ずっと前に書いた補修所の講義のまとめ。


ポイントは主に5つ。

1、インコタームズ(Incoterms)とは。
国際商業会議所が制定した国際取引のルール。
国によって商取引の法や慣行が異なるなか、異国間取引においては
双方が自国の法・慣習に基づいて取引を行えば齟齬が生じ、問題となる。
そこで、一国の法・慣習を超えた世界ルールを作り、国際取引においては
これにならうように取り決めた。
すなわち、かようなルールが制定されたのは交通手段・移送手段の発達による
国際化の流れの、ごく自然な成り行きから。
ただし、初めて制定されたのが1936年であることには多少驚き、それから妙に納得した。

2、インコタームズの基本ルール。
取引を行うに際しては、以下の5つの条件を必ず決める。
①品質条件
②価格条件
③数量条件
④受渡条件
⑤決済条件
遠隔地間取引では意思疎通が困難、取引対象物を直接確認できない、運送費用が膨大になる、運送リスクが高くそれゆえ保険をしばしば利用する、多国間取引なので通貨が異なる、などの様々な問題が生じるため上記の条件をがちっと決めてしまって取引の円滑化を図っているのである。

3、FOB、CFR、CIFとは。
それぞれ、以下の略語。
FOB(Free On Board)
CFR(Cost and Freight)
CIF(Cost,Insurance and Freight)
価格条件の決定の際に、運送費および保険料を負担するのが
輸入者か、輸出者か、の契約。
FOBでは輸入者が運送費および保険料を負担。
CFRでは輸入者が保険料のみ負担。
CIFでは輸入者はどちらもふたんしない。

4、輸入金融について。
貿易においてはあまり知らない取引先と取引を行うことが多く、
信用取引(掛取引)を行うことが困難。
かといって現金取引を行うのは輸入者にとっては難しく、
できれば仕入れた商品を売った金で支払を行いたい。
このような要望から生まれたのが支払猶予(ユーザンス)制度であり、
銀行をはさんだりいろいろな方法で支払猶予期間を獲得できる仕組みになっている。

5、クレームの処理。
貿易においてはやはり「間違い」が起こってしまい、品質不良・品質相違、破損、契約不履行など、様々なリスクがある。これに対し輸入者がクレームを提起した場合の会計処理は、ひとまず仕入れを取り消して未決算勘定をたて、保険会社に請求し、保険金が下りた場合に現金計上とともに未決算勘定を取り消す。

6、貿易取引の会計。
輸出売上の計上基準は原則的には出荷基準であり、すなわち輸出取引においては「船積時」ということになる。あるいは、船積み時を表す船荷証券発行日(B/L Date)を使う。
外貨換算は法人税法上はTTM(仲値)を使う。

とりあえず以上。