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子供の頃から走り続けてきた。
ただがむしゃらに。
ある日を境に走ることができなくなった。
ガス欠だった。
燃料タンクには穴があいており、何度も補充しても流れてしまって止まらない。
歩くことを知らない私には景色がスローモーションの様だった。
走ることで自分の価値があるのだと信じてきたから戸惑ったし、泣いた。
戸惑いながら拾い集めた数々の素晴らしきものたち。
こんなにも空は綺麗で、土は暖かいことを知った。
走っていた頃のあの流れ行く風景を懐かしく思いながら
ゆっくり歩く。