1億円貢がせた女
とうとうやっちまったよ。
ワタシ、とうとう裏切っちゃいましたよ。
自分との約束を。
ほいほいH&Mに行き
2サイズUPのパンツを
買いまくってしまった…
だってさぁ~…
イケメンがワタシの後ろから
エスカレーター乗ろうもんなら
デューク更家ポーズとらなきゃいけないとか
見送りたくもない相手を
いつまでも手振って見送らなきゃいけないとか
つまりさ
後姿を見せられ
ないわけですよ。
このムチムチと食い込んだパンツの後姿は
カツラがズレてる事に気付かず
周りは気付いていても誰も言えない
という悲惨な状況に匹敵する惨さなワケですよ。
痩せるまでは服買わない!
なんて抱いていた固い決意も
めりめりと食い込むパンツが
贅肉と共にバリーーンとね…
粉々でございます。
そんなワタシは、買い物ついでに
ある友達(男)とその彼女に
会ってしまったのです。
ワタシの周りは、昔からなぜか
アホな男が多いが
なぜか
アホの癖に金だけは稼いでいる。
今日久々に会った稀にみるアホな40歳も
例外ではなく、2億の借金を作ったと思ったら
どうにか返済した上に5000万のプラスを出し
今や会社の社長になっており
ピンチはチャンスだ!
とこの人に言われると何にも言えなくなるワタシ
なのであります。
どーやったかは怖くて聞けませんけどね。
ま、そんな破天荒な生き方は
もちろん仕事面だけではなく
惚れた女の落とし方も
見事な破天荒ぶり。
当時20歳だったキャバ嬢に惚れ込み
5年の歳月をかけて
めでたく彼女にしたワケですが
当時20歳だった彼女は
当時35歳の客に
そうそう落ちるワケもなく
マンション買ってくれて
毎月お小遣いは50万。
毎月海外旅行に行かせてくれるなら
付き合ってもいい。
もちろんエッチは
ナシでね。
アイツの条件半端なくねぇ?
5年前、笑顔でそう言ってきた彼を見て
本物のバカだな。
と思ったのはワタシだけではないはず。
彼女だって、そんな条件を
本気で出したとは思えない。
態のいい断り文句だろっ!
と言っても彼の耳には届かず
でも、俺ちょっとやってみるわ。
それぐらいいい女だし。
それで落ちたらすげぇーじゃん♪
仕事倍に増やせばいいだけだしー。
アホと純粋は紙一重。
まぁ、ワタシは女として
惚れた女の為にそれぐらいする男は
嫌いじゃないので、見守る事にしたので
ありますが
アンタ、ホントに
やったのね。
彼女の為にマンションを買い
彼女を世界各地に送り出し
彼女に毎月50万円を振り込む
エッチもなしで。
そんな生活を
2億の借金を作った時でさえ
欠かさずやってのけた。
バカのバイタリティは
半端ない。
そして、5年後…
転機が訪れた。
彼女からエッチを迫り
一緒に住みたいと言われ
来年結婚したいと言われたそうな。
つまりは気持ちの逆転でありますよ。
今や、彼女の方が彼にベッタリなご様子。
おぉーー!
すげぇー!!
20歳からオリンピック目指して
夢叶えちゃったぐらいスゴイじゃないかっ!
でもさーー
俺、もう彼女とは
エッチとかしたくないんだよね…
え?
いや、別に全然好きだし
やっぱ若くて可愛いし
でもさー…
なんかベッタリされるとねー…
バカは不可解。
で、最近は家出のように
コッソリ自宅を抜け出し
しばらく携帯の電源を切って
一人で飲みに行っており
そんな時の久々な連絡だったのですが
30分もするとソワソワする彼。
そろそろ電源入れてみよーかな…
恐る恐る電源を入れると同時に
バイブ音が響く。
見ちゃう?
と、興味もないのに見せられた
メールと着信の画面は
全部同じ女性の名前。
怖いよーーー
心配してんでしょー。
ねぇ…今から呼ぶから
一緒にいて。
やーだーねっ!
絶対嫌だ。
それにワタシこれから用事あるから
そろそろ解散しましょ。
お願いーーーっ
嫌だーーーっ!
怖いんだからっ!
ホント、俺殴られちゃうんだからっ!
最初だけ一緒にいて
彼がアナタの事、褒めてましたよ。
とか言ってくれるだけでちょっと違うんだからっ!
ね!お願い!
後、3回奢るからっ!
後、何回奢られようが
毎回、この形になるなら
エンドレスだろーが…
と思う一方で
億を貢がせた女に
お目にかかりたい。
という卑しい気持ちがムクムク湧き上がり
よし!
んじゃ、ちょっとだけ一緒に飲もう!
呼びなはれっ!
というワケで30分ほどして
彼女が現れた。
なるほどーーーー
急いで出てきたのか
デニムにペタ靴で
ほぼスッピンに近かったが
メチャメチャ可愛いーー(叫)
芸能人のように
華奢で小柄で小顔で色白
北川景子もビックリな
お人形さんフェイス。
でも、しっかり胸はある。
なんだこの
パーフェクトガール。
彼女が家に帰ると
このバカ彼氏に
マウント取って殴るなんて
想像がつかない。
愛想もよくて
しぐさも上品。
対面に座る彼の横に座り
腕組んじゃう可愛さ。
ワタシもこの外見なら
天下を取ったと思うかもしれないわ…
なんて、話しながらも
どーやって億を貢がせたのか。
そのズル賢い部分を必死にさぐる
卑しい35歳であります。
でも、話してるうちにわかってしまったよ。
皆さんにもお伝えしましょう。
彼女がどうやって
億を貢がせたか。
彼女は
とてつもないお嬢様だったのです…
旅館持ってるとかね…
蔵持ってるとかね…
大貧民のワタシには
目ん玉飛び出しそうな話しを
さらさらとおっしゃるワケですよ。
なので、彼女は
決して彼の金を引っ張り
たかったワケではなく
金持ちの普通の話を
しただけだったのである…
そしてこれから
ヒマだから
セレクトショップでも
始めるそうである。
良かったら、手伝ってくださいよ。
お給料もちゃんと出しますよ(ニッコリ)
なんて言われたら
恥も外聞もないワタシには
ヨダレ垂らしながら
是非、ヨロシクです(ニッコリ)
と、彼女の膝に頬ずりでも
したいところでありましたが
彼女の背後で
ブルブル首を横に振るアホ彼氏が
視界に入ったので
愛想笑いだけで済ましましたよ。
チッ
たぶん、彼女のお嬢育ちの価値観と
ビンボー底なしのワタシの価値観が
ミラクルに違うので、一緒に働かれて
面倒な事に巻き込まれる事を
避けたいんだろうよ…
バカめ…
ワタシは
長い物に巻かれるのは
得意なんじゃーー!
ま、その後も
たびたび目ん玉飛び出しそうな会話を
笑顔で流しつつ、ワタシはそそくさと
会計に気付かないフリして立ち去ったのでした。
貧乏の癖に、ブクブク太り
H&Mで安いパンツを買っている35歳と
買ってもらったマンションという別宅を持ち
彼のマンションで同棲しながら
お店のオーナーになろうとしている25歳
お金の有り余ってる25歳と
贅肉が有り余っている35歳
どこで人生間違ったんだろうか…
悔しいので、家に帰り
ハニー君の財布から
1万をくすねたワタシでありました。
これが一番間違ってるって事は内緒ね☆