「群れはなぜ同じ方向を目指すのか?

群知能と意思決定科学 著レン・フィッシャー」を再読する

 

帯の広告

<みんなの力>は結構すごい!

リーダーのいない群衆はどうやって方向を決めるのか?

渋滞から逃れる最も効率的な手段は?

損をしない買い物の方法とは?

最高の結婚相手を見つけるには何人とお見合いをすればよいか?・・・・・

ありの生存戦略から人間の集合知まで

<群れ>と<集団>にまつわる科学を一挙解説

 

帯の背

<みんなの力>は結構すごい!

 

帯の裏

ゼノンのパラドックス

ジョセフ・メイサー著  松浦俊介訳 定価(2400円+税)

 

人は原子、世界は物理法則で動く

マーク・ブキャナン著 坂本芳久訳 定価(2400円+税)

 

あやしい統計フィールドガイド

ジョエル・ベスト著 林大訳 定価(2200円+税)

 

2012年発売発売元白揚社の本

なぜ詳しく書くかと言えば、帯の裏にほかの本の宣伝があるから。

最近こうした帯を見かけない気がしているが結構広告としては有意義な気がする。

なぜ再読したかと言えば、「みんなの意見」は案外正しいを読んで「集団の知恵」に関してならもう少し面白いアプローチをした本があったはずと確認するため

 

人間の知恵というより動物行動学から見た群知能の方が個人的には面白い。

引用(P17)群れの行動は、集団の成員間で生じる相互作用の単純は規則から、自然発停するものなのだ。

群れはなぜ同じ方向を目指すのか

(P41)イナゴの群れの場合その力の一つは、後ろのイナゴに食べられたくないという単純な欲求だ。

移動するイナゴはエサを探しており、前にいるイナゴはおいしそうで食欲をそそる。

したがって食べられないようにするには、全身を続け、距離を保つのが市場いいという結論になる。

人並みの中では背後から押されないようにする方法もこれと同じ、つまり、確実に前に進み続ける事である。

というような具体的な話から

集団の知恵とは多数決なのか平均かであるとか

P151)父の助言で著者が従った例として人生で成功する秘訣は良いコネを作るという名言だ。父が言おうとしていたのは何かの問題について助けてくれそうな人を知らなくても、助けてくれそうな人を知っていそうな人を知っていればいいということだった。

という具体例からネットワークの話に広げ「6次の隔たり」に持ってゆくところなどは

名人の域に入っている。なぜこう褒めるかというと

訳者松浦俊輔のあとがきに

(P245)科学という専門家集団が行うと波を、広く社会に伝えると言うのは、この、往々にして見逃されたり、場合によっては伏せられたりもする「ただし」の部分を込みにしたうえで、いかにうまく伝えるかということでもあるようです。

それが専門家の側から見ても、受け取る側から見ても、いかに難しいことか…本書のような本を読んだり書いたりすることから、一国の運命に関わるような判断を下さなければならないような場面まで、いろいろなところでその難し現実を見たり、自ら経験したりすることも多いのが、現代社会というものでもあるでしょう。

その仲立ちをしようという著者の活動は、これもまた二つの領域の境界で起きることの理解や交通整理というわけで、いわば著者の専門である表面化学に重なることだったりするのかもしれません。そんな二重性の意味での専門家の仕事を読み取って楽しんでいただければと思います。

という多少長い文を残しておきたかったからです。

つまり読者にわかりやすく伝えるための努力を著者も訳者も心掛けている本だということです。

もう少し言うとテッピングポイントで言うところの社会的伝染(この本の場合人間の持つ群知能についての知ですが)を広げるメイヴン(媒介者)の訳を果たしていると考えるわけです。そして訳者の松浦俊輔も同じ役割を自覚しているところだと考えます。

 

裏帯に章の紹介をして、ほかの本の紹介は本の最後に入れおいた方がよかったと思います。

例として

第1章 群知能―集団から生まれる新しい知性

第2章 群れと自己組織化

第3章 最短ルートの見つけ方

第4章 重体と群衆の力学

・・・・10章まであります。

 

2012年発売なのでちょっと古い。でも今も面白いし私のキーとなる本の一冊。

ファスト&スローが早川書房から出ているので同じ年代の本です。

ファスト&スローにあるようにシステムが起こす予測可能なつまり系統的なバイアスや、認知的錯覚を生み出すアンカリング効果、平均回帰の無視,自信過剰等、人間が進化する過程で獲得している動物としての個体・群れとしての行動の拘束性を一つ一つ確認して、個々対応してゆくことがヒトの成熟した姿に近づくのかなと考えています。

何故ならここからお気に入りのフレーズ<人間にはまちがった直感の声は良く通り、理性の声は小さくて聞き取りにくく>、警報ブザーがついているわけではないから。

 

別の観点からですが

「集合知の力衆愚の罠」にあるように専門家ではなく集団の知を探すという方法があるという考えがあります。


メモです。

今となってはメモを取った意味不明。
「Godspeed」=「used to express good wishes to a person starting on a journey」=「旅立つ人への、はなむけの言葉」
「luck」=「good things that happen to you by chance, not because of your own efforts or abilities」=「人為的でない偶然おこる良いこと」
「good luck」=「used for telling someone that you wish them success」=「ひとに成功を祈っているよと言う時に使う」
以上、参考になれば幸いです。

 

➡質問の始まりはニコラス・ケイジだった。

誰かの質問の誰かが答えたのを勝手に使わせてもらいました。

誰かが面白いと言ってくれると面白い。

 

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。

 

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