「ZERO to ONE (ゼロ・トゥ・ワン) 著ピーター・ティール」を再読する
サブタイトル<君はゼロから何を生み出せるか>
第1刷2014年
帯の広告
ビジネス大賞2015 大賞受賞
ピーター・ティール
企業家精神を呼び覚ます
スタートアップ最重要本!
裏
リスク・テイカーが書いた本なら、絶対読むべきだ。
それがピーター・ティ―ルの者ら2度読もう。
あるいは3度読んでもいい。これは名著だ…ナシーム・ニコラス・タレブ([ブラック・スワン)著者)
ピーター・ティールは画期的な性向を収めた企業をいくつも築き上げてきた。『ゼロ・トゥ・ワン』にはそのやり方が書かれている…イーロン・マスク(スペースX/テスラモーターズCEO)
世の中にどうやぅって価値を創り出していくか…本書はこれまでと全く違う、斬新なアイデアの数々をもたらしてくれる…マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)
表紙裏
新しい何かを作るより
あるものをコピーするほうが簡単だ。
見慣れたものが増える、つまり1がnになる。
だけど、僕たちが新しい何かを生み出すたびに、ゼロは1になる。
人間は天から与えられた分厚いカタログの中から、何かを作るわけではない。
何を作るかを選ぶわけではない。
むしろぼくたちは新たなテクノロジーを生み出すことで、世界の姿を描きなおす。
それは幼稚園で学ぶような当たり前のことなのに
過去の成果をコピーするばかりの世の社会の中で、すっかり忘れられている。
本書は、新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書いた本だ。
ただ知識を増やそうとする人にはあまりお勧めできないかもしれない。
というのも、著者が読書対象者を絞り込んでいる。
日本語所分から引用(P3~P12)
著者ピーター・ティールの人物紹介
l 『選択の自由』の著者、新自由主義を提唱したミルトンフリードマンの孫
l ティールの考える教育は今の高等教育の隆盛はバブルでしかなくとびぬけて優秀は頭脳の持ち主にとって大学は、集中すべき活動に割く時間を奪い、一般的な活動しか与えていない有害なものである。
l ヘッジファンドのマネージャーとして世界経済の流れに逆張りして投資していたことがあるくらいの「逆張り投資家」であるから、本書の内容も逆張りである。
l 企業に対してあるべき姿を「競合とは大きく違うどころか競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それにすべてを賭けろ」というスタンスである。つまり競合ではなく独占の重要性を強調する。
l 日本人をどう見ているかに関しては「タイムマシン経営」と言われる海外成功事例のパクリも多く、投資の世界では「日本人が来たら売れ」というような皮肉な格言が紹介されている
対象としている読者像
ü は企業家ないし起業志望者。そして年収20万ドル位の一流大学卒業生、「やとわれの身分」の人たちを挑発しているように思う。その訳は「あいまいな楽観主義」による選択肢の拡大、分散投資的発想の際限のない競争の世界から積極的にドロップアウトした人物だから
ü 化学やテクノロジーの力で社会を変えよう、今までにない発見をしようと思っている自然科学者・エンジニア
ü あるべき社会像やリバタリアンに興味がある人、現代の知識人像について思いをはせてみたい人
この本の最終章
停滞かシンギュラリティかの章で哲学者ニック・ボトムズの人類の未来に4つのシナリオが考えられるとして紹介している。
①繰り返される停滞…‥すべての歴史は繁栄と衰退の繰り返しだ、
②プラトー……もっとも裕福な国の生活水準まで全世界が追いつきその後は横ばい
③絶滅………近代兵器は途方もない破壊力を持っている。もし大規模な社会的騒乱が起きた場合
④テイクオフ……素晴らしい未来に向かって加速しながら飛び立つ(テイクオフ)という可能性
テイクオフのシナリオの一番劇的ケースが「シンギュラリティ」と呼ばれるもので、これは、現在の自分たちの理解を超えるほどの新しいテクノロジーをもたらす特異点の事だ。
今の時点で最も可能性の高い正反対のシナリオのどちらを選ぶかの方がはるかに重要だ。絶滅か、それとも進歩か。それは僕たち次第だ。未来が勝手に良くなるわけはない・・・・・ということは今僕たちがそれを作らなければならないということだ。
今僕たちにできるのは、新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、より良い未来を創ること…つまりゼロから1を生み出すことだ。そのための第一歩は、自分の頭で考えることだ。
古代人が初めて世界を見たときの様な新鮮さと違和感を持って、あらためて世界を見ることで、僕たちは世界を創り直し、未来にそれを残すことができる。
長い引用になってしまいました。
日本人は1990年頃から少しずつずれてきたのではないかとか、リーダーの選択評価を間違ってしまったのではないかとか、教育システムに欠陥があるのではないかとか、社会システムに無駄があるとか、たくさんある。
個々、的をえている答でも、ジグソーパズルの最後の一つではなく、いくつかのパーツが足りない。
そもそもキャッチアップ経済だけでなくものの考え方もキャッチアップしてきただけで問題解決のオリジナリティがなかった。
停滞を突破するパワーを充実させるシステムも自覚もなかった。
そう反省して良いのだろうか?
この本にあるのは前向きのエネルギーで、いま日本に、いやいやそれほど大きな話ではなく自分に
前向きのエネルギーを充填してくれるような問いがある。
「それで君、何するの?」
やはりアクターでありたい。そんな自覚を促す本です。
クリス・アンダーソンが書いたMAKERSにあるように21世紀は工房を作りやすい環境が整えられているように感じさせる。実際に日本でZERO to ONEのように何もないところから人生を100%掛けられる人は少ないかもしれない。自営業を引き継ぎ再生させてゆくことや第一次産業の復活をかけて新しいスタートを切る人にとって、興味がいの負の遺産ではなく、錆びた遺産であっても考え方次第だ。
そんな人がこの本を読んでくれたら役立つと思う。夢想を言えば農業高校、工業高校など、実践教育を行って地に足をつけた教育現場で課外図書として採用されるような、そんな学校があればもっといい。
説得に活用できる絵や図が多い本でもある。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。
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