「危機感なき茹でガエル日本
過去の延長戦上に未来はない 著経済同友会 編小林善光」を読む
帯の宣伝
Ⅹ軸=経済豊かさの実現
Y軸=イノベーションによる未来の開拓
Z軸=社会持続性の確保
国家価値を三次元で解析すれば、その先に、の本の進むべき道が見えてくる。
帯裏
第1章 過去の延長線上に未来はない
第2章 「心」「技」「体のそろった国家を目指して」
第3章 豊かな経済を実現するために=Ⅹ軸
第4章 イノベーションこそが未来を拓く=Y軸
第5章 社会の持続性を維持し、高めてゆくために=Z軸
対談 小林善光×桜田健吾
「提言だけでは終わらない 我々経営者は率先して実行する」
共感するところ
P90 危機感を日本全体で共有したうえで、「企業の取り組み」に加えて、「政府による法制面での政策実現」「教育界が主導する教育体系の整備」が三位一体で推進される必要があるだろう。
教えてもらえたところ
P56 国家価値を三次元で解析する
Ⅹ軸=経済の豊かさの実現
Y軸=イノベーションによる未来の開拓
Z軸=社会の持続性の確保
P117 戦略的に育成してゆく業界:情報技術、医療技術、環境技術、
2020年以降量子コンピュータ、ニューラルチップ、高性能電池、5Gといった技術の登場、本格的な実用化を向据えてグローバル企業に打ち勝つための力を蓄える。
以上3点を踏まえての感想
企業、政府、教育界、がそれぞれの職責を果たしてきているか分析が足りない。
それによって、頑張るところと、一層伸びるところの立ち位置が違う。
皆一緒にしてしまうと、効率的に良くない。
この30年でイノベーションの主役はどの国にあるのか?
同じように伸びていても、革新を起こしている国と、キャッチアップで伸びている国は何か違うはずで、今後の方向も違うだろうと考える。
豊かさの実現については、マスで考えた分配が関与するので、給与を支払うことに重点を置かれる組織とスタンスが違うはずだ。
社会の持続性に関しては、ルールを作る側とルールを守る側に価値観の相違があってしかるべきで、その二者の間にお互いが信頼でき、通用する客観的データを作る組織があってよいはずだ。
と考える。
著書は提言などではなく、事実確認であって何の問題も解決する明けの方策を持っていない。
そこで提案です。
公務員、民間会社員を問わず、初級管理職研修の、事前テキストとして配布し活用するのがふさわしい。
著書にある現状を踏まえて、初級管理者として各々が直面している課題に対し、具体的な解決策を研修前に準備する。
研修当日は、環境に違う者同士がチームとなり各自発表する。
発表後質問とディスカッションに移る。
相互理解が進み、より自分の課題に対する行動スケジュールが深堀されたところで解散とする。
この本が茹でガエルに対しての警鐘と書かれているのであれば、警鐘後の解決策が進行中である筈で、それが戦略的に育成されている業界だったらここは個人の投資対象になる。
ただ、GAFAのGDPがドイツのGDPを超えるような勢いで資本をストックしていれば、今後GAFAの勢いに衰えが見えても、その投資力は莫大なものになるだろう。
もうIPOを考えるという時代は終わっているのかもしれない。
本当にこれからの日本企業に投資できるのか?
この本ではその疑問を解決してくれない。
感想
P198に今回の提言もどこかのシンクタンクや政府が作った資料ではなく自分たちが作った資料をベースにまとめようということになりました。
P199 行動することが大事だという思いから経済同友会についても「Think Tank」ではなく「Do Tank」であるべきだと言っています。
という文がある。
本当にそうだろうか?
国家を三次元で捉えてわかることは理解できるが、三すくみで日本が低迷することを望むものではない。
三者が、それぞれの価値観を打ち出して、競い合うことこそがより有効に国家価値を上げられるのではないか?
そのためには企業がイノベーションを起こしやすくするための理論展開と説得能力を磨き上げる為のシンクタンクを必要としているのではないだろうか?
行政は権力を持っている。
教育は基礎的「知」を抑えている。
信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています。
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