診断は適応障害
なぜ私が病院にかかることになったのか、経緯は後々書くとして。
朝起きてから病院に行くまでの記憶は無い。
私の手元にある記憶は、病院の待合室でソワソワが止まらなくなって、体を揺らしたり足や手を無作為に動かしていたところから始まる。
母が隣でゆっくりゆっくり背中をさすってくれている。
私は、子どもみたいだな、とぼんやりと思いながら、それでも自分の体を動かすことをやめられない。
気がついたら目の前に先生がいた。
私は、子供みたいに部屋の中をキョロキョロ見回した。
3日前、クリアな私が、自分のこと(プロフィール、症状、経過)をメモに残してくれていたから、先生はそれを読んでくれた。
「今は頭うごく?」
とやさしく聞かれた。
「多少は」
と笑いながら答えた。
そわそわが止まらなくて、頭が動かなくてその後の質問には答えられなかった。
お母さんが私の後ろで涙を零しながら答えてくれた。
しばらくすると、体の震えが止まらなくなった。涙と鼻水も止まらない。
頭の中では、なんでなんだろうな、と冷静に考えている。
不思議だった。
この体は誰なのか
この思考は誰なのか
これは誰の話なのか、人生なのか
それが、わからない。
先週まで仕事に行っていたのにな。
私のメモや時々出る言葉。母からの話を聞いて
先生の口から伝えられたのは
適応障害
だった
頑張ったんだね、まず3ヶ月は休もうね
辞めるという選択肢もいれるんだよ
なにもしなくていい
ご飯食べて寝てるだけでいい
それで200点満点あげる
先生とお母さんは私に何度もそう言った。
ずっと、白昼夢を見ているようだ。
いまも。
病院を出てからすぐ
車の中で私は気絶するように横になった。
耳は聞こえている。
目も空いている。
受診させてくれた母にありがとうが言いたかった。
どこか、ご飯を食べに行こうと言いたかった。
それでも2時間、私は体が動かせなかった。一声も出なかった。
眠っていた訳では無いのだけれど。
処方された薬は抗不安薬と睡眠導入剤
次の受診は1週間後
