飲み会に呼び出される。 | ↓を向いて歩こ。

飲み会に呼び出される。

出勤中、駅のホームで暖かいミルクティーを買い

電車が来たので、蓋をしめようとしたら


ホーム下に蓋が落下。


蓋のないミルクティーを、周りの人にぶっかけないように

今日もシルクドゥソレイユ面接に向けてバランス感覚を鍛えております。


全く朝からメンドクサイッッ!

だいたい、蓋とボトルが離れない構造にすればいいんだわ!



あ、閃いちゃったわ!!


よくお年寄りが、襟と帽子に付けてるアノお洒落なチェーン。

それをペットボトルにも…。


女性には、シャネルやエルメスのロゴ紐にしてエレガントに。

男性陣にはゴローズやクロムハーツのチェーンタイプで格好よく…


特許出願しようかしら!


そしたら高級ブランドから特許使用料をガッポリふんだくって…うへへ…



興奮して一気飲みしたミルクティーの空ボトルを握りしめ

薄ら笑いで出勤した、今日も頭の緩いプシンでございます。どもどもウヘヘ。

ちょっと暖かくなっただけで、私の頭は春になるようです。


緩い私の周りには、やはり緩い頭の友達が集まるようで


昨日、男友達からの呼び出し。



新宿でみんなで飲んでるから来いよー。


無理無理。

今月の私は、首回らないの。スッカラカンで身動き取れませんから。


出す出す。今日は俺が奢るからさ~。


あら、ホント?


コヤツは昔からの悪友で、ラブホテルに泊まった事もあるが一切何もない

という、いつの間にか男女の関係を超えた部類の友達なのです。

一緒に飲んで、割り勘はないが、交代で払っているような間柄で


二人で飲む時は大概、お互いの財布の中身が空になる。


というバカ友なのだ。

唯一違うのは、私はしがないビンボーOLで、今にも親から追い出されそうな身の上。


対して彼は、都心にマンションを持つ両親のマンションに住み、博○堂というそれなりに

ネームバリューがあり、女ウケする会社に勤めているエリートボンボンサラリーマンなのだ。


なら奢れ。


と常々思っていた私ですが、どうやら最近わかってきたぞ。


ホントのボンボンというものは










ビンボー人を知らない。



いや、知らないワケじゃないんだろうが



ビンボーレベルが違う。


彼は間違っても、私のよーに

親切を装って、人のおさいふケータイで弁当を買う

なんて生活を送った事はないはずだ。

きっと思いつきもしないのでしょう。

この無知野郎っ!(違)


なので、30も半ばになろうとしている私の「お金がない。」なんてのは


エルメス欲しいから、フランスの友達にお願いしたの♪

日本で買うと高いしね~。あ~貧乏って嫌だわ~♪


レベルなんだろーな。きっと。

ペットボトルの蓋を落としただけで、高級ブランドから金を

巻き上げようなどという発想は出てこないんだろな。


というワケで、ボンボンが珍しく奢ってくれるというのでスキップで新宿へ。


道を聞いていると一抹の不安


そこは確か麻布や南青山にもあるおばんざいの店ではないか。

新宿には大人向けの店が少ないので、接待なんかには最適なお店。

値段はリーズナブル(酒の量にもよるけど)で、静かでお洒落。

南青山や白金では普通かもしれないけど、新宿では結構貴重。


あのバカがなぜこんな雰囲気の店に…。


店に入り、店員に離れの和室に案内され、中に入って彼を見つけた時







貴様。



って声に出そうになりましたよ。







コンパやないかーい。



お!来たな。おせーよ!!



おせーよじゃねーよっ!

呼ぶなら、コンパ解散した後に呼びやがれっ!


完全に不審者を見るような目の女性たち

ほのぼの笑顔で迎えてくれる男性たちに、一笑してから


ボンボン呼び出し。


当然です。



なんでアタシ呼んだのよっ!


ほら、なんか大人しいコが揃っちゃったし

イロモノっぽいのがいた方が男性側も楽しいでしょ。


イロモノって…貴様


実はこの飲み会、女性陣にはコンパと言いながら

バカボンの接待飲みだったんです。


悪いヤツめ。


でも、実際俺含め(バツイチ)独身もいるし、コンパで間違ってない。


と、言い張りながら、自分の客に接待できない女に痺れを

切らし、接待役の友達を呼ぶとはどーゆーこっちゃ!!


いや、真面目なお客さんだからねー、キャバクラとか無理だし

若いから銀座のクラブって感じでもないし、難しいんだよねー。


あー、そうですか。

銀座のホステスには馴染めない、

キャバクラの若いねーちゃんは見下す、

かといって大人しいOLには手を焼く。



そんな男が彼女欲しいなんて

100万年早いわっ


私はスッカリ戦闘態勢

とりあえず、ヨロシクと軽く言うバカボンに舌打ちしながら

離れの和室に戻ると、女性からは


「お友達が来るって言うからてっきり男性の方だと思ってました」


当然、そうですよね。

あのバカが悪いんです。


「そうですよね。私も詳しく聞かずに来てしまって…」


「うふふ」


「うふふ…」









シーーーン…





個室に6人いるよーには思えません。


犬神家の一族かっ。


私、このバカボンの為とかではなく

こういうシーンで無言が耐えられないタイプ


とりあえず、一番歳上っぽい男は…きっとあれだろう。

一番奥に座り、中途半端にネクタイ緩めてる割には大人しく

私が話すのに期待してるんだか、無表情でこっちを見てる色白男。











おい、スケキヨ。


なんて言えないので、何飲んでるんですか?ぐらいの会話からスタートし

鍛高譚(しそ焼酎)を一本空ける頃には、割とざっくばらんに話すようになりました。


プシンちゃんは何で結婚してないの?


バツイチって言っていいのかわからず

バカボンを見ると小さく首を振っているので


さぁ、なんででしょうね~。なんでだと思います?

この数時間じゃわからないかもしれませんけど。


わかるよー。







君、お金かかりそうだもん。











カーン(鐘の音)


私は、こーゆー事をあっけらかんという男が嫌い

裏を返せば、女に金かけたくないと言ってるようなものでしょ。

好きな女の為に金稼ごうとするヤクザの方がまだ好きだね。

私の金遣いなんて、アンタに関係ないでしょーがっ!


昔から、女は気を遣え!男は金を使え!と言うではないかーっ!←誰?


お前は一生1人モンじゃボケキヨーッ!!


私の脳内には、完全に試合開始のゴングが響いてましたよ。



男が連れて歩きたいのは、金のかかりそうな女だけど

結婚したいのは、金がかからなそうな女だよ。普通。


家にいれて、家を守れる雰囲気の人じゃないとね。



んじゃ、芸能人で結婚できるとしたら誰がいいんですか?



ん~…やっぱ松嶋菜々子が無難かなぁ~



あー、松嶋菜々子って子供二人産んだのに、仕事も辞めないし
活躍してて、すごいですよねー。働く女性の憧れですよ。

旦那さんより稼いじゃってんじゃないですかねー。
きっと反町も協力的に、子供の面倒見てるんでしょうねー。



スケキヨ狼狽。



あ、いとうあいこも好きだったなぁ。

結婚して、引退しちゃったけど。


そうですよねー。

あの人の旦那って確か建築系の社長かなんかですよねー。

金持ちと結婚したら、働く必要ないですもんねー。

エステ行って、スポーツジム行って、いいなー。憧れますよー。



スケキヨ狼狽2。


ココで、バカボンからタオル投入。


じゃなくて


呼び出し。




お前は、俺の客の揚げ足ばっかり取ってんじゃねーよ!


取ってませんよ。ホントの事ですよ。

彼も、会話楽しんでるみたいだから大丈夫でしょ?


ダメダメダメ!


んじゃ、席代えて、あの氷の彫刻みたいに固まってる

綺麗なおねーさん付ければいいじゃないの。


私はドコに座ったっていいし


なんなら帰ってもいいし?




ぬぅぅぅ…わかった。

解散したら次の店奢る。好きなだけ飲みやがれ。




やほぉーい。




席に戻って、スケキヨと話の続き。

でも、いとうあいことか、松嶋菜々子みたいな女性が似合いますね。


わざとらしいぐらいシフトチェンジしちゃう自分。








嫌いじゃなーい♪



こうして、次の店に行こうと調子に乗り出したスケキヨを

新宿駅の改札口に無理やり押し込み、私はバカボン

しっかり奢って、ボトルも入れさせて帰りましたよ。




タクシー代ぶんどってな。はっはっは。




あ、これが金のかかる女…?










違います。報酬です。