「絶滅の人類史 著更科功」を読む

「絶滅の人類史 なぜ私たちが生き延びたのか 著更科功」を読む

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全面広告表

ホモ・サピエンスがネアンデルタール人を殺した?

人類史研究の財前線をエキサイティングに描き出す!

7万部突破!

序章   私たちは本有に特別な存在なのか

第1部 人類進化の謎に迫る

第2部 絶滅していった人類たち

第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか

終章  人類最後の一種

ホモ・サピエンス繁栄までの偶然と幸運のストーリー

人類は飢餓に襲われ、肉食獣におびえる生物界の「弱者」だった!

暇だから始めたコミュニケーションから、「知性」が発達した!

ホモ・サピエンスは、交雑によってほかの人類に「いいとこ取り」をした!

表紙裏

初期の人類は、木がまばらにしか生えていない疎林や草原で暮らしていた。

森林に比べれば食べ物も少ないし、肉食動物に襲われる危険もいっぱいだ。

(中略)でもその中で、生き残った者がいた。

なんでも食べられてどこでも生きていけるものが、かろうじて生き残った。

私たちの祖先は弱かったけれど、いや弱かったがために、

類人猿にはない特徴を深化させて、生き残った。

その末裔が、私たちホモ・サピエンスだ。

この本は、そんな私たちの祖先の物語である。…「はじめに」より

 

700万年に及ぶ人類史は、ホモ・サピエンス以外のすべての人類にとって絶滅の歴史に他ならない。

むしろ「弱者」樽私たちが、彼らのいいとこ取りをしながら生き延びたのだ。

常識を覆す史研究の最前線を、エキサイティングに描き出した一冊。

 

著者の話の前提

★ダーウインの進化論の3つの主張

①生物は進化する

②進化によって種分化が生きる

③自然選択が深化のメカニズムである

 

★人類は何種類もいたのにヒトを除いて絶滅してしまった。

 

人が圧倒的に特別である理由が2つにまとめられる。

①人が生物として変わった特徴を持っている。

②    ヒトに最も機縁な生物から25番目に近縁な生物まで絶滅していて26番目のチンパンジーと比較しているからだ。…かつては、人にとってチンパンジーよりも近縁な生物が25種もいた

この人が特別である2つの理由が本書のテーマとなっている。

★内容に関するあらすじは帯広告の通り。

 

記憶に残るキーワード

  • l  人間とチンパンジーの違いは直立二足歩行と犬歯の縮小。
  • l  食人は行われていた。
  • l  ホモ・サピエンスはネアンデルタール人、デニソワ人など他の種と交雑していた。
  • l  遺伝子に関しては、ホモ・サピエンスはほかの人類から、いいとこどりをしたようなも
  • のなのだ。それなのに他の人類にはあまり遺伝子を与えなかった。意図してそうしたわけではないけれど、結局私たちは得をしたみたいだ。
  • l  生物が生き残るか、絶滅するかは子孫をどれだけ残せるかにかかっている。

 

爪を立てる

著者の(p248)<おわりに>の中に、脳の増大はそろそろ終わりなのかもしれない。(中略)考えることはAIとかに任せて、人類自身の脳はさらに小さくなっているかもしれない。もしかしたら、そのAIに絶滅させられて…いや、そういう未来にならないと信じたいけれど。と結んでいる。

人類史という時の網目から変化を要求されている。

パソコンから始まる情報インフラの時の網目は数年単だろうに同じようなモノを求めている。

記憶の外部化とか、人と機械の融合とかを具体的に考え始めている。

ヒトが生物であって、生物の目的は生き残ることのみであったのが、抽象的な思考能力が発達することで、未来というものを考えることが出来るようになった。

生物としてのヒトは、いよいよ生き残るための次のステップに乗り移らなければならないのだと気づかされる時代に入る。

歴史を学ぶのは未来に役立てるための糧とするのならば必要なのは、証拠とその間をつなぐ想像力だろう。

最近、死海文書はすべて偽物というニュースを見た。歴史的に必要とされる文書をあえて握り潰す人がいる一方で、偽の証拠作りに励む人がいる。

だから、見通す力を養う術はいつの世にも必要だ。

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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