世界の経済学50の名著 

著T・バトラー=ボードン

本書に寄せられた賛辞として

1.       これは50冊の本を読む時間を節約したい人のための本ではない。

多数の有名な経済学者でさえ、表面的に通り過ぎてしまう経済思想について、本書はしっかりと説明している。

読者が経済学者でなくても、きっと学ぶものは多いだろう。

また経済学者であっても、本書かられるものは実に多いと思われる。

エルナン・ブレヘル(経済ジャーナリスト、アナリスト、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス講師)

2.       この上なく魅力的でタイムリーな本

ダニエル・ロドリック(ハーバード大学ケネディスクール財団政治経済学教授)

3.      公正でバランスの取れた内容であり、現代の幅広い経済学所と古典的名著への入門書として決して期待を裏切らない・ジェイムズ・K・ガルブレイス(テキサス大教授)

がある。

本書を選択した理由は賛辞①を読んだことで、最近読んだ行動経済学の逆襲を著者はどうとらえているのか確認したい。もし自分の考えに近いのなら、名著の中でもう読む事はできないと思うえる本に対する参考意見としたいと考えたからです。

特に、今を知り、未来を考えるためにという部分は単なる本の紹介ではなく、著者の考えがあって参考にさせてもらえると考えたためです。

 

予想以上の収穫でと言っても、振り返る本があったり、内容が濃すぎて時間がかかってしまいました。

 

具体的に行動経済学の逆襲について3ポイントにまとめています。

①      伝統的な経済学が前提としている“合理的な選択をする人間像”を一蹴。

②      現実の人間に即した理論を提唱。

③      伝統的な経済学は、実際の人間の非合理性を加味していない選択の自由があるように見えても、選択肢の設計によって誘導されている。

心理学との融合が示されていて納得です。

 

残念なのはこの本の中に日本人が取り上げられていない事です。

ノーベル賞をもらう理系の科学者はあんなにいるのに、どして?

理系の真理は一つで、文系や芸術というのはそう単純ではない。

行動経済学の逆襲でリチャード・セイラー教授が戦ったと言っているように学問の世界にも当然競争がるとして、真実(?)が曲げられると言うか葬られるとすれば、学問の世界も体力と気力が問題になりそうだと言う事を言外に教えてくれている?

 

2018年春、奄美大島に田中一村美術館で、一村の作品を見ました。

長年の念願がかないました。

中央画壇に認められず、不本意な人生だったと聞きましたが、少なくとも作品は立派な美術館で多くの人に喜ばれています。

別の意味で、残すものが何かと問われれば学問はもっと厳しい世界かもしれませんが、挑戦している人はそこそこ報われるシステムを作っておかないと、チャレンジャーは少なくなってしまうだろうと想像します。