「メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本 著渡瀬裕哉」を読む」

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世界のどんでん返しが始まった

日本の保守派が全く知らない世界保守派の動き

民主党大統領・上院・下院のトリプル政権誕生?

韓国の軍事力が日本の脅威になる

外交・安全保障じぉゆの最重要課題は「米軍の再建」

第1章 メディアの妄想、トランプ政権の誕生2016~2019

第2章 2020年大統領選挙…ラストベルトからサンベルトへ

第3章 アジア太平洋情勢・・・・・戦争は「ありえない」か?

第4章 2020年大統領選後…‥政界のどんでん返し

第5章 日本人の選択

表紙裏

メディアが取り上げるトランプ政権の報道は表層的なものだ。

新聞・テレビ・論男子が扱う生地や論考は、メディアが期待する王双がそのまま反映されている。

日本の政治運動、特に保守系のグラスツールは完全にガラパゴス化しており、世界の動きから隔絶された空間におかれている。

保守派に分類される政党が大きな政府の言説を平然と標榜し、増税を繰り返す理由は、日本の保守派が世界の保守派の事を全く知らないことに起因する。

二次情報に頼らず、真正面から米国政治と「選挙」の視点から格闘し、手にした情報と認識が、マスコミの死角をことごとく突く。

 

著者から得られた注意事項

l  我が国のエリート層(大学研究社、政治家、官僚らの米国就任組など)は米国の大学、外交系シンクタンクで経験を積むことが多い。これらの期間は実はそのほとんどがリベラル系エスタブリッシュメントの牙城である。

l  筆者が米国政治を分析する際に気を付けていることは、その情報源のイデオロギーの傾向を把握することだ。

l  リベラル、コンサバティブ、リバタリアンなどの大まかな区分けをしたうえで相手の所属組織の構成員の経歴もできれば把握しておきたい。

l  「社会の分断」は、人々は大学関係者などの知識人によって複数の対立するアイデンティティのグループに分類され、そのグループ間の分断がメディアによって拡散されて周知され、そして分断されたグループ内でSNSによって自家中毒的なアイデンティティ強化が行われる状況に置かれている。

l  シンクタンク内部では資金調達能力、実務経験、そして学識経験を有するスタッフがおり、後進の若い人材を育成する機能が育っている。そして彼らは常に「人材」を発掘することに貪欲であり新しい目が社会に生まれてこようとすることを見逃さない。

具体例として著者がヘリテージ財団に呼ばれて<君のアイデアを評価してこの場に呼んでいる>という経験のきっかけは「ワシントンタイムズに掲載された君の記事を読んだよ」だったと書いている。

人材発掘に関しては、ラズロ・ボックがワーク・ルールズの中で採用の為には時間をかけて最高の人材だけを雇う。何らかの点で自分より優れた人材だけを雇う。

それだけの覚悟があるのなら、採用した人材は組織力で教育してゆくだろうことは想像できる。

年功序列と社会的権威がすべての世界とは違いアイデアがすべてだといえる世界を経験している著者の価値観はかなりのスピードと結果を求めることになるだろう。

l  異なるグループ間での差異を見出すアイデンティティ政治の在り方を見出すべきなのだ。

 

感想

不勉強のところが大いにあることは否定できないが、専門家委員会という諮問機関の意見は誰の意見なのかわかりにくいところがあった。

というのも、その時に寄せ集められた専門家によって作られた意見なのか、顔触れが詳しく紹介されることは少ない。

せめて、常設のシンクタンクで、できれば企業や組織の下部機関ではなく独立した専門家集団が定期的にデータ分析結果や意見を発表する刊行物を出版してくれたり、継続性のある活動の中からの発言が欲しいと思っていた。

それがいろいろな判断材料になってゆくのだと考える。

政治と経済を分けるとかダブル・スタンダードでとか言えなくなってくる時代には、民主主義を深化させる方法として、まず誰も認める、議論の共通基盤になる知の共通項を作ることが必要だろう。

並行して取り上げる問題に対する優先順位や価値観の違いは枝分かれすることに何の問題もないと思う。

論争の前にまずは基礎認識か…その前に基礎情報?…だからアクター(行為者)に期待する

新しいシンクタンクの設立を

 

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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