「銀河帝国は必要か? ロボットと人間の未来 著稲葉振一郎」を読んで考える
帯ナシ
表紙裏
超高機能ロボットとの共存や、宇宙への進出がリアリティを増してきた現代。
「人間」のアイデンティティも大きく揺らいでいる。
「心ある者」とはいったい何なのか?
人類の未来を、これからの倫理を、どのように構想すればいいのか?
アシモフをはじめとしたSF作品を手掛かりに考える。
この本が教えてくれること
SFには、今技術的に可能であるとか、開発可能性のある技術の中で考えるという制約を解き放っても守らなければならない制約がることを教えてくれる。
例えば引用(P202)にあるように、<恒星間文明などというものが仮に実現するとしたら、いやおそらくは、分単位、時間単位の通信時差が避けがたくなる。太陽系規模の惑星間文明でさえ、ガイア的な単一統合知性はもちろんのこと、現代の地球上で実現しつつある,双方向性通信にもとづいた高密度ネットワーク社会にはなりえない、ということです。宇宙文明は、穏やかな多元的低速ネットワークとしてしかありえない。>
エビデンスが下敷きに有って、いろいろな想像力を生み出しても、共通基盤があり、SFで語られている知は継続していることを示しています。
人間の創造した「知」例えば1950年代にアシモフが提唱したロボット3原則が検討する材料として今も生きているからです。
産業革命から人間と機械の付き合いが始まったと言えばその通りで、その時から理解する人は理解できている機械の仕組みがある人にとってはブラックボックスであったことも確かでしょう。
今回取り上げるAIは、シンギュラリティ<人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)>という考がこれからの人間とAIの付き合いが、今までと比べ段違いに複雑化していくことは間違いないと考えるからです。
倫理や、正義やいろんな人間が作ってきた歴史から海刺されている未解決のテーマを考える時、それまでのしがらみや、理解するために作った額縁を取り払って想像力で解決する手掛かりを得ようとする方法になるのではないかと考えます。
宇宙を開拓するのは生物である人間なのか、それとも遺伝子なのか、人間が作り上げたロボットなのかその融合体なのか?を考えるだけでも考えられる制約から解き放たれた位置から考えることができるブレインストーミングの一種に参加すると考えてもよさそう。
ゆえに人間の想像力を駆使して未来に備える。そんな参考書として有用な本と考える一冊と考えます。
この本に爪を立てる
AIがこれから2つの進化系(①一体完結型ロボット②ネットワーク型システム)をたどると考えるが人間社会で解決されていない倫理観や正義など複雑なものをプログラミングしてAIは理解できるのか?それともAIの深層学習に任せてその先にある<AIの自律性>を認めてしまうのか?どちらにしても問題も残るし、疑問は解決されていない。
上手くいけば将来、人とAIは融合してゆくのではないか、つまり人が判断するためのエビデンス情報をAIが瞬時に提供するケースと、メタ・データを駆使して自動運転を行うAIというように多様性が出現する。お互い独立しないし出来ない世界があり得ると考えてみました。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。
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