親父のパンツ
メガネに慣れない私は、メガネをしたまま
アベンヌウォーターを顔射して、メガネを
曇らせる日々が続いておりますが、皆さんは
どんな曇った日々をお過ごしでしょーか。
どもども。プシンです。
行ってまいりましたよ。父のお見舞い。
は~るばる日赤病院まで。
ゴホゴホ言いながら…。
で、病院で久々に会った父は
鼻から管で繋がったボンベをガラガラ
引き摺りながら
私の前を通過。
ちょ、ちょっとーっっ
あぁ。お前か。トイレ行きたいから談話室行ってて。
談話室で肉まん食べながら待っていると、ガラガラと
ボンベ引き摺りながら父登場。
なんだか重病人ぽいね。
そう、これ重いんだよねー。あんまいらないんだけど。
いや、ないと死ぬんじゃないの?
いやぁ。あんま意味なさそーじゃない?
意味なく、鼻に管通す人はいませんよ。父。
あのさー。俺、急に入院しちゃったからさー。ほれ。
見慣れた光景。
空の財布なんて
見せないでちょーだい
自慢じゃないけどね…ほれ。
私も1,000円しか入っていない財布見せてやったわ。
どーだ参ったか。
ワッハッハ。
バカ親子のバカ笑いが談話室に響いてしまい
ガラス越しに見えるナースステーションのおば様たちの
鋭い視線に、身をかがめるバカ親子…あぁ情けなし。
で、本題なんだけどさ。
金ならないぞ!というセリフしかない頭にない私に
父が言ったのは意外なセリフ。
ウチからお金と通帳持ってきて。
なーんだ。そんな事かい。
ここからタクシーで2,000円ぐらいだから。
1,000円しか持ってなーい(汗)
カード持ってんだろ?
ホントにオケラなのね、お父さん(涙)
で、道を聞いてみると
駅の近くだね…
そうそう。駅から徒歩2分ぐらいだよ。
今その駅からタクシー
で来たんだけどね。
あ、そうなの?
そうなの?
じゃねーよ、父。
全く!だったら病院寄る前に言えっての!
昨日、電話で話した時、言っとけっての!
なんで、こんなに行ったり来たりしなきゃなんないのよ!
タクシー代2往復分って…バカかぁ!(泣)
と、憤慨しながら、カードでタクシー乗って、父の家へ。
タクシーの運転手にすぐ戻るからと言い残し、父の家へ入り
通帳と、頼まれた書類の入った封筒を手に持って部屋を
出ようとしたら、パグちゃんの遺影が。(ウルウル)
娘の私より大事にされてたみたいね。良かった良かった☆
談話室で呑気に茶を啜る父の元に戻り
父にATMで金のおろし方を教え
父の財布はみるみるパンパン。
悪いんだけど、パジャマ買ってきて。
あーはいよ。
黒とか、ちょっとシックなやつ。
病院の売店にシックなパジャマはありません。
んーなら、地味目のでいいよ。
友達が買ってきたこのチェックのやつダサいから。
そんな事を気にしてる場合かっ!
はい。と渡されたお金、2万円。
シルクのパジャマでも買うつもりなのかっ!
久々にあったが、やっぱりこの人の金銭感覚はおかしい。
あ、後パンツも買っといて。はい。
1万円。
何十枚買ってくりゃいいのよ。
とりあえず4,5枚でいいよ。
ロッカーに入らないし。
お金余ったら、お茶も5,6本買っといて。
伊右衛門とか、おーいお茶とか。
父の前世はマリーアントワネットなんだろーか…
そして、3万円を握りしめ、売店へ。
フフフフ…
父の言うダサいパジャマしか売ってないではないか!
文句は言わせん。
んで、お茶は、1本100円!!と書いてあるものを6本。
そしてパンツと…
パンツ?
男のパンツ。
というより父親のパンツ。
何履いてんだろうか…
60過ぎた親父のパンツなんて見た事ないわ。
やっぱブリーフ?
パジャマの柄に文句をいう人が
白いブリーフ履くんだろうか…
銭湯シーンでよく見る御爺ちゃんが目に浮かぶ…
んじゃ、トランクス?
こんな柄のトランクスを
60過ぎた親父が履いていたら
俺の息子はまだ
病んじゃいないぜ!
ヤングヤングー!
看護師さん達に、変態オヤジだと思われないだろか…
かといって、あの腹の出た親父に
ボクサーでもなかろう…うーむ…
売店のパンツコーナーで
両手にパンツを抱えて悩む私…。
気が付くと、隣に入院中と思われる老人?男性が…
あ、すいません。
ちょっと退きながらも、その人が取るパンツに釘付け。
おじさんが、ボクサーパンツのXLを手に取ったので
思わずギョッとしたら、目が合っちまった…。
おじさんは無表情で、レジを通過し表へ。
えーーー。
万引きーっっ
万引きはいいが、それ履くのか?←いいのか?
たぶん、アナタが履いたら、それキュロットだよっ!
全然ボクサーじゃないよっ!
いや、ある意味リアルボクサーパンツだよっ!
頭の中で色んな突っ込みが湧き上がってきましたが
それより父のパンツだわ。
デパートじゃあるまいし、店員に
60過ぎのパンツってどれですかねー?
なんて聞くわけにもいかないし…
私ぐらいの女性に、
お宅のお父さんってどんなパンツ履いてます?
なんて言ったら痴女扱いだろうしな…
父と同じ年頃の男性に、
どんなパンツ履いてます?
なんて聞いたら変態扱いされるだろうし…
考え飽きて、結局全種類買ってやったわ。
部屋に戻って買ったパンツに、なんじゃこりゃと言ってたけど
どんなパンツ履いてるの?と聞いても不適に笑う父。
いいじゃん。
ちょっと病弱ぶりたい時は、ブリーフでじじぃーモードでしょ。
友達が来た時は、ちょっとお洒落にボクサーパンツ。
洗濯する時とか、アグレッシブルな自分に見せたい時はトランクス!
これでいいじゃない!
そんなにパンツ見せねーだろ。
ごもっとも。
それより、なんでお茶1種類なのよー。
あぁ、それ100円だったから。
おーいお茶とか伊右衛門って言ったでしょー。
お金足りなかったの?
足りないワケないだろ…父よ。
仕方なくお茶を買い足して、すっかり夜。
んじゃ、また来てね。
まだ帰るって言ってないけどね。
見たいテレビが始まったご様子。
全く!マリーアントワネットめ!
いつかギロチン台に送ってやるわ!
まぁ、いいさ。
私の財布は潤ったから☆フッフッフ。
釣りは返さない主義なもんで。エヘ☆