これから少しずつ -13ページ目

災害

あれから2ヶ月立った。


今でも夢を見ているようだ


家も、亡くなった人達もまた元に戻るのではないか‥



家に帰れば3月10日までの生活に戻れるんじゃないか…


そんな気がしてならない‥





去年まで妹が住んでいた町は、約20mの津波が来た。


ワンセグで見たとき町がすっぽり海で埋まっていた‥

建物も全て。


私の家から車で15分ほどの町…



その町は昔の職場でお世話になった人達が多い‥


未だに安否不明の人達が沢山いる‥


あの人達は無事だろうか?







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彼は私を見付けるまでの5日間を話してくれた‥



実家に帰ると建物がない、瓦礫だらけ‥


沢山の遺体で呆然としたらしい


何が起こったのかわからなかった




家族を探そうと歩いていると、


家の2階に避難している人が




『あそこの木に子供がいるんだ!』



と叫んでいた。



振り返ると小学5、6年生の男の子が木にしがみつき、


『助けて-助けて-!』



と必死に叫んでいた、



彼は海に飛び込んだ。


その時に携帯は無くなった。




彼の足も底に届かないくらい深い海を泳いで子供を助けた。


その子の母親は
『目の前で死んだ』
と言っていたらしい‥



大津波があった当日の夜は大雪が降った。


その間その子はどんなに寒く、恐怖だったろう…



男の子を助けてくれた彼に感謝している。

災害

次の日、家族に会えた

抱き合いながらみんなで泣いた。



妹の旦那は病院など避難しているだろう所を探し回ったと言う。

偶然ある銀行からボートが出ているのが見えて、もしかしたらと思い、入ったら妹達が居たそう‥




とにかく無事で良かった‥

暫く妹の家に住むことになった。


その日から少しづつ携帯は繋がっていた。


だけど、彼からの返信がない



何度も電話もメールもしてるのに、繋がらない‥



最悪のことばかり頭をよぎる…




『明日、彼の実家に行って来るから!』



家族に話し、決意していた




どうか生きていて!!


死ぬなんて許さないよ
















次の日、

行く準備をし、一人で家に居た。



突然母が窓を叩き大声で


『○○くん来たよ!!』




急いで玄関に行き、ドアを開けると彼が居た…



私を4~5日かけて探しに来てくれたんだ



1日何百キロ歩き、家族と私を探してくれていた。


妹の家は知らないので避難場所の小学校を転々し、探していたと言っていた。


名前を見付け、教室で待っている所に妹達と会ったそうだ。

母と妹は驚き、泣いた




彼は私に会うまでの経験を話してくれた。




災害

大地震の前日。

3月10日の夜、

彼氏と電話で喧嘩した。


喧嘩してお互い気分が悪いまま電話を切ったのは初めてだった。



次の日にこんなことが起こるなんて…‥




あんなこと言わなければよかった‥




後悔で死にそうだった。




『生きてる方が地獄だね‥』


『そうですね‥』




一緒に歩いた男性とよく言ってた。。







妹の家の近くに着き、男性は母親探すのにそこで別れた。




手前に従姉妹の家があるので先にそこに行った。



『お母さんは?何処に居るかわかる?』


従姉妹に泣きながら話す私を宥めながら、話してくれた。



親と妹と子供達は一緒に居るらしい‥


だけどどこで避難しているのかわからない、



妹の旦那が探していると聞いた。




従姉妹の旦那さんは実家の親とも車ごと津波に流され、死を覚悟したと言っていた。津波にのまれ、車が回っていながらも冷静判断し、母親を移動させるなどしてバランスを取っていたらしい、
偶然木に引っ掛かりガラスが割れたことで外に出られ、泳いで陸に上がれたと言う‥

従姉妹は臨月で4月に出産をひかえていた。




その日はそのまま従姉妹の家に泊めさせてもらった。