スポルティーバ 6月27日 12時4分配信
巨人・内海哲也が好調を維持している理由は、いくつもある。
オフから新たにコンディショニング法のひとつであるPNF(※1)を導入したこと。
それによってスタミナがつき、かなりの球数を投げても下半身がぐらつかず、試合の後半でさえ球威が落ちなくなった。
さらに飛ばない統一球のおかげで、去年までより思い切った攻めの投球ができている。
また今季はセ・パの審判が統合され、例年に比べ各審判がストライクゾーンを広く取り始めるようになった。
それを利用し、右打者の外角いっぱいに制球されたチェンジアップや内角へのカーブが一層の効果を発揮している。
そして新たにフォークを加えたことで、チェンジアップ以上に低めで打ち取るスタイルも確立できた。
しかし、そうした要素をもってしても、今季の内海の好調を完全に説明することはできない。
なぜなら彼が最も重要と考えていることは、技術以上に気持ち、それも「生え抜きとしての自負心」に支えられた、強い気持ちなのだから……。
内海にはここ数年、忸怩(じくじ)たる思いを抱き続けていた。
「自分はエースと呼ばれるだけの活躍を残せていない」
そんな気持ちに苛(さいな)まれていたためだ。
東京ガスから自由枠で巨人入りしたのが04年。06年には12勝を挙げ、以後07年=14勝、08年=12勝と3年連続で2ケタ勝利を記録した。
その活躍は「若き巨人のエース」と称されてもまったく不思議はない。
しかし球団やスポーツマスコミは、やや受け止め方が違っていた。
「特に上原が抜けてからというもの、巨人は外国人投手頼みのチーム編成になっていた。事実、内海が12勝した08年はグライシンガーが17勝。09年に内海は9勝止まりでしたが、グライシンガーは13勝、ゴンザレスは15勝しました。結果、内海がそれなりの成績を残しても、エースという称号は他の誰かに奪われていたわけです」(スポーツ紙デスク)
昨季は東野峻が台頭して13勝。
ついに今季の開幕は、その東野に譲る形となってしまった。
「自分で自分をエースとは思っていないですから」
最近の内海は、周囲からエースという言葉が出るたびに、そう言って否定してきた。
特に昨季は、20勝を目標と公言しながら春先に低迷して11勝に終わったことが、内海には大きな心の痛手となった。
選手会長にも就任し、投手陣はもとよりチーム全体を引っ張らなければいけない立場になった。
だけど軸となって働いていない、もどかしさ。
それでも、内海は腐ることはもちろん、迷うこともなかった。
「エースじゃなくても、自分は巨人の生え抜き投手なんだ」
内海の心の中にある、そんな自負心が、彼を支えた。
「内海は、性格的にも責任感が強い投手です。上原や高橋尚ら先輩に可愛がられて育ちましたが、そんな先輩が抜けたあとは、自ら東野や澤村ら年下の選手を食事に誘うなど面倒見もいい。
グアムでの自主トレなどにも多くの若手選手を誘っています。
それも内海にとっては“生え抜き選手としての自覚”のひとつなんです」(チーム関係者)
07年オフには、契約更改後の記者会見で「外国人選手に多額の金を払うなら、もっと生え抜き選手を厚遇して欲しい」と不満を漏らしたこともあったが、それも裏返せば「生え抜きとしての自負心」だった。
「FAや外国人選手補強でしのいできた時期を過ぎ、今、生え抜き選手がチームを支えていかなければならない。そういう意識が最も強いのが、内海という選手かもしれないですね」(チーム関係者)
今季、東野に開幕投手を譲り、また自らは中継ぎで登板する試合もあった。
それでも今の自分の置かれている立場と受け止め、調整に務めた。
その東野が不振に陥り、白星から見放された5月初旬。
遠征先で食事をした際、うなだれる東野に向かって、内海はこう励ましたという。
「お前の気持ちもわかるよ。でも俺たち生え抜きが頑張らなくてどうする。気持ちを強く持って頑張ろうぜ!」
チーム関係者は言う。
「今季、目に見える部分で良い点は、ストレートの力強さとキレがよみがえったこと。
そしてフォークを用いたことです。
フォークは10球に1球程度ですが、チェンジアップとは違う球筋のため打者が戸惑う。
それによって、今までに持ち球としていたカーブ、チェンジアップをより一層生かす配球もできるようになった。
でもそれ以上に良くなった点は、丹念に低めに投げ続ける集中力、辛抱強さが身についたこと。地味ですが、それが好結果につながっている一番の理由だと思います」
どんな場面でも慌てず、弱気にならず、ひたすら低めに。
疲れても、打たれても、我慢して低めに。
もちろん白星が先行している余裕や前向きになれる心理が、相乗効果として「低めに投げる辛抱強さ」を維持させていることは、想像するに難くない。
「生え抜きとしての自負心」――それが、ひたすら低めに投じる辛抱強さをも育んだ……。そう言ってしまうのは、言い過ぎだろうか。
6月25日、内海はリーグ戦再開直後の阪神戦に先発。6回1/3を投げ4失点。
負け投手となり、今季10勝目はお預けとなった。辛抱は続く。
※1=PNFとは固有受容性神経筋促通法の略で、動作に抵抗を与えることで深部の筋肉を刺激し鍛える方法。ウエイトトレーニングと併せることで運動能力を向上させる
木村公一●文 text by Kimura Koichi
ーーーーーーーー
そうよ内海くん
自信 持って投げてたら絶対に上手くいくよ
確かに、冷静でいるのって難しいよね

でも、「目覚めた人
内海くん」なら大丈夫

エースじゃなくったって、内海くんはジャイアンツに必要な選手なんだもん~
与えられた場所で、全力を尽くす。
思い煩うな。だよね
そうそう、低めに投げ続けるのって難しいのね

ボールが高いなぁって、よく聞くわ
ベルトより下が好いの?
父が、ボールが高くなってきたなぁって言い始めると、ピッチャー交代してるもね。
なるほど~
巨人・内海哲也が好調を維持している理由は、いくつもある。
オフから新たにコンディショニング法のひとつであるPNF(※1)を導入したこと。
それによってスタミナがつき、かなりの球数を投げても下半身がぐらつかず、試合の後半でさえ球威が落ちなくなった。
さらに飛ばない統一球のおかげで、去年までより思い切った攻めの投球ができている。
また今季はセ・パの審判が統合され、例年に比べ各審判がストライクゾーンを広く取り始めるようになった。
それを利用し、右打者の外角いっぱいに制球されたチェンジアップや内角へのカーブが一層の効果を発揮している。
そして新たにフォークを加えたことで、チェンジアップ以上に低めで打ち取るスタイルも確立できた。
しかし、そうした要素をもってしても、今季の内海の好調を完全に説明することはできない。
なぜなら彼が最も重要と考えていることは、技術以上に気持ち、それも「生え抜きとしての自負心」に支えられた、強い気持ちなのだから……。
内海にはここ数年、忸怩(じくじ)たる思いを抱き続けていた。
「自分はエースと呼ばれるだけの活躍を残せていない」
そんな気持ちに苛(さいな)まれていたためだ。
東京ガスから自由枠で巨人入りしたのが04年。06年には12勝を挙げ、以後07年=14勝、08年=12勝と3年連続で2ケタ勝利を記録した。
その活躍は「若き巨人のエース」と称されてもまったく不思議はない。
しかし球団やスポーツマスコミは、やや受け止め方が違っていた。
「特に上原が抜けてからというもの、巨人は外国人投手頼みのチーム編成になっていた。事実、内海が12勝した08年はグライシンガーが17勝。09年に内海は9勝止まりでしたが、グライシンガーは13勝、ゴンザレスは15勝しました。結果、内海がそれなりの成績を残しても、エースという称号は他の誰かに奪われていたわけです」(スポーツ紙デスク)
昨季は東野峻が台頭して13勝。
ついに今季の開幕は、その東野に譲る形となってしまった。
「自分で自分をエースとは思っていないですから」
最近の内海は、周囲からエースという言葉が出るたびに、そう言って否定してきた。
特に昨季は、20勝を目標と公言しながら春先に低迷して11勝に終わったことが、内海には大きな心の痛手となった。
選手会長にも就任し、投手陣はもとよりチーム全体を引っ張らなければいけない立場になった。
だけど軸となって働いていない、もどかしさ。
それでも、内海は腐ることはもちろん、迷うこともなかった。
「エースじゃなくても、自分は巨人の生え抜き投手なんだ」
内海の心の中にある、そんな自負心が、彼を支えた。
「内海は、性格的にも責任感が強い投手です。上原や高橋尚ら先輩に可愛がられて育ちましたが、そんな先輩が抜けたあとは、自ら東野や澤村ら年下の選手を食事に誘うなど面倒見もいい。
グアムでの自主トレなどにも多くの若手選手を誘っています。
それも内海にとっては“生え抜き選手としての自覚”のひとつなんです」(チーム関係者)
07年オフには、契約更改後の記者会見で「外国人選手に多額の金を払うなら、もっと生え抜き選手を厚遇して欲しい」と不満を漏らしたこともあったが、それも裏返せば「生え抜きとしての自負心」だった。
「FAや外国人選手補強でしのいできた時期を過ぎ、今、生え抜き選手がチームを支えていかなければならない。そういう意識が最も強いのが、内海という選手かもしれないですね」(チーム関係者)
今季、東野に開幕投手を譲り、また自らは中継ぎで登板する試合もあった。
それでも今の自分の置かれている立場と受け止め、調整に務めた。
その東野が不振に陥り、白星から見放された5月初旬。
遠征先で食事をした際、うなだれる東野に向かって、内海はこう励ましたという。
「お前の気持ちもわかるよ。でも俺たち生え抜きが頑張らなくてどうする。気持ちを強く持って頑張ろうぜ!」
チーム関係者は言う。
「今季、目に見える部分で良い点は、ストレートの力強さとキレがよみがえったこと。
そしてフォークを用いたことです。
フォークは10球に1球程度ですが、チェンジアップとは違う球筋のため打者が戸惑う。
それによって、今までに持ち球としていたカーブ、チェンジアップをより一層生かす配球もできるようになった。
でもそれ以上に良くなった点は、丹念に低めに投げ続ける集中力、辛抱強さが身についたこと。地味ですが、それが好結果につながっている一番の理由だと思います」
どんな場面でも慌てず、弱気にならず、ひたすら低めに。
疲れても、打たれても、我慢して低めに。
もちろん白星が先行している余裕や前向きになれる心理が、相乗効果として「低めに投げる辛抱強さ」を維持させていることは、想像するに難くない。
「生え抜きとしての自負心」――それが、ひたすら低めに投じる辛抱強さをも育んだ……。そう言ってしまうのは、言い過ぎだろうか。
6月25日、内海はリーグ戦再開直後の阪神戦に先発。6回1/3を投げ4失点。
負け投手となり、今季10勝目はお預けとなった。辛抱は続く。
※1=PNFとは固有受容性神経筋促通法の略で、動作に抵抗を与えることで深部の筋肉を刺激し鍛える方法。ウエイトトレーニングと併せることで運動能力を向上させる
木村公一●文 text by Kimura Koichi
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そうよ内海くん

自信 持って投げてたら絶対に上手くいくよ

確かに、冷静でいるのって難しいよね


でも、「目覚めた人
内海くん」なら大丈夫

エースじゃなくったって、内海くんはジャイアンツに必要な選手なんだもん~

与えられた場所で、全力を尽くす。
思い煩うな。だよね

そうそう、低めに投げ続けるのって難しいのね


ボールが高いなぁって、よく聞くわ
ベルトより下が好いの?
父が、ボールが高くなってきたなぁって言い始めると、ピッチャー交代してるもね。
なるほど~
