「FinTech 著柏木亮二」を読む
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表
金融解体、そして再編へ
デジタル時代の必須常識!
表紙裏
話題のフィンテックについて、その全体像をわかりやすく解説。なぜ注目を集めているのか、これからの金融ビジネスにどのような影響を与えるのか、新技術の概要や規制のあり方についてなど、幅広くまとめました。
本書ではフィンテック1.0から4.0まで、その進化の段階に沿って整理しています。これからどんな競争が引き起こされ、金融全般のビジネスモデルがどう変わっていくのかが理解しやすい構成になっています。
金融関係者はもちろん、新規参入を目指すベンチャー企業、金融システムを提供するITベンダー、法制度や規制について関心がある方々にもおすすめです。
著者の所属する野村総合研究所は、アメリカンバンカー誌が選ぶ「フィンテックランキング」トップ10に入る先端企業。著者は、金融領域でのITイノベーション戦略立案に従事する第一人者。経産省「Fin Tech研究会」メンバーです。
表紙裏に各章の案内がないのでまず紹介
第1章 フィンテックが注目される理由
第2章 進化するフィンテック
第3章 今何が起こっているかを抑えておこう
第4章 金融ビジネス・実務への影響
第5章 フィンテックにどう向き合うか
第6章 さらに進むフィンテック
はじめにの最後の部分
出来れば上司の肩も部下に質問する前に本書を取っていただければ嬉しいです。
なお本書の内容はあくまでも筆者である私の個人的な見解であり、筆者の所属する組織の公式な見解ではないことをお断りしておきます。
企業内研究員らしい<はじめに>の言葉です。
これから新しい知見には、個人が全体をまとめ上げることもあるでしょうが、組織と個人の連携によってよりスピードアップしたり、情報を集めたり加工することで成り立つ研究は組織を前提にしなければ成り立たない部分があると思います。
5Gビジネスという題名の本の時にも感じていますが、ある組織というかグループによる一つのテーマを追いかけるという方法が説得力を増すと感じます。今回のFinTechにも同じような感じがします。
イノベーションによる社会の変化を具体化するときにおこる各分野での提案であったり、挑戦であったりするわけです。
ブロックチェーンというイノベーションが産み出す社会変化は著者がp232でまとめているように3点
改竄が極めて困難
実質ゼロ・ダウンタイム
安価に構築可能
という特性を持っているところから発生し、特に金融業界での活用は従来の金融システムに大打撃を与えると考えられている。
打撃を受けるのは従来の発想から出られなかったり、投資するタイミングを失ったりする金融機関となる。
爪を立てる
改竄が不可能なブロックチェーンを利用するとコスト・信頼性・セキュリティの面でメリットがあるのなら、金融業界は今激戦の状態で必ず勝ち負けが起こる、それもほかの業界からの浸食も含めて、加えてゼロ金利状態なので、預金者の口座手数料を検討中というが、その方向は大丈夫なのか?
IoTが進んでデジタル通貨を活用する人が増えてしまい、顧客層が狭まってしまわないのか?それとも優良顧客のみを扱い日々の細かい金の動きという情報を手放してしまうのか?
地方の小さな金融機関にも、世界的な金融機関にも同時に訪れるイノベーションの嵐とは、金融にはグローバルスタンダードにより近いシステムを構築していないと生きてゆけないという理由がある。
と同時に手数料というのは技術が進むほど少なくなるので、どこで稼ぐかを必ず問われることになる。
ということは金融機関が今まで独占してきた市場に穴が開くということで、他から見れば大きなチャンスになっている。
これはブロックチェーンというイノベーションが破壊的イノベーションであることを証明しそうだ。
この本が私に問題として提起していることについて。
どれだけのスピード感で一つ一つのハードルを越えてゆくかという問題に対して、個人のオリジナリティがどこまで必要か考えさせられた本です。
具体的には、この本と同じように新しいインフラをテーマにした「IoTまるわかり」という本の著者は三菱総合研究所編だし、この本フィンテックに著者は経産省「産業・金融・IT融合に関する研究会メンバーということで、経産省の広報を担当したともいえる。
結局、The actor(行動している人)にすべてがかかってくる、つまりthe actorと研究人(学問としてとらえている人)の境界がぼやけてなくなりつつあり、よりリアルタイムな分析と見通しを実社会が求めるようになり、イノベーションがそれに答えられるようになってきているのではないかと、感じているわけです。
社会的インフラをイノベーションが強化しているのかどうかをチェックする信頼とは何かという問いを深化させる必要を改めて感じています。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています
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