「平成論「生きづらさ」の30年を考える著池上彰・上田紀行・中島岳志・弓山達也」を読む
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表
崩壊、沈滞、動揺…「平成」とは何であったか
東工大リベラルアーツ研究教育院の教授4人が、激動の平成時代を総括する。
裏
2019年4月30日平成が終わり、5月1日より新しい時代が始まる…。
これはおそらく世界では意味を持たないニュースでしょう。(中略)
しかし、日本においては異なります。
もちろん西暦も用いますが、時代として捉えるときは「元号単位」で考えます。
元号が変わると、日本人の気持ちも空気も確実に変わる。
日本人にとっては、元号こそ時代の象徴なのです。
第1章 世界の中の平成日本 池上彰
第2章 スピリチュアルからスピリチュアリティへ 弓山達也
第3章 仏教は日本を救えるか 上田紀行
第4章 平成ネオ・ナショナリズムを超えて 中島岳志
背
なぜ生きづらかったか
著者が多いので表紙裏の著者紹介
池上 彰‥‥‥東京工業大学特命教授。著書に「大人の教養」「初めてのサイエンス」など
上田 紀行・・・・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院院長。著書に「生きる意味」など
中島 岳志・・・・東京工業大学教授。著書に「中村屋のボース」など
弓山 達也・・・・東京工業大学教授。著書に「天啓のゆくえ-宗教画分派するとき」など
専門領域からの4者のテーマが各章として載っているので内容は帯の宣伝と合わせて推察していただきたい。
個人的に捉えたこの本の特徴…引用
P3:生きづらさについて語っている本で、前書きにこうある。
世界の中の日本、宗教教団の活動と個人のスピリチュアリティへの関心、伝統仏教の中の新たな動き、ナショナリズムと宗教といった少しずつ異なるアプローチから、現代の社会と宗教の問題をとらえ、わかりやすく伝えている皆様に一堂に会して議論していただきたいと思ったのです。
P201:政治経済的な開放だけでは人間が救われず、高度にシステム化した社会構造が人間を苦しめる現代において、その中でのリベラルアーツを探求するときに、宗教は決して避けて通れないものなのです。
P202リベラルアーツの基本の一つに、物事をうのみにせずに問い直していくという「クリティカル・シンキング(批判的思考)」がありますが、私たちは宗教の重要性を認識しているがゆえに、宗教に対しても根本的に問い続けなければなりません。
という3点をリストアップした。
「生きづらさ」を考える時にまず浮かぶのは経済的な問題で、食うや食わずならばまずそこに目が行くだろう。
人間関係についても同様だろう。
例え不満が多い環境でも少しずつでもよくなっていくというベクトルの向きが自分の希望に沿ったものであれば少しは頑張ろうという気持ちも沸く。
人は他社に関係なく自立しているところが大きいのではないか?
と個人的に思ったりする。
1に対する疑問
それは社会の仕組みであったり、局部の問題であったり、その瞬間であったりする。
それを俯瞰する力を身につける技術がリベラルアーツではないのか?
そうだとすると、この本が求めている解決策はごく一部の人に限られている可能性がある。題名の方が大きすぎる。
2に対する疑問
社会機構が人間を苦しめているのであればそこを何とかしないと解決できないのではないか?リベラルアーツに何でもかんでも求めるわけではないが、即解決に結びつかなくても問題の全体を取り巻く思考法を呈示して欲しいという要望に応えようとするスタンスが求められていないか?
3に対する疑問
宗教に対する要求度は今の社会で多いのか少ないのか?
それが仏教なのか、その他の宗教なのか……わからない。
しかし、批判的思考が必要なことは全面的に賛成できる。
あえてこうした疑問を投げかけることがクリティカル・シンキングと認めていただけるのであれば、」出版社は平成の生きづらさをほかの切り口でも提示してほしい。
私論
イノベーションの取り込みに失敗したための沈滞
リーダーの評価項目作成に失敗したための組織崩壊
技術進歩に合わせた社会教育(誘導)に失敗したための動揺
これは戯言です。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。
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平成論―「生きづらさ」の30年を考える (NHK出版新書 561)
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