「大丈夫ですか」
そんな優しい問いかけをされるわりに、ぐいと縄を引く力は遠慮がない。
「こうすると入るんですよ」
後ろ手に縛られて仰向けに倒された私の肩を掴み、体重をかけられる。
やわらかいベッドの上だけれども、縄は締まり、押しつぶされて、息が止まるかと思った。
でも、なんだろう・・・力が抜けていく。気持ちいい。
縄酔い、という言葉を思い出したけれど、それとは違うんじゃないかと思った。
ただ、抵抗できないことに、身を委ねるのが気持ちよかった。
苦しいのだけれど・・・なんだろう、この感覚。
ライトを当てられて、思わず顔を背けた。
恥ずかしくなったのと、息が苦しいのとで顔が歪む。
静かな音、シャッターが切られているのがわかる。
うぅ、と思ったら、手拭いの猿轡を咬まされた。
私ったら、そんなに声を出してたのか・・・
口を塞がれたことで、胸の鼓動はさらに速くなる。
気づかれたくないと思ったけれど、体が熱くなったのがわかったかしら。
急におなかの上に膝で乗られる。
遠慮も迷いもなく。
苦しさに呻きながら、ライトを感じながらシャッター音を聞く。
これが本当のSのやり方なんだ。