インターナットはからっぽの洞窟 著クリフォード・ストール」を再読する

第1刷1997年

帯の広告

電脳世界が楽園だなんて、

『カッコウはコンピュータに卵を産む』の著者がインターネットブームの危険な落とし穴を指摘!

ダマされてはいけない!

「本書の内容より」

インターネットは安上がりという錯覚

本当に必要なものはナット上では見つからない。

コンピュータに合わせて人間が働く

ハイテク教室で子供が喪うモノ

オンライン幻想が図書館を解体する。

デジタル情報は10年と持たない

ネットを飛び交う罵詈雑言の嵐

電子メールで読み書きの能力は低下する

電子ブックは風呂の中では読めない…‥他

神話のウソ

表紙裏

今や夜をあげてのインターネット大ブーム。

猫も杓子もネットサーフィンできなきゃ時代に遅れると脅迫観念まがいの狂乱ぶり。

「ちょっと待ってほしい」と異議を唱えるのがこの本。

確かにインターネットには素晴らしい面がある。

だが、いま世間に宣伝されているのは、あまりにも誇張された物語ばかりだ。

インターネットで仕事が変わり、社会が変わり、世界が変わる…

本当にそうなのだろうか?

ネットワーク歴15年にもなる著者は、今のブームに危険なものを感じている。

このままでは人と人の交流が薄まり、現実への関心がなくなって、社会の大切な部分がうしなわれてしまう。

インターネットは、理想の楽園という幻想で満たされた、空っぽの洞窟なのだ…‥

「そんな馬鹿な」と思う人はまずページを開いてみてほしい。

 

著者の警告P9~p10

インターネットは仮想現実というエッセンスでいっぱいの、空っぽの洞窟なのだ。

「知は力なり」というアイコンを魅惑的に点滅させながら、インターネットは僕らにおいでおいでをしている。

(中略)僕はインターネットがアメリカの津々浦々、アメリカ中の仮定に普及する日を心待ちにしている。

しかしこのメディアが誇大宣伝されることで、人びとの期待はパンパンにふくらんでしまっている

それなのにネット社会についての批評は全くと言っていいほどされていない。

これが現実なのだ。

 

訳者あとがきより

1997年現在アメリカでは「インターネットや情報ハイウエイ(の本質とはいったい何なのだろう」といった問いが出始めている。

著者は自分の原体験を踏まえながらインターネット推進者は「コンピュータとネットワークでより良い社会が実現できると信じているが、この技術信奉信こそ、彼らが売り込もうとしているシリコン製の万能薬の主たる薬効成分なのだ。というとき思わず納得してしまう。と言いながらマイナス面にも目を向ける必要性を解くグループが出始めていたということが確認できる。

確認:Bill Clinton元大統領とAl Gore元副大統領が1992年の大統領選を戦っていたとき、「情報スーパーハイウェイ」という当時はまだ漠然とした概念について盛んに主張していた

アメリカが国策として情報ハイウエイを構築してその時流に乗ったイノベーションと問題がスピード感を持って現れてくるその時代を表している。

 

問題を根本的には解決しないがリスクよりもベネフィットの方が勝っていなければ20年後の今、こうなってはいない。

空っぽの洞窟は今プラットホームとなって、ありとあらゆるものがぎっしり詰め込まれインターネットそのものが作り出したというより、使い勝手がいいと思う人が次のステップにレベルアップさせている。

ネットは社会インフラとしての地位を確保したと言えるのではないか。

20年経つと情報だけでなく、物や価値の移動もできるようになり、問題点を指摘し、解決策を練る人の存在も増す必要がある。

イノベーションによる変化を先取りして、コントロールできる想像力を持たないと人はいつも技術に振り回されてしまい、混乱が大きくなる事がわかっていても後手に回るのは、今まで出来なかった事が出来るようになるということを想像できないと言う人の限界なのか、単に考えることを怠けているだけなのか解っても良いくらい時がたっている気がする。

 

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。

 

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