2人を育てている間、喜びの感情が、どんなものなのか分からなくなっていました。

 

 

 4人家族を私とどこかの親子(1:3)に感じたり、

自分の存在意義を失い、居場所を探したり。

 

子供がこのまま4人家族であることを望んでいることが、

耐え難い重圧となってのしかかったり、

それをこの先も頑張って続けていくために心を殺す練習をしたり。

 

 

疲れた時には車のシートに自分の体温を移し、今度は後ろ向きに抱きついて、

誰かに抱きしめられている感覚に身を任せていました。

 

冬の澄夜の空気を胸いっぱいに吸い込む。

そのまま星空を見るともなく目に写し、背後に広がる家族の生活の音を私の中から消す。

 

脳内で、

私は今、ずっとずっと昔の誰も知らない時代の夜空を見ているんだ、

と、空の漆黒の部分を見続けると、

あしたもきっと私は生きていこうとできる、

そう思えました。

 

そして、金属みたいにカチコチになった耳の痛みで

この家の母であり、妻役、SPちゃん・DXくんのお母さんに戻れるのでした。

 

 

アメブロから離れている間の生活は、こんな感じで

相変わらず うつの治療は続いていましたが、少しずつ、でも確実に

通院日数と服薬量は減らせていけました。

 

 

 

つづく。