母親は言う。
「良い子に育った」。
うん。
本当に、良い子だと思う。
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食卓で。
父親は彼女に話しかける。
母親は何もしゃべらない。
母親が彼女に話しかけると、今度は父親が黙りこむ。
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父親の出張先を
彼女は父親から聞いて知っている。
母親は知らない。
だから彼女に、聞く。
「お父さん、いまどこにいるの???」
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「三行半」はその昔。
夫から妻へと書かれた「離縁状」とされているが
その実。
妻の方が
「もうこんなオトコお断り。あたしにはもう良い人もいるし
あんた。ここに一筆書いて頂戴。さぁさ、早くね」。
と、
夫の方が、しぶしぶでも、書かされたものらしい。
しかし。
母親は
父親から三行半を突きつけられたまま
十数年間、ソコに住み続けている。
幼い時から
そのことを彼女は、知っている。
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「良い子」に育った。自慢の良い子に。
本当にそうだ。
ただ、その「良い子」は。
思春期に入ってしまった。
そしてこれから、本格的な反抗期に入る。
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どんな想いだろう???
どんな想いだろう???
これからの長く険しい人生を
どんなキモチで迎えてゆくのだろう。
何を頼りに
何を選んで
どうやって歩んでゆくのだろう。
彼女の道はとにかくまだ
気が遠くなるくらいに
・・・長いんだ。
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出来ることがあるか考えてみる。
しかし、
すぐに何も出来ないことを知る。
ココへくることがあったら
安心できる
居場所だけは作ってあげよう。
バカなことを言って言わせて
わらってあげよう。
たくさんごはんを食べさせよう。
「良い子じゃなくっていいんだよ。ダイジョウブだよ」。
必要があればいずれ、
ココロから
そう伝えてあげよう。
そう。
だいじょうぶだよ。


