暗い話 |  二人共和国

暗い話

私はスカートが1枚しかない。


そのスカートですら1度しか履いていない。


ショップの鏡の前で合わせてみて欲しいなと思っても購入まで至らないのだ。






実の両親は二人共痩せの体型。


母はスカートなら3や5号サイズだし、さすがに私は7号。


3人家族の中では私が一番太っている状態だった。


小さい頃から両親にいつもいつも「大根足」と呼ばれ続けていた。


今までの人生で「足が太い」「大根足」と言われたことは両親以外いない。


街を歩いても周りをどう見ても私の方が細いのだ。


でも履けない。


いつもいつも言われていたからだ。






学生の頃も皆がスカートを短くしても私はしなかった。


むしろ田舎だし、ヤンキー世代でもあるので長くしていた。


好きな人が出来ても足を触らせなかった。


友達や周りがどんなに足でも体型でも「細い」と言ってくれても


長年植えつけられた「太い」「大根足」の言葉には勝てない。






大人になってから色々な事があって痩せてしまったのだが私は喜んでいた。


両親の様な体型になれたからだ。


これで「太い」と呼ばれれることもなくなる。


スカートだって履ける。


そう思っていた。


でも現実は30キロ代になってしまって、ガリガリでギスギスだった。






少しずつ自分のベスト体重(見栄えも健康状態もGOOD)になる様に今度は太ることにした。


現在、学生の頃から変わらない体重を維持している。


今では両親は「もっと太っていい」と言うけれど、学生の頃と同じなのにおかしいね。






トラウマというのではないが、植えつけられた言葉は重い。


その言葉に傷ついたというよりもインプットされているのだ。


唯一触ることが出来る旦那はスカート姿が見たいと言う。





履けるといいな・・・スカート。