「AIvs民主主義 高度化する世論調査の深層 著NHK取材班」を読む
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表
「何に“いいね”したかのデータからあなたの人となりは正確にわかります」
AIに補足され、丸裸にされる私たち。
告発者の生々しい証言から2020年米大統領の行く上までを問う
裏
序章 AIは誘導する
第1章 激変する情報環境…データ独占・フィルターバブル・ディープフェイク
第2章 恐るべき告発…トランプ当選の黒幕、天才データアナリスト
第3章 変更情報が拡散するメカニズム…SNSの政治広告の実態
第4章 世論調査の効果と影響
第5章 デジタル選挙戦略の最前線…2020年アメリカ大統領選を読む
終章 私たちは民主主義を守れるか
SNSに忍び込む偏向情報やディープフェイク、すでに“68カ国”で行われている世論操作「ポストプライバシー時代」に備えよ
背
人はどこまで操られるのか
表紙裏
AIが世論を誘導する…。
一見信じられないような話が「デジタル選挙戦略」としてすでに世界中で展開されている。
2016年にトランプ大統領が誕生した一因ともいわれるその技術は今高度化し、どれほどの影響力を持つのか。
世論調査の告発者や関係者の生々しい証言を手掛かりに、日本にも迫りくるその危機と民主主義の未来を探る、渾身の取材記録。
この本の言いたいコト
ソーシャルメディア、データ、アルゴリズム、AIの時代に民主主義は損なわれるのか、それは私たち市民一人一人がネット上で何が起きているかを理解し、情報の真贋を見抜くスキルにかかっている。本書がその一助になればと切に願う
民主主義はともすれば前進しているのかどうかわからない議論も多く、時に後退する事さえある。
しかしそれぞれの立場を超えて、自分たちのコミュニティにとって何が最善かを話し合う仕組みなのは間違いないだろう。
もし私たちが過去と同じ選択をするだけで幸せになれるのならば、人間にとって民主主義とは言えない。AIが作り出す過去の統計に従ったプロファイリングや、それによって生み出されるフィルターバブルは民主主義の阻害に十分なり得る。
それでも今私たちには、そうした世論調査を相対化して捉え、判断する能力が必要とされるのだ。だからこそ制度や仕組みは欠かせない。そしてそれを使いこなす能力も鍛えなければならないのである。
爪を立てる
この本の問いはAIというテクノロジー八民主主義を成熟させるのか、形骸化させるのかという問いで、いろんな方面からいわれる民主主義の脆弱性を表している。
例えば
アメリカの憲法学者キャス・サンスティーンの言う民主主義が成立する二つの条件を引用している。
①個人が自らと異なる「他者」の見解にさらされていること。要するに他者の意見に耳を傾けるといこと
②コミュニティの集合的な共有体験を持つこと。
…この二つの条件がそろって初めて民主主義が可能になると指摘している。
民主主義社会という共通の歴史がない場合、どう折り合うのか?どう学んで陸のだろうか?・・・・その前に学ぶことはできるのだろうか?
民主主義には時間も手間も、金もかかる。
この本では新しい挑戦としてイノベーションによる民主主義への挑戦を扱っている。
民主主義の根幹に説得と共感がある。票の獲得が結びつくのであればマイクロターゲッティングによる説得には無理がない。自分の事を自分以上に知っているAI、自分が知らない自分という部分に新しいフォーカスをあてるAIがいる。
AIが知っていることを個々のヒトも知っていれば対応することも可能なのではないか?
それにしても民主主義というやつは、時間も手間も金もかかるので、しっかりその重要性をその時々に確認する必要があるのではないかと疑ってしまう。
人格信頼(ダンバー数のなかでの信頼)・システム信頼(法・制度)・情報信頼の三層の中で
社会システム(制度・仕組)に対する信頼に関して特に取り上げていると考えている。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
