エドワード・w・サイード著≪オリエンタリズム≫の中で言う知とは(平凡社p295)
オリエンタリズムの創成期を理解するうえで「歴史的一覧表」が重要な意味を持つ理由は、
それがオリエンタリズムの知の形態とその細かな相貌を浮き彫りにしてくれると同時に
オリエンタリストと彼の取り組む主題との位置関係をも描き出してくれるからである。
サンもまた、学問的研究とはすべての学者が共同で構築する一つの建造物に何らかの積極的なものを付け加えることであると考えていたからである
知とは本質的に素材を可視的にするものであり、一覧表の目的とは一種ベンサム式の一望監視施設を建設する事であった。
こうして学問的規律=訓練は特殊な能力の応用技術となる。
それは使用者(やその弟子たち)のために、(もしその使用者が歴史家であるならば)これまでは見失われていた諸々の道具と知識を獲得させるものなのであった。
p359
これが著者の立ち位置であり、ヨーロッパ人(英・仏帝国)のオリエントに対するスタンスは
オリエントを軍事的・経済的に、そして何より文化的に両の腕でしっかり抱え込んでいるのである。に続く
ここに一つの「知」の具体例がみられる