化」
爪を立てる。
足掛け20年かけて出来上がった本というだけあって、すっきりとした味に仕上がっている本。
経済学の歴史だけではなく、今とこれからの問題に切り込んでいる時間軸の長い本。
つまり、その瞬間を切り取るだけで、数年で寿命を終える本とは違うと言えます。
参考図書を紹介するには、数が多すぎると思うのでせめて書棚の写真位乗せてくれると・・・・
見せられると、写真が無くて良かったと思う事があるかもしれない。
深く同感するのは全部読まなくても書棚に標準装備されていればという部分がある。
本は読み終わった後、書棚で背表紙が語る。
だから本は著者に誠意を尽くす表現として購入しると心しているが、読者には背表紙で語りかけることがあり、勝手に作る仲間としての書籍が深海に沈んでゆくマリンスノーのように何かが残ってゆく。
思考停止せず、タブーを作らず、何に投資するか、何を次の世代に残すかを考えるときの指標として役立つ本。
仮想通貨に投資する前に読んで行動に移す人がいるか?
そして、今がコロナを含めて混乱期、さまざまな化学分野がイノベーションを生み出している時期、シンギュラリティを迎えつつあると感じているのであればいま必要なのは俯瞰する力が求められている。
各々が射程の長い価値観を持つことと合わせ、何ができますか?という目の前の質問に答えるスキルを併せ持つことになる。
あらためて対象読者を想定した本の力を見せられた。
勝手な解釈だが、(引用)<はじめに>の中では一般の読書人、理系読者、経済学部の学生、ビジネスマンなど、広範な読者がいろいろな用途で使える本となっている
とある。
しかし明らかに<おわりに>の中で言っているように
(引用)今まで「物理数学・・・」読者であった大勢の理系の人びとの本棚に、本書が新たに標準装備…とあるので対象を理系の読者とし、いわゆる理系と文系の癒合を目指しているため対象が広くなっていると解釈している
こんな本(著者曰く専門書と入門書の間)が各領域で出版されると、生涯学習者の学ぶ力も効率的になって幅広く深く学べるような気がするのは理系学者の説得力のシャープさと深さが成し遂げた成功例と感じる。
経済専門家の話を聞くときに、準備として読んでおくべき本、ついでに質問も準備できる。
実践の行動に出るときの下敷きにしておく本。
その要望に応えようとする著者の回答レベルが期待以上に高く、ほかの著書の著書にも手を出したくなるのは資本主義の必要性の「3要素」の①軍事力の基盤を確保する②アメリカンドリームの舞台として③他国の資本主義から時刻を守るための中の③の中の一文。(引用)1980年代頃の米国では日本の資本主義というものが個人の幸福など無視して終段で猛烈に前進するさまを見て、日本経済をなにか不可解な怪物のように考えることすらあったがそれは彼らが「米国の資本主義は夢によって駆動され、日本の資本主義は心配によって駆動される」ということを見抜けなかったからではないかと思われる。
というところにある。
見抜いていたらどうなったのか?私的には変わらなかったと思う。
何故なら米国が自国の利益になるためなら(あえて言えば何でもありで)という基本的スタンスは必ず守る。だからわかりやすいと言えばわかりやすい。
著者の直接の答えはない。しかしこんな文がある。
(引用)真の「高い文明」とは、人間の長期的願望が短期的願望によって駆逐されるのをどう防ぎ、社会のコラブサー化をどうやって阻止するかというその防御の体系を意味しているのではないかということである。
未来に向かって<前向き、上向き、フルスロットルで向かう人>にどんなスキルがありますかと聞かれたときに準備すべき知識・スキルは最近格段に増えている。
未来に対する射程のちがう人がそれぞれに生きて発言していくことがより良い解決策となるのでは?
社会で問題が見えれば対処法を検討できるが、隠されている問題を見つけ出す人が必要だ。
そんなひとを増やすために効率的に経済学とそこから長期的視点に立つ視点を持つというスキルアップ本として、帯広告にある最小時間で最大の理解レベル(中間レベル)資本主義のこれからを見通すという表現がぴったりだろう。
技術立国というのは、イデオロギーではない説得力を含んでいる。
2番ではだめで、タブーを作らず研究が進んでいる先にどんなリスクがあるかを想像できて、対応する社会システムを創造してゆく社会を目指すことではないか。
社会はいつも<前向き、上向き・フルスロットル>でいかないとみんなで没落、みんな貧乏という安楽死を待つしかないのではないか。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
