「あなたに伝えたい政治の話 著三浦瑠璃」を読む

いつもの帯がなく最初に表紙裏

あなたに伝えたい政治の話

なぜ安部精機円は長期化するのか?

トランプ以降の外交のゆくえは?

加計問題の本質とは?

9条改正が避けられない理由とは?

様々なメディアで注目を集める気鋭の国際政治学者が

日本のリアリズムを問う。

 

出版社の広告がこれだけなので本によってはある目次を特別紹介

プロローグ なぜ安倍政権は続くのか?

「平和」をリアルに考える

歴史問題はどこまで進んだか?

どうして9条を変えなくてはならないか

アベノミクスを採点する

人材がいないのか メディアが悪いのか

トランプ以後の日本外交

終わりに

 

著者が自分の考えを述べているところ

少しの具体例

平和に資すると思われる介入であるならば、日本も許容できる範囲でないで応分の負担をするべきです。「平和国家」であることを理由にとして平和のための行動を回避するというのは、論理的にも同義的にも破綻しています。

政府与党にはリアルな状況認識に基づく課題設定が求められ、野党には、手続き論や敬意論を超えた実質的な討議を期待したいところです。

集団的自衛権は国際的に認められており、国防を現実的なコストで行い、日米同盟を維持するために必要であると認めたとしても、国民は理解するだろうと思います。

むしろやっていけないことは国民の理解力を低く見ることです。

日本の投票者の平均年齢は60歳近くになっていますからどうしても現ジョイ維持が心地よくなってしまう。

 

政府という仕組みは、議論にもイノベーションにも向かないのです。

従軍慰安婦問題、沖縄問題、9条改正問題どれにも著者の分析と選択肢と意見がある。

現政権について言えば、慰安婦問題に関する踏み込んだ政府合意に対する解釈として3点をあげている。

①東アジア外交の為の妥協

②内政上の目的を持った妥協

③統治のための妥協

著者の感想は、それが単に統治の為ということではないと思いたい。

著者は政治に対する選択肢を示しているが、政治は結果であり、現役中は<やっているふり>もできるが、結果は歴史の中に埋もれる前に姿を見せるという深さを著者が教えてくれる。

このような具体例から現在進行形の事柄に関する特定の、人の意見を聞くようになるか始まる。

<終わりに>の中でこう言っている。

(略)

私の出発点は変わりません。「コンパッション」(共感)とは、本質的に理解不能な人に対して、手を差し伸べて交信しようという努力です。そして評論とは、公平に物事を見ることによって成り立つのだと私は考えています。娘が大きくなって、いまの時代について問われたときに、残すべき評論は何か。政治の焦点は何か。私はそんな話を、皆さんにお伝えしたかったのです。

額縁効果を狙っての分類

この人はイノベーター(創造者)?エキスパート(専門家)?セールスマン(拡散する人)?アクター(行為者)?面識のない人の意見を取り入れて判断し行動を起こすとすれば、現実を分析したり意見を聞いたりするには、背景にその人の価値観や、人間性を確認しながら出ないと説得される重さに欠ける。

それを手早くこなすために4つにカテゴリーに分類すると著者はスペシャリストでありセールスマンであることにあたるだろう。

それも非常に優秀な語り部と言える。なぜなら、役割に沿った説得があるからだ。

誰に向かって発言するか?

対象者が皆さんということは理解不能な他人も対象で、理解される努力をしている。

何を目的とするか

娘という次世代に評論を残そうとしているのかを明確にしている。

 

民主主義教育でスタートしている人が説教によって動かそうとしたり、殿様然とした気配り(忖度)を求めたりするのではなく、説得という手段を用いているのを感じられる本。

テレビで顔を見るときに出発点のところを確認しておくと発言を深く理解できるような気がする。

価値観が同じかどうかは別にして、伝えることに秀でた人と見る。

 

 

爪を立てる

著者の言うように常日頃から「自助・自立」を考える。

著者は、私は元々が保守二大政党論者です。と言っているが、異を唱える。

何事も2つのグループになると勝ち負けだけが先行してしまい、議論が深まらない。3つにすると、どのグループも他グループを説得することを考えるので議論が深化する。

これがベストではないかと考える。鼎の足のようなもので、一つは革新でもよい。

 

思考する中にタブーをつくらない。

著者によれば、投票率の最も高い年代が60代とある。

タブーや忖度を恐れないという意味で、戦後の世代交代がやっと本格化してきたような風景をこの本に見る。世代交代は必要だ。

私の勝手な分類額縁で、最初にあるイノベーターとアクターというのは政治の世界では近いし、最も挑戦しがいのあるグループと考えられる。

物事が見えすぎて、ありえないとは思うがその魅力に取り付かれることはないか?

著者のこれからの10年がより充実することを願う。

 

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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