「中学受験に効く読書感想文の書き方」もしくは「私立中学校の夏の宿題に効く読書感想文の書き方」の最終回でございます。

1.まず、あらすじをきちんと書くこと。
あらすじ①感想①→あらすじ②感想②→あらすじ③感想③→……
と、ミルフィーユのように層にすると、伝わりやすいし長くも書けるのです。

2.あらすじの最初に、作品の一言まとめや、物語の設定を書くこと。
例えば、『杜子春』だったら、

これは、芥川龍之介さんという有名な人の書いた物語です。
中国の唐の時代に、洛陽の都に杜子春という若者が居ました。


みたいに少し書いておくと、伝わりやすくなります。

シャーロック=ホームズの『緋色の研究』だったら、

これは、シャーロック=ホームズという有名な名探偵が主人公のシリーズです。
『緋色の研究』はこのシリーズの中でも、一番最初の物語です。


みたいに、物語の中に入る前に、外から作品を見た情報を少し書いておくのです。



設定を書くことについては、例えば、2014年の麻布中学の素材文は『あずかりやさん』の中の1つの短編でした。
主人公「おれ」の一人語りの物語ですが、「おれ」は、人間ではなく、自転車なんですね。

ここは大切な設定なので、問1など、最初の方に、「おれ=自転車」だと分かるように、解答を書くのと書かないのとでは、文の分かりやすさが大違いですね。

問3が記述の最初の問いなので、問3を例に挙げましょう。

問3 線②「なにがなんだかわからない」とありますが、「おれ」がこのように思うのはなぜですか。(後略)

とありますが、

答1 つよしが「おれ」をあずかりやにあずけて、その後、あずき色の自転車と交換したから。

だと、物語を読んだ人には伝わりますが、読んでいない人には状況が全く伝わりません。

答2 つよしが買ったばかりの自転車「おれ」に乗って家に帰らずに「あずかりや」にあずけて、取りに来た時は「おれ」に乗って行く代わりに古い自転車をあずけたから。

みたいに、「おれ=自転車」だと分かるように書いた方がいいでしょう。

 

どこまで「設定」を書いたら伝わりやすいか?と考えることが、客観的な文を書く練習につながるのですね!