日本人は昔から海や山に親しんできた文化がある。
その内の山は観光や遊びの対象としてではなく、山に分け入って食糧を得る狩猟の場であり且つ信仰の対象であった期間が長い。
明治になって欧州から近代アルピニズムがもたらされた当初は山はかなり贅沢な遊びの場、お金持ちや公家様に大卒のインテリたちが山を対象に数々の初登頂や初登攀を成し遂げている。
その頃、活躍したのが公家様で有名なのは秩父宮で槍ヶ岳などに登頂しているし、板倉勝宣は子爵の出だし松方三郎は元勲の子息であるのは有名。
その後、大戦で荒廃した日本に槙有恒が指揮するマナスル登山隊が日本初の8,000m峰登頂を成し遂げて一気に〝登山ブーム〟が拡がり、その後社会人山岳会が台頭して各地の初登攀を争った時期がある。
自分が山を始めた頃は世界的にはエベレストが初登頂されてから20年以上が経って、一時期の〝登山ブーム〟が去って、一部の好事家だけが愉しむマイナーな存在になっていた頃だ。
ガキの頃は海にも山にも親が連れて行ってくれたが、親父の好みで次第に山に行く機会が増えていて5年生の時に山小屋(親父他数人の共同名義)が出来てから毎年、蓼科のその山小屋に行く習いになっていて抵抗なく登山部に入ったもんだ。