「人工知能と経済の未来 2030年雇用の大崩壊 著井上智洋」を読む
帯ナシ
表紙裏
人工知能と経済の未来
2030年雇用大崩壊
あらゆる人々が遊んで暮らせるユートピアか?
一部の人々だけが豊かになるデストピアか?
AIの発達だけでほとんどの人が仕事を失う近未来を、気鋭の経済学者が大胆に著即する。
帯広告がないので、著者のまえがきからの概略
第1章 人工知能が仕事を奪うとか人間の知性を超えるといったような、「人類vs機械」の対立軸
第2章 30年後どうなっているか著者の見通し
第3章 2030年以前の人工知能が経済にどのような影響を及ぼすかを考える
第4章 起こると言われている第4次産業革命以降の経済の在り方について
第5章 多くの労働が消滅した未来の世界に、ベーシックインカムがいかにふさわしい制度であるかを論じる。
ということで著者が答えようとしているのは(引用)
機械が勝手に富を生み出すようになれば、人間の仕事はなくなる。
従業員がいない完全に自動化された企業は株主にしか富を渡さない。
そうなると人間は、二種類に分かれる。
株主かそうでないかだ。
・・・・・ネット掲示板2チャンネルの書き込み
になると見た。
最近、シンギュラリティ(カーツワイルは著書で、2045年には人間の脳とAIの能力が逆転するシンギュラリティに到達すると提唱)をテーマにしている本を見かけるが、この本もその一冊。
近未来、AIが人間の能力を超えて自力で進化してゆく。
そのときに人間の仕事はほとんどなくなり、仕事を持つ人間は約1割で10人中9人は失業者になるという。
そんな社会を想像するとき、富を形成するのはAIとロボットが請け負っている。
人間の糧はどう得るかと言えば、著者はこう言っている。
もしBI(ベーシックインカム)のような社会保障制度がなければ大半の人びとにとって、未来の経済は惨憺たるものになりかねません。BI(ベーシックインカム)なきAI(人工知能)はデストピアをもたらします。
しかしBIのあるAIはユートピアをもたらすことでしょう。
爪を立てる
人間が仕事をするということに尊厳を見出しているかどうかは別の本を通して考えることにして疑う。
人間の能力を超えたAIが独自に存在するようになるか?
融合というか、人間がAIを手足のように使う社会になるのではないか?
ベーシックインカムを採用するにはMMT(現代貨幣理論)を援用しないと説得力に問題がないか?
いろいろな国があるわけだが、どの国がまずAIの最先端を走り、社会のありようの主導権を取るかによって
世界全体の姿が変わるのではないか?
全ての人々に、平等にBIが行き渡るような社会を目指すと一概に言えるのか?
国別の階層制、社会の中の階層性が強化される恐れはないのか?
といくつかの?を考えただけで疑問は増える。
誰がイノベーションの先頭を走るのかが大きな問題。
先頭を走る人が全てのヒトにBIのテーブルを用意してくれるか?
富の創造と富の分配は担当するヒトが違っていいのではないか?と問う前に、一国全体が貧しくなる社会(相対的に見れば日本のコト)はもっと優先されるべき課題があると考える。
表紙カバーが見つかりません。
この本は文春新書の青いカバーです。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
