「次のテクノロジーで世界はどう変わるのか 著山本康正」を読んで次の手を考える

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新世界はAI+5G+クラウドの三角形(トライアングル)で激変する

AI(人工知能)データを使った判断

5Gデータの高速化

クラウド・ビッグデータ

米国(FAANG+G)vs.中国(BATH)

ハーバード大学院理学修士+38歳ベンチャー投資家にして元グーグル+京大特任准教授がわかりやすく描くこれから必須の「テクノロジー基礎教育」

生き残る会社、消える会社はどこで決まる?

メガテクノロジーが引き起こす7つの大変化

データがすべての価値の源泉となる

あらゆる企業がサービス業になる

すべてのデバイスが「箱」になる

大企業の優位性が失われる

収益はどこから得てもOKで、業界の壁が消える

職種という概念がなくなる

経済学が変わっていく

これらが持つ本当の意味を正確に理解していますか?

 

データを大量・高速に送受信する5G、データを保存・処理するクラウド、そしてデータを基に判断を行うAI……3つが組み合わさるトライアングルになることで、それぞれのメガテクノロジーは最大の効果を発揮できる。

優れたAIは、「データの量」と「良質なアルゴリズム」の掛け算によって生まれる。

つまり、世界をリードするAIを開発するためには5Gやクラウドのインフラが不可欠である。

その点に早く気付き、この基軸となる3つのメガテクノロジーを開発し続けてきたのが、かつてのGAFAに2社を加えたアメリカ企業群のFAANG+Ⅿ(フェイスブック・アマゾン・アップル・ネットフリックス・グーグル・マイクロソフト)であり、彼らを猛追しつつある中国のBATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウエイ)なのである

「はじめに」より

 

勝手に考える幾つかのポイント

l  著者のスタンス

(p64)私がテクノロジーと投資・ビジネスをつなぐエバンジェリスト(エバンジェリストの役割とは、最新のテクノロジーを大衆に分かりやすく解説したり、啓蒙すること)になろうと決意した瞬間だった。

ということでこの人はエバンジェリストです。

➡これからこの人を追いかけると何かいいことがありそうです。

l  著者の考えるエバンジェリストの要件

複数のタグをブリッジできる人、信頼できる人

これからの世の中は一つの専門家ではなく複数の能力を持つ人でないと生き残りづらい

➡歯車としてではなく、一つの塊としていろいろな関係性を持つコトを意識する

l  情報の対称性

全ての人が持つ情報が全ての人の間で共有できれば、情報のロスは限りなく少なくなり、創造性や生産性が上がって社会はもっと良くなるはずだ。これは経済学で言う「完全対称性」でこの状態を作るにはすべての人の頭のなかがクラウドで繋がっている必要がある。

➡自分なりに情報の信頼性を高めるためのネットワークを作るために、発信し、信頼できる人格を探す。

 

l  著者の現状認識

テクノロジーに関して日本は世界をリードするという言説は、残念ながら、もはや幻想に近い。

➡大企業の優位性がなく、日本企業が世界をリードできない中での投資方法を考える必要がある

 

おわりにから(p237)

もはや技術に国境や業種の壁はない。「大学を卒業したら、もう勉強は無意味」という、30年以上前の昭和の時代の考え方から頭を切り替えよう。貪欲に学び、そして行動に移すという、本来の強みをもう一度日本は取り戻さなければならない。…

➡まだ続くFAANGU+MとBATHというよりますます囲い込みが強くなる。

FAANGU+MとBATHが世界共通のインフラを目指していて、その優勢に変わりないのは日本人としては残念だと言わざるを得ない。

なぜ失われた30年の始まるところでリスクテイクに行かなかったのかと、問うことはそれぞれの史家が論文や本としてまとめてくれるだろう。

技術がFAANGU+MやBATHの先に出るには30年後になれるかも知れないと著者は言うがそれまで、せめてアクター(行為者)・投資家は貪欲に学び、フットワーク軽く先を見つめて行動しようではないかというメッセージとして受け取った。

新しいビジネスパーソン(仮想通貨の取引を実践している人、知のインプットを継続しながらアウトプットを実践している人、複数の仕事をこなしている人、)いろんなところにいそうです。

著者曰く<この人たちに必須項目はプログラミング、データ、英語、そしてファイナンス(金融財政)に関する知識を身につけなけなければならない>そうです。

なぜなら、この4つはテクノロジーのビジネスを理解するための必須ツールだからで目的は世界で起こっている変化を推察し、何ができて何ができないかという感覚を持つ事だが、ツールを持たなければそれさえも理解できない。ということだそうです。

求められるのは、特化するよりもリベラルアーツを持っている人、絶えずブラッシュアップしている人、そんな世の中になっていきそうだと感じています。

 

ここで個人的な反省

シンギュラリティ(2045年に起こり人工知能が人間の思考を凌駕し、意思決定を持って人間の思考を制御しはじめるという仮説)について何か大きな転換点になるような気がしていた。

しかし著者は今現在のAIで何ができるかを確認しながらビジネスに応用し普及させてゆくというスタンスで臨んだ方がいいと言っている。

遠くの目的を意識するより足元から積み上げてゆくという発想は、生物が進化するときの選択と共通する思考回路で、未来に投資するには出来ることから休まず進めるという発想法がよさそうだ。

それでもトロッコ問題の様な問題に対して著者は善悪の判断。倫理、人間がアートをどのように感じるかなど、現在は手の届かない問題も必ず解析できるようになると言っている。

テクノロジーは、人間の「個」を深めるよりも「群れ」として捉え、その行動を分析するコトに長けているようだ。

 

群れ中の一人として、個人として、各々が倫理や正義やアートといったテーマに向き合うコト、その積み重ねである歴史自体が大事なのではないかと考えている。ただその中にAIの力を活用することは否定しない。

 

IoT、フィンテック、5G、ブロックチェーン、仮想通貨などを考える時にどんな関係として位置づけるかを明快にしてくれる本だと言える。

 

行動するのを前提に考えるのは「20億人の利用者数を持つフェイスブックがリブラを始めると仮定する。新しい銀行のスケールはどれ位?」

 

次に欲しいテーマはグローバルスタンダードとしてのインフラがFAANG+ⅯとBATHで支えられ日本企業の出番がないとすれば、次のステップに参加できる企業とか、もう少し小ぶりだが光っている企業とかそんな内容の本を次の誰かが書いてくれることを期待しています。

 

こんな言葉を大切にしています。

人間の本性は行動することにある。たんに、外部的な刺激を受けて喜びや苦しみを味わう受動的な存在ではない。人間は欲望の塊として、環境の影響を受けてその力に翻弄されるにまかせるという存在ではない。

絶えず新しい展開を求めて夢を持ち、その夢を実現しようとする本源的な性向と歴史的に受け継いできた習慣を持った一個の有機的存在である。…byヴェブレン

 

 

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

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