実務上はほとんど見ない「満期保有目的の債券」。
ほとんど(というか、全く)見ないがゆえに処理方法が忘れられがち。


問い。
満期保有目的の債券を時価評価することはありうるか?


答え。
ありうる。満期保有目的の債券は、償却原価でB/S計上し、
 ①売買目的有価証券と異なり、時価評価差額をP/Lヒットさせない。
 ②その他有価証券と異なり、時価評価差額をB/Sヒットさせない。
ために、時価評価をしないような印象をもってしまいかねないが、
金融商品会計における有価証券の評価方法はシンプルで、
「時価のある有価証券」と「時価のない有価証券」しかない。
よって、満期保有目的の債券といえども、どちらかの評価方法で評価し、
それぞれの減損基準にひっかかれば、当然、減損しなければならない。
よって、減損が必要なほど時価(公正価値)が下落した場合に限り、
満期保有目的の債券についても時価(公正価値)評価することになる。