おカネの流れで読む日本と世界の未来(著ジム・ロジャース)を読む

 

表紙にある宣伝

数々の予言的中 リーマンショック、トランプ当選、北朝鮮開国

世界3大投資家の一人が教えるお金の教養と「次に来る」国

表紙裏にある内容紹介

ウォーレン・バフェット、ジョージソロスと並び「世界3大投資家」と称される著者。彼はこれまで、その独自の投資眼からリーマンショック、トランプ当選、北朝鮮開国に至るまで、数多くの「予言」を的中させてきた。

そんな伝説の投資家は日本とアジア経済の未来をどう見るのか。「5年後、アジアで1番幸せな国はどこか?」をテーマに日中韓の未来を「おカネの流れ」から鮮やかに読み解く。日本再興への道、朝鮮半島に訪れる刺激的で劇的な未来、中国のアキレス腱…「アジアの玄関口」シンガポールから世界を見つめる。

投資家の慧眼に映る、驚愕の未来予測。

 

まずこの本を取り上げたのは偶然テレビで見ていて「歴史は「繰り返す」というが全く同じことを繰り返すのではない。インを踏むように少しずつ形を変えながら反復し続けるのだ。という言葉を聞き、確認したかった。(これは5ページにあった。)

投資家の目線とは具体的にどんなことかを何かを知りたいと思ったのがきっかけだった。

投資家の目線で日本のどの部分を評価しているか見たかったのでその確認。

具体的投資には観光、農業、教育を上げている。

問題点、移民、少子高齢化、GDPの2倍の借金

ここで疑問に思うのは技術立国であったはずの国が観光と農業と教育と言われても、今までの投資はどこに行ってしまったのか?蓄積されて次の資産になっていないという疑問。

 

独裁体制は悪なのか?に関して、

投資家の目から見れば独裁体制が経済にとって必ずしもマイナスに働くことではなく独裁者次第なのだと言っている。

理由①クアンユーは「国家の発展には民主主義より規律が必要だ」と言ってはばからず国民には必ずしもいい首相ではなかったと批評しつつ、その規律による効率性を認めている。

理由⓶中国の独裁者になるには、総書記は大まかにいえば約9000万人という共産党員の総意の下、5年に一度の党大会で選出される。若く、下っ端の時代から努力を重ね地道に昇進することを30年から40年続けた末に頂点に這い上がったものが最高責任者になるという厳しいプロセスを受けている。一方テレビ映りの良い金持ちがそれなりの服装でそれらしき演説をすれば大統領になれてしまう、ある意味、アメリカの大統領選よりも公平な制度とも言っている。

日本の過去50年、事実上一党システムによって最も成功した例であり中国も寡頭体制で成功した国と同列に扱われている気がする。

日本の自民党員と中国の共産党員、総書記と世襲政治家の間に投資家から見る違いはあるのか?

異なった選択のプロセスを経てきている差だけなのだろうか?

中国の投票できない10億以上の人の意見は?日本人の投票権の一票の重みは?

お金の立場だけでなく、もう少し民主主義の深堀をしないと欲求不満になりそう。

沖縄の基地反対の住民投票をどう処理してゆくのか?

中国と同じように強制収用?…結論ありきの説得はどれだけの意味はあるのか?

とりあえず、投票して意思表示があって、それを歴史の一行として刻んだことはそれとして大切なことだったと思う。

実質的に何の変化もないかもしれないが、官僚の作る書類とはちょっと違うモノが歴史に刻んだ。

 

投資家の立場からの話。

ジム・ロジャースによると、これから10~20年は朝鮮半島が買いだそうだ。

日本には逆風が吹いている。

国内企業が外国企業に以上に価値を創造してくれて、その企業の評価自体も上がる投資先を探すのは難しそうだ。

この本からではないが、日銀が大株主として名を上げられている企業100社を見ると、22年3月末時点間接保有割合(浮動株ベース)で100位企業でも11%を占めている。ということは市場原理で株価が変動しない可能性が有るということだ。

加えて、証券会社が外国株を推薦している理由は日本企業の利益率の低さ?イノベーションを起こす力の弱さ?と続くことになる。

 

誰か説明してくれないか?

GDPの2倍の借金があっても国民の資産がほぼ同額あるから大丈夫というのは、国が国の借金と国民の資産をすり替えようと言っているのではないか?

国はつぶれないかもしれないが、国民は将来のたくわえを全く持たない丸裸になってしまうということではないか?・・・・だからジム・ロジャースが「私がもし10歳の日本人ならただちに日本を去るだろう」と言っているのではないか?

ずっと税金を払ってきた国が何をしてくれるのか楽しみにしている。

 

ジム・ロジャースが教えてくれたこと

歴史的な見方、グローバルなものの見方をしないと、自分の納得する投資はできない事、

この本の良いところは未来を予見するためには、大局を見ることを進め、そこから生まれる疑問点を羅列できるところだろう。

書かれていることは未来でありデータ的裏付け十分なされている性質の本ではないので、疑問があれば自分の力で個々対応になる。

ジム・ロジャースのスタンスは「日本株はすべて売った」と「日本から逃げ出す」が立脚点であり日本に対し明るい未来を描くことは難しい。

大きな疑問ジム・ロジャースという人は最後に何をしたいのか?…答:変化を楽しむ。

この本で何を言いたかったのか?

What should they know of England who only England know?・・・・ではないのか

 

オマケ、この本の外にある自分の立ち位置を決めて、そこで努力するとい立場の考えには全く触れていないので不思議な違和感が生まれる。

だからこそ多様性が必要で、人は自分の中に多様性を備えているとも思いたい。

 

次の本はハンス・ロスニングのファクトフルネスを選びたい。

 

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