[それでも読書はやめられない 著勢古浩爾]を読む

副題:本読みの極意は「守・破・離」にあり

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痛快なる読書一代記!

名著、名作に入門<守>、格闘し、敗れた<破>、のちに開眼する<離>

古希を過ぎて総括する、読書人生の終着点

日々の暮らしのなかかで、「ああ、おもしろかった」と思えるようなことはめったにない。

ところが、本だけは特別だ。

本当に面白い本にあたれば、心底楽しいのである。

読書は最も地味な行為なのに、他の愉楽をしのぐ面白さを持っているとは、本を読まない人には信じられないだろうと思う。

私は様々なこと(映画、音楽、旅行など)はあきらめても、新進が持つならば、本はたぶん死ぬまで読み続けるだろう。

読者は飽きがこない。

カネもかからず、手軽でどこでも楽しめる。

読書ほど持続できる趣味もあまりないのではないか。

・・・・「はじめに」より

第1章いきなり読書の横道から入って

…人はいかにして目覚めるか

第2章 読書の「守」…不自由な読書だった

第3章 読書の「破」…名誉と格闘する

第4章 読書の「離」…もっと自由な広い世界へ

第5章 読書形の読書論を読む

第6章 おすすめ純粋おもしろ本の世界

第7章 読書の終着点…いま読書のできることの幸せ

定年後には何を読む?

表紙裏

普通一般の読書で、本はこう読みなさい、というルールはなく、読書は技量の上達や心の成長を競うものでもない。

つまり、読書の作法は人それぞれだ。

ただし、自分自身を相手に、自分なりの読書の道筋として「守・破・離」を見つけられるとしたら、どうだろうか?

加齢とともに移り変わる読書傾向は何を意味するか?

約一万冊を読んできた、名うての市井読書家による渾身の読書論。

 

爪を立てる

判るような判らないような、脈絡なく湧く疑問を列挙する。

<引用>学者でも研究者でもない我々にとっては…

どこを<違い>とみているのか教えて欲しい。

著者をよく知る人なら、著者の生活や価値観、好みといった全体が見えていて、それなりに納得する本なののだろう。

残念ながら著書が初めてなの出会いなので、著者がどんな本を読んだかを断片的にしか想像できない。

「守」のときにどんな本、「破」のときのどんな本、「離」にいたってどんな本と出会ったり寄り道したり、挫折したり…‥書名の紹介位で守破離は解決できないのではないか?

一冊の本を何度も読み返すことではなく守破離はおこるのか?

身の丈に合った本とは?・・・・

哲学とは?・・・・

まず横入りというが、では本道は物心ついた時から決まっているのか?

読んだ本が多ければ?

結局著者は「ああ、おもしろかった」という読書をしてきてこれからも続けてゆくという本なのか?

読者は何を参考にするのか?

この本を読んで<ああ、おもしろかった>というのだろうか?

 

この本を買った私には著者の<それでも読書はやめられない>という題の<やめられない>という部分しか共感できず、<それでも>という大事な部分の説明に統一性がないのではないかという疑問を持つ。

結局、俺はこんな本を読んできた。ならば読んだ全体像を見せて・・・・・とお願いするしかない。

 

これからは楽しいだけの本を読む。…ということ?

著者から見た読者の姿を想像できない。

 

読者に<読書を語る>のであれば読者の要望を想像してもらうしかない。

読者には著者の読書歴全体を知りたかったり、行動変容を起こした本であったり、好き嫌いであったりそんな読者に提供するデータのような、参考にするような、評価できるようなものを求めるのではないか?

それとも、読みたいから読んできただけだと言い切るのか‥

 

本から得る<知識・情報>に重点をおくなら、深さと広さで測るべきなので打ち漏らしのない様に系統図を作るという手段はないか?そのための参考文献といういもずる方式があるぞという紹介という手もあるが…

そこまで読み込めず、不完全な反応しかなく不完全燃焼で終わる。

 

一万冊の書名を列記してこんな本を読みましたと言ってくれた方がすっきりするのではないか?

やはり一万冊の分析が欲しかった。

 

読書でなくて映画、音楽、旅行の体験を優先するヒトには各地の名物もそれなりに何とかなるので、楽しみは本だけではないというヒトの方が多数派ではないかと想像する。

そんな人に読書の楽しみを伝えてほしいというのが出版社の狙いか?

出版社は出版に際し、この本に何を期待しているのだろう?

それがわかるだけでも理解は進むのだが…何分にも未熟者であることが残念でした。

 

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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