「限界費用ゼロ社会 著ジェレミー・リフキン」を再読する

 

第1刷2015年

副題<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

帯の広告

IoT、3Dプリンター、クラウドファンディングなど、テクノロジーの進化が

経済と社会を根底から変える。

第三次産業革命の衝撃的未来図!

IoTの真のインパクトを読み解く

資本主義からシェアリングエコノミーへ

日本語版向け「特別章」付き

トップダウンで中峰集権型の組織から、分散。きぉゆ蝋型のパワーへの大規模なパラダイムシフトを理解してければ、本書を強く薦めたい.・・・・・レイチェル・ボッツマン(協働型経済の世界的提唱者、「シェア」著者

 

リフキンはテクノロジーのトレンドについての、比肩するものなきヴィジョナリーだ。

未来は彼が巧みに描いたスケッチを埋めてゆくことだろう

…カルスタス・ジュマ(ハーヴァード大学ケネディスクール教授)

 

もっとも重要かつ新しいテクノロジーが行き着く、論理的な、時として恐ろしい結論へと読者を誘い、至高を大いに刺激する一冊。リフキンの40年の思索の大統一理論だ。…ファイナンシャルタイムズ紙

 

表紙裏

今、経済パラダイムの大転換が進行しつつある。

その原動力になっているのがIoT(モノのインターネット)だ。

IoTはコミュニケーション、エネルギー、輸送の<インテリジェント・インフラ>を形成し、効率性や生産性を極限まで高める。

それによりモノやサービスを1つ追加で生み出すコスト(限界費用)は限りなくゼロになる・

招来もの野菜ビスは無料(フリー)になり、企業の利益は消失して、資本主義は衰退を免れないという。

代わりに台頭してくるのが共有型経済(シェアリング・エコノミー)だ。

人々が共同でモノやサービスを生産し、共有し管理する新しい社会が21世紀に実現する。」

世界的な文明評論家は、3Dプリンターや、大規模オンライン講座MOOCなどの事例をもとにこの大変革のメカニズムを説き、確かな未来展望を描く。

21世紀の経済と社会の潮流がわかる、大注目の書!

 

帯にある特別章がポイント

著者の投げかける問題意識を、日本に当てはめ具体的提言

(P486~p487)

歴史の流れは人口動態で決まり、将来性があるのは常に神幸祭生産率が最も高い社会であるという考え方はもはや通用せず、高度に自動化されたスマート経済においては、人口動態あるいは、人口再生産率は経済的健全性の唯一の指標ではなくなるかもしれない。(中略)

完全に自動化されたハイブリット経済の創出は、極限生産性がもたらすものであり、今後、より少ない人口で比類ないほど質の高い生活を享受しうることを可能にする。

日本は今歴上の岐路に立たされている。

もし日本が、汚染の根源、すなわち持続不可能な20世紀のビジネスモデルの特徴である、古いコミュニケーション、テクノロジーやエネルギー様式、輸送/ロジスティクスから抜け出せなければその将来は暗い。

実際、日本は急速に零落して、今後30年の内に二流の経済になり下がるかもしれない。

だが、日本がもし時を移さずきぎぉゆかの才を発揮し、エンジニアリングの専門技術を動員し、それに劣らず潤沢な文化的資産…効率向上への情熱や非常に意欲の高い未来志向の活力を含む…を活かせば限界費用ゼロ社会と、より平等主義的に持続可能な時代へと、世界を導くことに十分貢献できるだろう。

 

特別章 岐路に立つ日本からの抜粋

著者の日本の認識

(P473)ドイツがスマートでグリーンなIoTインフラへと急速に移行する事で共有型経済と限界費用がゼロの射会を向かい入れようとしているのに対して、日本は過去との決別を恐れ、確固たる未来像を描けず、岐路に立たされている。

ドイツ首相に著者が説明したIoT

(P475)IoTはビァトゥビアという特性をもっているのでドイツの中小企業や社会的企業、そして個人が集まって財やサービスを生み出し、直接好感する事になり、第2次産業革命を通してドイツで限界費用を高く保ち続けた中間業者の生き残りを一掃できるだろう。経済活動の仕組みと拡がり方に関わるこのテクノロジー上の根本的な転換は、少数の人から多数の人へと経済力が移り、経済生活が大衆化する大規模な変化の前兆なのだ。

IoTの世界と限界費用ゼロ社会における日本の将来を評価

(P486)労働人口が減れば必然的に日本の生産力が落ち、成長能力が損なわれるというのが一般的な見方だ。だが歴史の流れは人口動態で決まり、将来性があるのはつねに、人口再生産率がもぅっとも高い社会であるという考え方はもはや通用せず、高度に自動化されたスマート経済においては、人口動態あるいは人口再生産率は経済的健全性の唯一の経済指標ではなくなるかもしれない。

(P487)完全に自動化されたハイブリット経済の創出は、極限生産性がもたらすものであり、今後より少ない人口で比類ないほど質の高い生活を享受しうることを可能にしうる。

日本は今、歴史じぉゆの岐路に立たされている。もし日本が、汚染の根源、すなわち持続不可能な20世紀のビジネスモデルの徳ちぉゆである、古いコミニュケーション・テクノロジーやエネルギー様式、輸送/ロジスティックから抜け出せなければ、その将来の展望は暗い。実際、日本は急速に零落して、今後30年の内に2流の経済になり下がるかもしれない。だが、日本がもし時を移さず企業家の才を発揮し、エンジニアリングの専門技術を動員し、それに劣らず潤沢な文化的資産、効率性向上への情熱や非常に意欲の高い未来志向を含む…を活かせれば、限界費用ゼロ社会と、より平等主義的で豊で、生態学的に持続性可能な時代へと、世界を導くことに十分貢献できるだろう。

 

今重要な分岐点に世界もいるし日本もいることが確認できる本。

特に物のインターネットに関してはこう考える。

インターネットには3段階あって、第1段階で情報、第2段階でモノ、第3段階で価値と考える。

第一段階で「情報」つまり、「知」の共有が行われる。グローバル化が必要でプラットフォーム企業が台頭する

 

第二段階でモノつまり手に取って感じられるものの移動に限りなくコストがかからない。多品種少量生産でコストは大量生産と同じかそれ以下で作られ大量均一生産と住みわけができる。

 

第三段階で価値(通貨)の移動に限りなくコストがかからない。新しい「信頼」が技術に支えられて価値の移動コストが限りなくゼロに近づく。

 

以上のように考えれば、この本は第二段階の「モノ創り」に関して詳しく述べている事になる。

内容としては2つの切り口があって、一つは技術進歩、モノを作るのには大きな工場と多くのモノを作る大型機械がいるそして大きな組織がいる。それが3Dプリンターに代表される技術革新により分散型、協働型、水平展開型のIoTの発達で製造、販売、配達などの方式が根本から変わる。

そうした技術革新に伴ってよって社会や人の価値観が変わる。ヒエラルキーの強い大企業型組織から協働型組織に代わる時、組織に対する貢献内容が違う。そしてモノを所有する価値観から使用する価値観(共有する)へと変化する。技術の変化と社会の価値観の変化は補完的に働くだろうがどちらかを急に導入ということにはならないだろう。それなりの時間をかけて慣れてゆくというか自分のものにしてゆく過程が重要になる。

 

さて爪を立てるところ。

先進国の少子化が進んでいるのは日本の特殊性とは言えない。

地理的拘束性と歴史的拘束性からいえば

岐路に立っているのは世界中の先進国。と言っても日本が最前線にいることには変わりない。

逆に地理的拘束性と歴史的拘束性を認めるとすれば

疑問はこのインターネット時代を築いたのはアメリカで、特にゴア副大統領のときに情報スーパーハイウエイという国策でアメリカが大きく引き離した。そのあとアメリカの独走が続いているのではないか?

何が言いたいか、過去と断絶するような独創的なものは、アメリカの、それもベンチャー企業の様な形でしか生まれないのではないか?これは歴史的拘束性に縛られずに起業できる条件が整っているからではないか?

ヨーロッパも、日本もなまじ歴史があるので、ZERO to ONEという訳にもいかず、大企業の一部門から、ないしは子会社から新しいものが生まれてくるという地域的・歴史的制約を持っているのではないか?

もう一つの疑いは、日本もヨーロッパも個人が起業するほど豊かではない。歴史ある社会の住人は組織に属することになれているという特徴はないか?

 

結局、「限界費用ゼロからスタートする経済のパラダイムシフトから持続可能な社会になってほしい」と説得することが、著者の目的ではないのか?と疑いながら注意深く歩みを進める必要がありそうだ。

様々な角度から「持続可能な社会を目指す」という共通認識として浸透しつつあるように感じる。

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。

 

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