「ロボットの脅威 人の仕事がなくなる日 著マーティン・フォード」を再読する

第1版2015年

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ファイナンシャルタイムス&マッキンゼー2015年

ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞

残酷な産業革命の到来!

人口頭脳、ロボット技術の進歩の実態、

それらが社会に与える衝撃を説得力豊かに描き、世界で最も注目されている話題の書

本書の内容

第1章 自動化の波

第2章 今度は違う?

第3章 情報テクノロジー…断絶的破壊をもたらすこれまでにない力

第4章 ホワイトカラーに迫る危機

第5章 様変わりする高等教育

第6章 医療という難問

第7章 テクノロジーと未来の産業

第8章 消費者、成長の限界……そして経済危機

第9章 超知能とシンギュラリティ

第⒑章 新たな経済パラダイムをめざして

終章

 

表紙裏

仕事の未来はどうなるのか?

どれくらいの仕事があるのか?

誰が仕事に就くことができるのか?

だれもが現代の産業革命は過去の革命と同様に展開されると考えるのだろう。

すなわち、ある程度の仕事はなくなるだろうが、それを上回る、新たな時代の新たなイノベーションに対応する仕事が生み出されるだろうと

 

本書においてシリコンバレーの企業かである著者、マーティン・フォードはⅯそれが全く当てはまらないと主張する。技術の進歩が加速し、自動化が進めば、必要とされる人間は少なくなる。

人工知能はすでに、従来の「良質」な仕事を不要なものに変えつつある。

例えば弁護士を補佐する法律家、ジャーナリスト、オフィスワーカー、そしてコンピュータプログラマーでさえもが、ロボットや可視光ソフトウェアによって代替されようとしている。

 

このプロセスが続けば、ブルーワーカー、ホワイトカラーを問わず仕事は消滅し、労働者階層、中間層の家庭は苦境に立たされることになるだろう。

同時に家計は、教育と医療・健康という、情報技術による大きな変容がまだもたらされていない2つの分野で高騰する費用に直撃されるだろう。

これらの結果、生じるのは大規模な失業と不平等であり、消費活動も押しつぶされるだろう。

 

本書でマーティン・フォードは、知性のある機械やロボットが何を実現する力を持っているのか詳しく描き、雇用者や研究者、政策立案担当者たちに、直面する問題に取り組むよう強く求める。

破壊的な技術が出現した場合、これまでの解決策は、教育、職業訓練に励む事だった。

だが、それはもう成り立たない。社会の隅々までいきわたる繁栄を実現するにか、あるいは破壊的なレベルの不平等や経済の不安定性を抱えるのか、我々はその選択を迫られよう。

 

本書は進歩を加速させるテクノロジーが、我々や次世代の子供たちの経済に何をもたらすのか、社会全体においてどのような意味を持つかについて関心を抱く人々にとって、欠かすことのできない重要な本だ。

 

技術進歩をとらえた本は悲観的に捉えるか楽観的に捉えるかの選択肢しかないように思う

基本的スタンスをはっきり確認したうえで、細部の詰めをチェックするのが手っ取り早い気がする。

著者のとらえ方は引用

終章の(P341)歴史が明らかに尚寧している事だが、職が足りなくなると、失業がさらに増えるという不安が高まり、それが政治家や環境への取り組みに繁多老いする勢力にとって格好の道具となる。

(P342)最大のリスクは、わたしたちが「パーフェクトストーム」に直面する可能性だ。つまり、テクノロジーがもたらす失業と、環境への悪影響がほぼ同時に、互いに強化・増幅し合いながら進行してゆくことである。だが、テクノロジーの進歩を解決策として…それが雇用と所得の分配にどんな意味合いを持つかを認識し適応しながら…十分に活用できれば結果ははるかに楽観的なものになるだろう。こうした様々な力が絡み合う状況をうまく乗り切り、広範囲に安定と繁栄がもたらされる未来をつくりだせるかどうかが私たちの時代にとって、最大の挑戦となるかもしれない。

 

著者は悲観的か?楽天的か?どうも選択肢は2つではなく3つあるかもしれない。

それは自分が選択するのではなく第3者に委ねる方法があった。

テクノロジー開発者とそれを社会で活用するためのコントロールする役目の人と、テクノロジーが影響する環境に身を置いている人の3者が合意できれば広範囲に安定と繁栄が約束されるが、もしテクノロジーを開発人が独善的な使用をおこなえば、ないしはコントロールすべき人がその役目を果たせない場合とか、影響を受ける側な人がテクノロジーの使用を否定したらどうなる?

統治者に絶対権力を持たせ統治者の善意に任せて決定する?

結局、遅々たる進みかもしれないが、自分たちで自分たちの将来を決めてゆく。

それしか納得できる道はないのではないか?

悲観論から生まれる、はずしてはいけない道を楽観論とともに歩んでゆく。

その歩みを瞬間と雖も止めてはならない!などと言われたら結構しんどい。

「そんなに人間はマメにできていない」という弱音が聞こえてきそうで怖い。

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。

 

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