8月当たりの第二弾 ラズロ・ボック(グーグル人事担当上級副社長)の書いた本
この本の帯での紹介。
世界最高の職場を設計した男
グーグルの人事トップが、採用、育成、評価の全てを書いた。
この本の帯は、同系色で目立たないし、内容紹介に関してはオーソドックス。
著者が著者だけに、あまり突っ込んだ内容説明はいらないし、おっしゃる通りです。
響いたキーワード「誰もが自分の運命を支配したがっている」いかにもアメリカの生んだ企業文化という雰囲気がある。
アグレッシブに生きないと落ち込む底は深そうだというのが最初の感想です。
さて今回特に気を引いたキーワード「自分より優秀な人だけを雇う」・・・・そのためには時間も金もかける,それはグーグルの成長に対する最大にして唯一の足かせになると考えているから。
ここで気になるのが有能な人々を集める方法が2つあり、
一つは成績上位の10%を雇う、彼らはすぐに素晴らしい仕事を始める
一つは平均的な成績の人材を雇いトレーニングプログラムを通じて、最終的には上位10%以内の成績を上げられるようにする。
という選択から上位10%を選択しているところにある。
私はこれがアメリカ企業のスピードだとみている。人材のオープンな市場が用意されていたわけではなく、優秀で必要な人材の需要が人材の流動化を起こさせる環境を作ったのではないかと推察する。
日本が新人を雇い社内教育を通じて人材育成をし、ある程度の時を経てから上位10%の仕事を企業として臨んでいるとすればどうだろう。
時間の感覚で言うと、新入社員がそれなりの力を持ち仕事をするのに20年、アメリカで即戦力が仕事をしつつ20年経った頃には、新興企業がそれなりの人材を求めていることも事実で効率的にアメリカは進んでいる。
日本は20年かけて育成した人材が全員活躍できる場があるのか?
そんなことを考えると、自分が投資して応援したり、配当をもらいたいと考えるのはどちら国の企業だろう。
まして官僚はどうだろう、流動化が必要で、そこに定住することを望むなら、覚悟して相当な努力をしないと浦島太郎になってしまうのではないか。
自分が一つの企業でサラリーマン生活を終わった後で、生涯学習という遊びを知った時に感じた、無意識の思考停止と同調圧力を無意識に感じさせる国と、システム的にステップアップさせたり、自分の居心地の良いというか、己の実力を嫌でも分からせる選択はできないものかと思う。
元NHK解説者の池上彰さんが著書「解り易く、<伝える>技術の中で私がNHKに在籍した三十二年間「自分の意見は言わないように」と封印してきたことで「自分の意見」を持たなくなっていたのです。持てなくなっていたと言ってもいいかもしれません。と書いている。
池上さんはこれはこういうことだという解説の名人になった。
個人の長所を開花させたと同時に、NHKの持つ特性が池上さんの意見を持たない人という枠を作ったとも言えるので、各企業の中のルールが世間の常識と、ズレる一つの例として
「誰もが自分の運命を支配したがっている」ことを前提に人事採用するということは、それぞれの企業がもつミッションであるとか、福利厚生であるとか、人材育成であるとかをガラス張りにオープンにして人を集める、そうした努力が、企業を急速に大きくするように感じられる。
人を集める大切さというのは、その企業が消費者や、顧客に向かってどんなサービスをするかというポリシーを外に向かって発信するのと同じくらい、求職者や社員に向かって発信することも同じくらい重要だといえる。
そうしたことも投資家の判断材料になる。
これからも使う投資家という言葉は世間一般の意見とも、第三者の目に映るとも、本来の意味で資金を預けるとも言い幅広い使い方をする。
理由は弱い関係だが利害関係があり、弱い意志だが積極的に拘りを持つ関係を意識するため