「FREEフリー<無料>からお金を生み出す新戦略 著クリス・アンダーソン」を再読する

キーワード「新しいビジネスモデルを構築」を必要とする考えの原型確認

一刷2009年

帯の広告

いま、注目のフリーミアムとは?

貴方がどの業界にいようとも、<無料>との競争が待っている。

世界的ベストセラー「ロングテール」に著者が描く21世紀の経済モデル

巻末付録①無料のルール…潤沢さに根ざした思考法の10原則

巻末付録⓶フリーミアムの戦術

巻末付録⓷フリーを利用した50のビジネスモデル

「デジタルの分配コスト」が否応なくゼロ絵と向かう中で、クリス・アンダーソンが、またもや次なる大潮流を捕まえた。…‥エリック・シュミット(グーグル者CEO)

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー25カ国で刊行!

<無料>からお金を生み出す新戦略

表紙裏

なぜ、一番人気のコンテンツを、有料にしてはいけないのか?

なぜ、びぅっと経済では95%をタダにしてもビジネスが可能なのか?

 

あなたがどの業界にいようとも<無料>との戦いが待っている。

それはその時の可能性の問題ではなく、時間の問題だ。

その時あなたは、創造的にも破壊的にも成り得る。

このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか?

 

無料のルール

1.      デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる

2.      アトムも無料になるが、力強い足取りではない

3.      フリーは止まらない

4.      フリーからお金儲けはできる

5.      市場を再評価する

6.      ゼロにする

7.      遅かれ早かれフリーと競い合う事になる

8.      ムダを受け入れよう

9.      フリーは別のモノの価値を高める。

10.   稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう

世界的ベストセラー「ロングテール」に続いて米『アワード』誌編集長が放つ最新作!

 

FREE自体新しい考えではないことを著者は説明している。

(P226-P227)ベルトラン(フランス、数学者、1883年)の出した結論

企業は生産量を制限し価格を上げて利益を増やすよりも価格を下げて市場シェアを増やす道を取りやすい。

実際に企業は製造コストをギリギリ上、すなわち限界費用価格まで安くしようとする。

価格を下げることで需要喚起ができ、価格を下げれば下げるほど需要は増える。

『競争市場においては、価格は限界費用まで下落する。』

フリーランチなんてものはない(コストは単に隠されていたり、分散されているだけだ)

フリーは常にコストを隠している/フリーはまやかしだ(無料は有料と同等かもっといいものを意味する)

インターネットは無料ではない。アクセスするのにお金がかかるじゃないか(コンテンツは無料だが配信料は無料ではない)

フリーは広告収入がある時だけの話だ、そこには限界がある(オンライン広告は計測可能でターゲットを絞り実際に利用されたときのみ課金される。そこには新しい広告主を獲得できる)

フリー広告の増加を意味するので、ますますプライバシーがうしなわれる。(メディアの世界では編集と営業の機能を分離する事で広告主が広告費を回収している時でも編集の独立性を維持する事が出来て北を著者は見ている。一方でプラバシーの対象自体も変わり続けている。

こうした次のステップに乗り移ることに躊躇している人に対する答えを()の中に示している。

これにきちんと答えられればFREEの著者が言わんとすることは理解されているのでこれからこの本を読む必要はないように感じられる。

 

この本の特徴は監修・解説小林弘人がこの本の内容をまとめ、課題を出しているところに特徴がある

日本語版解説小林弘人(P343)から引用

今日のフリーについてアンダーソンの考えを整理すると、核となるのは次だろう。

競争原理では、価格は限界費用まで落ちる

「テクノロジー情報処理能力、記憶要りぉゆ通信帯域幅」に限界費用は年々ゼロに近づいている

アイデアから作られるデジタル商材の開発コストも過激なまでに下がっている。

低い限界費用で複製伝達できる情報は無料になりたがり、限界費用の高い情報は高価になりたがる。

多くのアイデア商材の価格は引力の法則ならぬ、フリーの万有引力に引っ張られ、それに抵抗するよりも、むしろ生かす方法を模索せよ

潤沢になってしまった商品の価値はほかに移ってしまうので、新たな稀少を探してそれらを換金化すべきだとも説いている。

次のステップは

本語版解説小林弘人の考え(P350)

いずれにせよ私たちがネットで何かを始める場合、フリーとは無縁でいられないのが現状だ。

これまで慣れ日田死んで来た考え方から脱却し「ビジネスモデルの再発明」が不可欠となる。

例えば20世紀型の希少とネットの新しいフリーを荒廃するようなハイブリット型のビジネスモデル、もしくは注目資源が直接換金化できないのなら、異業種間のポイント交換のように変換機を構築する必要があるだろう。

また、ネットの様な生態圏で勝つための組織形態も、稀少性を管理する従来型の構造では重厚長大すぎることは明らかだ。

単に戦略としてのフリーだけにとらわれず、組織構造も含めた視点から、ネット上のビジネスを再建しなければならない。

 

以上のような内容なので、爪痕を残すことの難しい本であることは確かです。

完結しているから。

極論を言えばこの本を手にするなら監修・日本語版解説だけ読めばよいのではないか!

というのも訳者の日本語解説の中にロングテールの説明があったり、アンダーソンがフリーを説明するにあたり行動経済学や心理学など、あらゆる分野のアイデアを総動員し、反論に対しても一つずつ答えてゆくと分析しているからです。

同様に訳者のアイデアを総動員していることにつながっているように感じられる。

ひょっとして小林弘人ワールドに引っ張っていこうとする野望があったのかもしれない。

 

この本のキーワード「新しいビジネスモデルを構築せよ」が世に出て10年。

進歩しないと停滞が起こる。

停滞にはよどみが生まれて、腐ったり、逆流が起こったりする。

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。

 

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新刊書はなさそうです。