10月26日 朗報が届いた。



「11月5日 手術室空いたから、早くやろう!」



T医大病院の主治医の先生から連絡が来た。


凄くうれしかった。


実は、腹部の痛みが凄く、

夜も眠れず、寝返りも打てない状況だからだ。


この痛みから解放される日が、早くなった。


先生ありがとう御座います!


助かった。。



と、言うことは



タバコを早く止めなければならない。


タバコを吸っている人は、手術が成功しても、痰を上手く排出できずに、

肺炎などになり死に至る可能性があるからだ。


入院したときから、止めようとしていた。


しかしながら、楽しみが無く、1日3本と決めて吸っていた。


一緒にタバコを吸いに行く人もいたからだ。


その人は、スキルス性の胃がんで、

余命1年といわれている人だ。


食事もできず、便も鼻から排出し、モルヒネを打ち、

抗がん剤を投与している。



「余命1年なんだよ」


「タバコくらい良いじゃんかな」


「切って(手術)もらえるだけ良いな」



自分は、弱い人間だな~とすごい思う。


少し良くなったら、


「またツーリング行くんだ」


と言っている。


「絶対行けます!」


私は、そう答えている。


「生と死」



「生きるとは?」


最近、テレビで、余命を宣告された人の、

ドラマ、映画、ドキュメンタリーがやっている。


この時間の方が、よっぽどリアリティーがある。


考えたこともなかった、死生観、人生観について、

とっても大切な時間になっている。


病気を克服したら、ひとまわり大きな人間になれそうな気がしている。

いや、絶対になって復帰してやろうと思う。


結局タバコは、止められていない・・・。。。


言い訳(笑)

10月22日 私と両親に病気の説明があった。


結果は



直腸がん


手術日は、11月19日に決まり、11月12日までは、退院して良いとのことで、

11月23日に一旦退院した。


私の場合、昔患った悪性リンパ腫の手術の癒着が考えられ、

手術室を丸1日おさえなければならないようだ。


私は、悪性にも関わらずなんだかなんだか「ほっ」とした。


どんな病気かもわからないのでは、

闘えないと思っていたからだ。



結果が出るまで、私は正直すごく不安だった。



仕事


プライベート


両親


仲間


病気



少しどこか痛くなっただけでも、

その部分の病気を徹底的に調べたりしていた。


こんな不安な気持ちを安らげてくれたのは、

仲間の存在だった。



お見舞いに来てくれる仲間


ちょくちょく電話をくれる仲間


私が呼んできた仕事の仲間



声を聞いて、くだらない話をするだけなのに、

心が安らいだ。


普段、何気なく接している仲間の大切さに、

すごく気づかされる。


こういう時、人の温もりを感じる。


必ず病気を治してやろうと思った!


5年間仕事一本でやってきて、売上50億弱の規模まで来た。

上場準備も進んでいた。


しかし、体を酷使し続けてきた結果が、このありさまだ。


でも、間違っていなかったと思う。


今は、ゆっくり休めとの忠告と捉えるようにしている。


再入院の日までは、家でゆっくりするとしよう。


話は、変わりますが、最近、人間学を勉強している。

こんな時だからか、すごく身にしみる。


良い学問ですよ!






10月10日入院後、直ぐに検査開始、


採血


採尿


レントゲン


下部内視鏡


注腸造影検査


CT


超音波検査(エコー)


呼吸機能検査



検査は、ある程度終わりました。



未だ結果に関しての連絡はなにも無い。。


待ってる間の気分は、本当につらい。

少しどこかが痛くなったりすると、そこも心配になる。


私は、自分で色々調べていたので、悪性なのは分かっていた。

しかし、受け入れる事ができるようになるまでには、非常に苦しかった。


「転移してなければ助かる、仕事にも復帰できる。」


そんな気持ちでした。


10月18日 先生が回診の際、腫瘍が膀胱に近いから、

何かあるとまずいと、泌尿器科を受診してと言った


軽い気持ちで受診に行きました。



泌尿器科の先生は、非常にきさくな方で、



「膀胱になんかあったらまずいからねー」


「簡単なカメラ取るから、すぐ終わるよ」



と、軽い感じで言った。


横の部屋に入ると、看護婦さんが、

局部がぱっくり開いているパンツを私に渡して、


「これに着替えてくださーい」


えっ!!!?


まさか!?


予想が的中しました。。。


分娩代に似た、椅子に乗り、局部からボールペンのようなカメラを・・・。



激痛!!!



「力抜いて~カメラ見て~」


って先生 !(´Д`;)



「なんにも無さそうだね~はいっ終わり」


やっと終わった。。。


今回の入院で、穴という穴全てにカメラを入れられた・・・。。


もうやだ。。


でも何かなくて良かったと一安心