大阪市の中学で校長先生が生徒たちに話した内容が物議をかもしています。発言の要旨がネットに公開されていたので見てみました。
 要旨の全文は文末にコピペしているので後で読んでみてください。要旨をさらに完結にまとめると次のようになります。

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 女子は子供を二人以上産め。

 何故なら子供が生まれなくなったら日本の国がなくなってしまうからだ。

 埋めない女子は他の女性が産んだ子の里親になることもできる。

 男子は子育てを女性だけの仕事と思わず、よく手伝いなさい。

 子育てをすることは育ててもらった親への恩返しである。

 子育てが終わったらまた勉強を再開しなさい。

 少子化は日本の未来を左右する。

 今は勉強しなさい。

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 この校長先生が言いたかった事は、少子化は深刻な問題だ、という事のようです。少子化は日本の社会全体で解決するべき問題で、女子も男子も全員、日本の社会を構成する若者たちに向けて、頑張れよ、勉強せいよ、と言っているのです。

 何の問題もないと思います。ただ少し、女子に向けての話が長いので、うっかりすると男子に向けての話を聞き逃してしまうかもしれません。もう少し男子に向けた言葉を増やさないと、「これは社会全体の問題なんだ。」という事が伝わりにくいかもしれません。

 実際、この「女子は子供を二人以上産め。」の部分だけを切り取って取り上げられて、まるで「少子化は女性だけで解決すべき問題だ。」と言ったように伝わっています。
 しかし、その解釈は悪意があると思います。よくある事ですが、こういう悪意は見ていて気分の良いものではありません。

 僕の想像ですが、学校関係者の中には「日本の国」という言葉が大嫌いな人が多いので、そういう人たちの悪意が増幅されて拡大されてニュースになっているんだと思います。
 せっかく普通にいい話をしているのに、騒動を巻き起こしてブチ壊しにするなんて、生徒たちが本当に可愛そうです。日本が嫌いなんだったら日本から出て行ったらいいと思います。

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http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/14/news061.html

全校集会 朝礼講話 要旨

 平成28年2月29日(月)の朝礼講話 [要旨]は以下です。

 全校揃った最後の集会になります。

 今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。

 なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。

 「女性が、こどもを二人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い」と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。子育ては、それ程価値のあることなのです。

 もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。

 次に男子の人も特に良く聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません。

 人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。

 子育てをしたら、それで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。

 やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。以上です。