去年の暮れかそこいらあたりに「コロッケの産地偽装」がニュースになってたけど、これが響いたのか胴元の会社が破産しちゃったみたいね。続報で今知った。学校給食に使われてたコロッケだけど、教育機関に関わる産地偽装って何気に珍しい事件のような気がする。

 

で、こういう産地偽装って海産物とか農作物だとカンタンに発覚したりするけど、牛とか豚みたいな畜産物だとかなり厄介なことになるんだな。今は検閲も厳しくなってるだろうけど、ちょっと前までは巧妙な方法で産地が偽装されてた。

たとえば、「神戸で育てた神戸牛」っていうブランドで売られてたのに、実際は肉にする直前まで別の場所で育てた牛だった、みたいな感じ。これならブランド牛っていう形で、何でもないフツーの牛肉を売ることができるという話。細かい品質に関しては普通の消費者は気付かないし、やったもん勝ちみたいな状態だった。

もっとも、生産者としてはこんな形でブランドに傷を付けられちゃたまったもんじゃないので、ちゃんとルールを決めた上でブランド力の維持に努めてる。「5年以上飼育した実績」とか「血統」とか、そういう決まりを定めた上で産地偽装を防いでいる。

それでも産地偽装の被害があんまり減らないのは、ブランドを認定する人そのものが偽装に加担してたりするせい。結局、どんなに厳格化しても抜け穴は多かったりするので、令和の時代においては「どうやって偽装を防いでいくか」が気になるところ。

 

また、アメリカ経由で日本に輸入される事例も確認されているので、アメリカの住所から送られてくる物が本物だとは言い切れません。偽造バイアグラの製造環境 【浜松町第一クリニック】


あと、畜産物に限らず海外から輸出される製品も「製造した国と輸送する国を別にする」っていう形で、産地をごまかすやり方が蔓延ってたりする。

 

アメリカ製だと思ってたら、実は中国産でアメリカを経由して発送されていたっていうケースも多いので、何を購入するにしても住所が本国だから本物っていう考え方は結構危険。注意されたし。